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みちくさ市トーク 林哲夫×多田進 当日十七日、トーク当日。快晴。穏やかな日和。みちくさ市もにぎわっていた。 多田進さんとのトークはまずまずの盛況。写植の文字盤を持参してくださった方がいらしたので、予定にはなかったが急遽その文字盤を使って写真植字の説明をあまり詳しくは知らないにもかかわらず、させてもらった。写植で印字された文字を使って装幀などのデザイン原稿を作ったものが「版下」である。 その後、多田さんに独自のアイデア版下を五、六点紹介してもらい、それらの特徴を力説する。少し見えづらかったかもしれない。そのうち一点でも版下を回覧すればよかったと多田さんが終了後おっしゃっておられたが、たしかにそうだった。 会場が最も盛り上がったのは自己紹介がてら持参していた林の装幀本をジャンケンの勝者にプレゼントしたとき。『平野遼水彩素描集』が一番人気だった。これにて無事終了。来場者の皆さんと順次挨拶。多田さんのご子息タダジュンさんも来ておられ言葉を交わす。会場で熱心に聞いて下さっており「どなたかな?」と思っていた。 引き続き荻原魚雷×内堀弘トーク「あるものでやる 古本屋で食べていくこと、ライターで食べていくこと」が開始。小生も観客席に座って拝聴。坪内祐三さんの姿も見えていた。魚雷くんはいつものペース。外見は守ってあげたい感じなのだが、じつは相当したたかな生命力の持ち主。しかもやりたいこと優先のマイペースを貫く男だ。内堀さんはロマンチスト。仮に百万円持っていて古本屋を開きたい人がいるなら、百万円全部使って古本を買えとアドヴァイスするという。 また内堀さんは、トーク前日、山田勇男監督の「シュトゥルム・ウント・ドランク(疾風怒濤)」を観た、大杉栄らアナキストの青春群像、その上映途中で地震が発生、突然映画館が明るくなり、地震がありましたのアナウンス、場内騒然かと思いきや、誰も慌てず騒がず、観客はみんないい年をした大人ばかりだった。大正時代のアナキストの行動は「雜」だった。しかしその雜さが必要なんだ。というような結論。 最後の質問コーナーで魚雷くんの好きな外国のコラムニストは誰かというのが出て、スラスラっと小生の知らない名前を挙げ、野球のコラムが好きだ、幼稚園のつばめ組以来ヤクルト・ファン、ヤクルトの二軍の試合を見に行き、一軍と二軍を往復する選手についアドヴァイスしたくなる、などと言い出す。ここで俄然、阪神ファンの内堀さんのハートに火がついた感じで会話が盛り上がってきたが、無情にもちょうど時間となりました。 この日も打ち上げに参加。途中、往来座に寄り道。人ごみをかき分けるようにして池袋駅を横切り、たどり着いたのは北池袋の東京中華街。すごいところでした。日本語が通じるのが不思議なくらい。トークの余韻を引き摺って内堀さんを囲んでの野球談義に突入。魚雷くんばかりでなくNEGIさん、退屈男くんが驚くべき野球通ぶりを発揮した。面白かったです。
by sumus2013
| 2013-11-19 15:49
| もよおしいろいろ
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Comments(6)
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yf
at 2013-11-19 20:37
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昔、小生所蔵の2刷り、白州正子の『西行』153Pの文章中に「題字 白州正子」の文字が斜めに入っています。
想像ですが「誤植」があり用紙を薄くカッターナイフで表面薄く切り取り、正しい文字を貼り込み直すところが、行方不明で153Pに紛れ込んだものと思います。目次頁の裏に収まる文字です。 下請けの写植屋さんでは常時起こる事故でした。
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sumus2013 at 2013-11-19 21:42
修正あるいは修整が難しいのが写植の難点のようです。その意味ではたいへんアナログな技術と言えるのではないかと思います。
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chara050505 at 2013-12-03 18:58
本日の朝日新聞夕刊に記事。都内で数社営業中!
http://www.asahi.com/articles/TKY201312030203.html
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sumus2013 at 2013-12-03 20:38
写植、ぜひ体験してみたいです!
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みなみ
at 2014-01-18 11:23
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おじゃまいたします。
さっき届いた『パブリッシャーズ・レビュー 白水社の本棚』のコラム「愛書狂」に、「版下ってなに? 最後の版下装幀家・多田進の世界」のことが紹介されています。 情報誌の編集部にいたころ、たった数文字の写植をつまんで、日付がかわった夜道を、版下屋さんへ何度も自転車を走らせたことを思い出しました。もう30年前の思い出です。 ホントに「のけぞって驚」かれたのですか?(笑)
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sumus2013 at 2014-01-18 20:12
そうですか! 知りませんでした。HPにもいずれアップされるようですね。
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