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林哲夫の文画な日々2
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半七聞書帳 半七捕物帳弐

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岡本綺堂『初稿半七捕物帳六十九話集 半七聞書帳 半七捕物帳 弐』善渡爾宗衛編(東都 我利我書房、二〇一九年四月二五日)読了。タイトル通り、半七ではなくその他の親分たちの活躍を聞書帳から語るという趣向。十篇中、最後の一篇だけ半七自身が鋭い観察(目剣である)と見事な推理を見せる。

第一巻につづいて江戸情緒をたっぷりと楽しみながら十手持ちたちの捜査ぶりを感心しながら読み進めた。多少、できすぎの偶然が重なるような展開もあるのだが、そこをさらりとクリアするのが作者の腕の見せどころ。その辺の呼吸も綺堂は心得ている。

ビックリしたのは次の一篇。「甘酒売」にこんな描写があった。

《眼にも見えない其怪異[そのあやかし]に取憑れたものは、最初[はじめ]は一種の瘧疾[おこり]に罹つたやうに、時々に甚[ひど]い悪寒[さむけ]がして苦み悩むのである。それが三日四日を過ぎると、更に怪しい症状をあらはして來て、病人は俯向[うつ]むいて両足を長く伸ばし、両手を腰の方へ長く垂れて、さながら魚の泳ぐやうな、蛇の蜿[のた]くるやうな奇怪な形をして這い回る。》

おお、これはまるでつげ義春の「必殺するめ固め」ではないか!(つげは夢に着想を得たそうで、この作品の影響ではないと思うが、その姿はかなり似通っているような気がする。主人公の男は、するめ固めにかけられズリズリ這い回る)。

他の作品も甲乙付け難い。なかでは、隠密と隠れ切支丹を描いた「旅絵師」が、江戸を遠く離れた東北が舞台ということもあって、これまでにない異色の面白さがある。半七物語から目が離せない!

ベガーナ・コレクション第1巻 ロマンス ダンセイニ卿未収載短篇集』(稲垣博訳、盛林堂ミステリアス文庫、二〇一九年五月六日)も届いた。連休中どこへも出かける予定はない。これでしのげる。


# by sumus2013 | 2019-04-22 20:40 | おすすめ本棚 | Comments(0)

花の国へ

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近頃不作つづきの短冊。読みの勉強と思って、とりあえず、ひとつ出してみる。冒頭が読めない・・・無? ご教示を歓迎。

 ◻︎◻︎さなる花の国へぞうつ
 らると人のころにおもひ染しに 

署名がないから知られた歌かとも思うが検索しても分からなかった。

# by sumus2013 | 2019-04-21 16:18 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

写真と言葉

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古書herringさんの「写真と言葉」展に参加中。父の道具シリーズをパネルにして展示しています。長期連休中にでもお立ち寄りください(平安神宮東隣)。トークショーもそそられます。

4月20日(土)17:00-19:00 早川知芳──写真を語る『対峙する事』
4月27日(土)18:30-20:00 谷川渥──『黒塚伝説の<闇と光>』
5月4日(土)18:00-20:00 田村尚子──『点滅するイメージ』
5月5日(日)18:00-19:00 石原輝雄──『マン・レイを語る』

写真と言葉展 4月12日〜5月12日
古書herring


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# by sumus2013 | 2019-04-21 08:20 | 画家=林哲夫 | Comments(0)

もよおしいろいろ

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自然を愛する山の詩人
長谷部俊一郎
2019年4月3日〜6月30日

5月18日:郷土史講座
菅野俊之「長谷部俊一郎の光芒〜その詩と生涯〜」

伊達市保原歴史文化資料館
https://www.city.fukushima-date.lg.jp/site/datehistory/list35-73.html



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春のとびら 森雅代作品展
2019年4月4日〜4月27日

ウィリアムモリス珈琲&ギャラリー
東京都渋谷区渋谷1-6-4 The Neat青山2F
開廊時間 12:30 -18:30
(最終日17:00まで)
休廊日 日・月・第3土曜





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古書店が開いたちっちゃな追悼 上野紀子装丁本展
2019年4月18日〜5月12日

西荻 古書モンガ堂
https://momoitori.wixsite.com/mongadou


***

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ジョゼフ・コーネル コラージュ モンタージュ
2019年3月23日〜6月16日

DIC川村美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html



***


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木琴は歌う 通崎睦美コンサート
今、甦る! 木琴デイズ vol.11
2019年5月31日(金)

京都文化博物館別館ホール
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_gallery_hall/

 通崎好み製作所
http://www.tsuuzakimutsumi.com


***


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ポルトリブレ デ・ノーヴォ コレクション展
2019年4月5日〜4月29日

ポルトリブレ デ・ノーヴォ
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/portolibre/


***



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ある編集者のユートピア 小野二郎
2019年4月27日~6月23日

