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ヨゾラ舎 開店!ヨゾラ舎さんが今月からオープン(プレオープン?)したと聞いたので、用事のついでに出かけてみた。寺町通りの一本東側の通り、新烏丸通りを、丸太町通りそして竹屋町通りから少し南下したところにある。文藻堂さんの北隣。 古本 中古音盤 ヨゾラ舎 自己紹介 京都御所にほど近い静かな路地?で古本、中古CD,レコード等を販売する,ごくご く小さなお店を開業予定。(2014年3月1日より、仮営業はじめます。3月中旬くらいに全面オープン予定です。) 〒604-0906 京都市中京区東椹木町126-1 ヤマモリビル1F-A TEL/FAX 075-741-7546 E-mail yozorasha@herb.ocn.ne.jp 営業時間 11:00-19:00 月曜定休 (※仮営業中、当面は不定期の営業とさせて頂きます。申し訳ありません。) 百円均一こそ、その店の力量(というか人間性?)を測るもっとも重要な目安だ。いきなり二冊もピックアップして抱え込んでしまった、これは一大事です。店内へ。長岡天神の古本市でご挨拶していたので、開店の様子などいろいろうかがう。音楽関係がご専門とか。CDやレコード盤も販売する予定なのだが、まだ搬入できていないという。三月半ば頃までには形にしたいそうだ。 本の方もまだ一部しか並べられておらず、スカスカ。しかしこの本棚がかえって見やすくていい。どんどん本が積み上っていくと、見たくても見られなくなってしまう。現在はご自身の蔵書がほとんどだとのことで、たいへん統一感のある棚になっている。いい趣味しておられます。 と見せて下さったのが、ボブ・ディラン『タランチュラ』(片岡義男訳、角川書店、四版、初版は一九七三年)。ところが、これが、ボブ・ディランの来日にシンクロして今月末、角川マガジンズBCから復刊されるとか。 「内容が難解なので、復刊はないだろうと思ってたんですけど……」 と落胆気味におっしゃった。いえ、いえ、どうして。 かつては稀覯本が復刊されれば古書価も下がると言われていた。しかし、今日、大抵の本はデータ化される運命にあるため、テキストが読めるかどうかというようなことは古書価の目安にはほとんど成り得ない状況なのではないだろうか。国会図書館もどんどんスキャンして公開度を高めているわけだから、内容の稀覯性よりも、オブジェとしての存在そのものに価値が見出されるだろう。 復刊と言ったって造本はまったく違っているはずだ。元版は当然ながら活版印刷である。これはもうきわめて再現不可能に近い状況だろう。ジャケット、表紙、本文に使用されている紙もすでに同じ物はないはず。復刊されたからといって古書の値段を下げる要素はない。かえって高くしていいのじゃないか。多くの人に『タランチュラ』の存在が知られたとすれば、初期の形態に興味を持って欲しがる人も増えるのが理屈というものだ。 などとひとくさり気焔を上げた後、買わせてもらったのは百円均一の二冊だけ、なわけないでしょ。 『宝島』第八巻第二号(JICC・出版局、一九八〇年二月一日)植草甚一追悼号。これ持っていなかった。嬉しい収穫だ。今後、日ごとに棚が埋まっていくだろう。巡回を怠らないようにこころがけようと思う。
by sumus2013
| 2014-03-07 20:25
| 古書日録
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Comments(4)
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