人気ブログランキング | 話題のタグを見る

林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
カテゴリ
全体
古書日録
もよおしいろいろ
おすすめ本棚
画家=林哲夫
装幀=林哲夫
文筆=林哲夫
喫茶店の時代
うどん県あれこれ
雲遅空想美術館
コレクション
おととこゑ
京洛さんぽ
巴里アンフェール
関西の出版社
彷書月刊総目次
未分類
以前の記事
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
more...
お気に入りブログ
NabeQuest(na...
daily-sumus
Madame100gの不...
最新のコメント
移転しました。
by sumus2013 at 19:50
そうでしたか、フジイ(変..
by 岩田和彦 at 13:40
コメントをしばらくチェッ..
by sumus2013 at 20:44
ルーブルはもうかなり前か..
by sumus2013 at 07:54
先週、富山県美術館に行っ..
by 鈴木春樹 at 09:12
メモ帳
最新のトラックバック
検索
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


京の展覧会めぐり

京の展覧会めぐり_f0307792_19542548.jpg

岡崎神宮道へ出かけた。地下鉄東山下車。まずは星野画廊で生かされた女性美展を見る。大正時代を中心とした美人画ばかりだが、これがなかなか星野さんらしくていいコレクションだった(もちろんほとんどは売り物です)。甲斐庄楠音や岡本大更、島成園あたりがやはり実力派だろう。ただ、作者不詳のなかに惹かれる佳作がいくつもあった。上図などいかにも大正初めのあまちゃんな感じが出ていてそそられるのだ。サインは「左伊」。サインではないのかもしれないが、やはり署名と考えるのが自然か。

京の展覧会めぐり_f0307792_19554386.jpg

つづいて徒歩二分と離れていない GALLERY FUKUMI SHIMURA で「裂絵による蒼穹譚/絵 柄澤齊、裂 志村洋子」を見る。この場所にはかつて山総美術という画商画廊があった。小生が京都に住み始めた頃にできた画廊で、青木敏郎展(一九八四年)は話題になったし、実際記憶に残る展覧会だった。バブル崩壊後その画廊がなくなってから、何度かテナントが変ったように思うが、今またギャラリーに戻っていたのだ。しかも志村ふくみの名前が冠されている。知らなかった。

つづいて、その向いの画材店博宝堂の二階ギャラリーでノブコウエダさんのインスタレーションを拝見する。今回は本の形に彫刻した大理石がチャーミングだった。

ここまで来たら山崎書店を覗かないわけにはいかない。久し振り。二番目の部屋と三番目の部屋の中央にあった本棚を二本とも取り払って、見晴らしのいいスペースに改装していた。これは圧迫感がなくていい。ちょっとしたトークショーなんかできそうだ(二階もギャラリーとして使っているが)。壁の空いたスペースには絵画や自筆の書簡なども展示されていて、そちらの方が最近は本よりも気になっている。今日もちょっと欲しくなるものを見つけてしまった。山崎さん不在で値段が分らず、ある意味、ホッとする。

地下鉄で市役所前まで戻り、アスタルテ書房がどうなっているか確認し(いまだ閉まったままでした)、鴨川を渡って新門前の CAFE GALLERY フク和ウチへ。赤井稚佳銅版画展「本と物と人」を見る。拙宅のつい目と鼻の先に住んでおられるイラストレーターさん。彼女も読む人を描く。いい仕事だ。
by sumus2013 | 2013-11-27 20:43 | もよおしいろいろ | Comments(0)
<< 晶文社図書目録 宮本常一と岡本太郎 >>