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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


風景の諷刺

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『紙魚』57号(書物屋=新潟市中央区本馬越1-16-12、二〇一四年一月三〇日)が届いた。詩誌発掘の努力が孜々として続けられており、《詩誌の発掘が無く、資料として提出できない》というところまで到達したとのこと。

個人的に注目したのはこの表紙の詩集。吉原重雄『風景の諷刺』(作品社、一九三九年五月一六日)である。吉原の第二詩集となる遺稿集。これは作品社本なので目録としてはリストアップしていたが、実際どのようなものか知らなかった(日本の古本屋に出ているものの、ちと値が張る)。

作品社出版目録(初稿)
http://sumus.exblog.jp/16076403/

本誌によれば二〇一一年に吉原重雄の娘さんが『風景の諷刺』(形文社)を覆刻されたそうだ。表紙はその書影である。

by sumus2013 | 2014-02-22 21:23 | おすすめ本棚 | Comments(4)
Commented by yf at 2014-02-24 09:27 x
 本日の内容とは全然違うのですが、昔、親戚のお婆さまのお供をして、藤田美術館を見学中、展示されているお軸の前の畳の上を「紙魚」が「係の方に言ってきなさい」との指示で
事務室へ、それからは「紙魚」探しで大騒ぎ、藤田美術館と思うと『窯変黒天目茶碗』よりこの騒ぎを思い出します。
Commented by sumus2013 at 2014-02-24 21:27
それはたいへん愉快なご経験をされました。紙魚は大敵です!
Commented by やす at 2014-02-28 09:34 x
『風景の諷刺』(吉原重雄追悼詩集)復刻版、早速刊行元の形文社(042-531-6813 fax 042-531-4817)へ発注いたしました(2560円+〒290)。
良書の御紹介をありがたうございました。
Commented by sumus2013 at 2014-02-28 11:41
お役にたてれば何よりです。
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