世田谷美術館
https://www.setagayaartmuseum.or.jp





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茨木でつながる作家
「富士正晴」と「井上靖」
2019年3月28日〜7月31日

富士正晴記念館
http://www.lib.ibaraki.osaka.jp/?page_id=181









# by sumus2013 | 2019-04-20 20:56 | もよおしいろいろ | Comments(4)

京都文学

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『京都文学』創刊号(昭和二十八年三月一日)。発行人は田中美佐雄(京都市左京区浄土寺西田町百)。「後記」には《予定してから既に三ヶ月が経つている》《「京都文学」という誌名は、たまたま京都に於て発行したということにすぎない。狭い地域性を持つことは警戒している》《事情で作品の揃わなかつた人もある》などと出ているが、それ以上の具体的な発刊の経緯については書かれていない。

目次は以下の通り。カットはゴッホ、クレー、ピカソの他に「ス」というサインのある挿絵が二点。

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検索してみると発行人の田中美佐雄は邦光史郎の本名だった。

《邦光 史郎(くにみつ しろう、1922年2月14日 - 1996年8月11日)は、日本の作家。本名・田中美佐雄。父・力之助は時事新報の記者。妻は作家の田中阿里子。娘は作家・エッセイストの久我なつみ。
東京生まれ。高輪学園卒。京都で五味康祐らと『文学地帯』を創刊。のち放送作家。1962年『社外極秘』で直木賞候補。以後企業小説、推理小説、歴史推理小説、伝記小説を多数執筆。
戦前に保高徳蔵主宰の「文芸首都」懸賞に入選。戦時中は「新作家」同人となり、戦後は五味康祐とともに「文学地帯」を主宰し、十五日会に属する。「文学者」「京都文学」同人。関西のテレビ、ラジオに台本を執筆。》(ウィキ「邦光史郎」)

鈴村恒雄も『文学地帯』に参加していたようだ。名前がすぐにピンときたのは駒敏郎だけ。

《京都市西陣生まれ[1]。京都三中卒業。京都府立医科大学を芝居に凝って中退[2]。
児童劇団の台本・演出の傍ら、1952年よりドラマの脚本を書きはじめる[3]。NHKテレビ「日本の歴史」を担当し、本格的に歴史の勉強を開始[4]。1962年より著述を業とし[5]、地誌、歴史、文学などについて執筆する。》(ウィキ「駒敏郎」)

桜井砂夫について以下のように書いているサイトがあった。

《私の旧友に桜井砂夫という詩人がいる。昭和二十七年夏だったか、『新潮』九月号に、彼は「東京の印象」と題するいい詩を発表した。それきり姿を消してしまった。》

本誌は二十八年三月発行だから「それきり」ではなかったわけである。『児童文学界』創刊号の広告が出ている。鴫原一穂、港野喜代子、上野瞭らの名前が見える。上野瞭HPの年譜に以下のような記事があった。

《●1952年(昭和27年)二十四歳
平安高校で教鞭を執り、国語を担当する。佐藤一男のポケットマネーで始まった『児童文学界』(同人誌)に作品を書く。
この学校をやめるまでに、日本脳炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍と、さまざまな病気を体験する。
●1954年(昭和29年)二十六歳
鴨原一穂、片山悠、岩本敏男らと”馬車の会”を結成し、児童文学誌「馬車」を創刊、”新しい児童文学”を模索する。
乙骨淑子と雑誌「こだま」を通じて知り合い、交流をはじめる。 》

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# by sumus2013 | 2019-04-19 20:32 | 関西の出版社 | Comments(0)

goreyで一箱古本市

gorey で 一箱古本市

毎月第三土曜日開催


5月18日(土)
12:00~18:00

goreyとともに善行堂裏にある古道具店呱々でも同時開催


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# by sumus2013 | 2019-04-18 17:01 | もよおしいろいろ | Comments(0)

実用図案カット大集成

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西光夫編著『実用図案カット大集成 下巻』(大洋社出版部、昭和十五年二月十五日、五版、大日本レトロ図版研Q所蔵)。初版としては、昭和十四年七月に上巻、同八月に下巻が出ているようだ。西光夫がどういう人物なのかは分らないが、内外の雑誌などからこれらの図案を収集、複写し、または描き直したのであろう。オリジナルの意匠も含むかもしれない。それなりにレベルの高い図案集である。大洋社出版部(東京市神田区神保町一ノ三〇)の大谷徳之助については以前簡単に調べたことがあった。

西川国夫編著『最新実例 図案文字大集』

カットの図案集というのは、今で言えば、ピンタレストみたいなものか。ちょっとした雑誌や会誌などを作るときにカットが欲しいと思うことはよくある。小生もポケットサイズの図案集を中学時代に買った。あれはどこにやったやら・・・

氏原忠夫『カットデザイン』


# by sumus2013 | 2019-04-18 16:45 | 古書日録 | Comments(0)

セイロンの産物

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『セイロンの産物』(セイロン大使館)という冊子に挟まれていたセイロンの地図。もともとはセイロン紅茶のパッキングの中に入っていたもののようだが、裏面の会社名がスミベタで消されていることから、その転用ではないかと思われる。冊子の文中に引用されている統計の数字は一九五五年のもの。おそらくその直後に発行された冊子であろう。

《紅茶はセイロンの最も重要な輸出品であり、セイロン紅茶は、固有の風味と禀質で世界中の名声を博している。世界で最も風光明媚なセイロン島の五五万七千エーカーにわたり紅茶が栽培される。上質茶は、温和な気候が生育を助長し、風味をもたらす海抜七千フィート程度の高地で栽培される。
茶の柔芽を摘み、葉揉み、醗酵し乾燥乃至は焙じ加工を経て、製茶される。紅茶には、数等級あり、それぞれ価格が異なる。一九五五年度は、三億八千万ポンドの紅茶を産出した。
 同年度のセイロン紅茶輸出高は三億六千二百万ポンド価格は十一億九千四百万ルピー即ち同国の総輸出収入の六割四分に達した。茶の大部分は、公設コロンボ市場で取引され、一九五五年度のポンド当り平均価格は、高地産茶(High Grown Tea)は二ルピー三〇セント、中間地産茶(Medium Grown Tea)は二ルピー、平地産茶(Low Grown Tea)は二ルピー三七セントであった。一九五五年度の紅茶の総輸出高の三分の一以上は英国に、次いで濠洲一割一分、米国一割、イラク八分、エジプト七分、南阿六分、カナダ五分、ニュージーランド三分、オランダ二分、アラビア、リビア、パレスチナ、チユニスへ一分の順で輸出された。》(主要輸出品「紅茶」)。

紅茶の他には、ゴム、ココナツト、椰子油、乾燥椰子、椰子の実、コイアフアイバアー(椰子繊維)、コイアヤーン(椰子繊維糸)、椰子の実殻炭、香料「肉桂」、カーデモン、クローヴ、ナトメツグ、檳榔樹の実、精油、シトロネラ油、パパイン、カポツク(絹綿)、ココア、鉱産物、宝石類、家内産業(手工芸品)。

セイロン(Dominion of Ceylon)とは現在のスリランカに存在した英連邦王国。一九四八年に成立し(それまではイギリス領セイロン)、七二年にスリランカ共和国へ移行した。

ついでに、これはずいぶん前に求めた戦前の日本で作られたと思われる絵葉書「臺湾の茶園分布圖」も掲げておく。イラストの描き方がほぼ同じである。

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# by sumus2013 | 2019-04-17 19:49 | 喫茶店の時代 | Comments(0)

ノートルダム炎上

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YAHOO! ACTUALITÉ より


ノートルダムの火災には驚かされた。パリは火災の少ない都市である。とはいえ、小生もそう長くもない滞在中に二度ほど火災を目撃した(パリの知人によれば、非常に珍しいとのこと)。いずれもビルの上階から黒煙が出ており、ハシゴ車が消火に当たっていた。建物の壁などはレンガや石造なので燃えないにしても内装や天井部分は木材など可燃物でできている。ノートルダムで燃え落ちたのも木造の天井部分である。尖塔(la flèche)も枠組みは木造だそうだ。外面に金属板を張ってある。

曇り日のノートルダム

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FACEBOOK より


パリでの火災で思い出したのは『フランス革命下の一市民の日記』(河盛好蔵監訳、中央公論社、一九八〇年二月一五日)に出ている記述。一七九四年八月一九日火曜日。

《今夜九時半頃、サン・ジェルマン修道院裏手から出火、凄まじい火炎と巨大な黒煙が立ち上り、火の粉を大量に撒き散らしながら天を焦がした。火元は四ヵ所である。出火原因は未だわからない。午前二時頃ようやく鎮火。図書館がほぼ全焼し、二度と入手できない貴重な原稿の一部が失われた。一五〇万冊が焼失したと見積られている。死傷者多数。》

パリでの災難といえば、つい先日(3月27日)、マン・レイの墓石が破壊されたのもショックだった。


マン・レイ掃苔

モンパルナス墓地を訪れる。


# by sumus2013 | 2019-04-16 19:48 | 巴里アンフェール | Comments(0)

第37回春の古書大即売会

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第37回春の古書大即売会
2019年5月1日(水・祝)~5日(日)

今年も某書店さんが送ってくださった。感謝。ぱらぱらと眺めていて、ハッとしたのは宇崎純一表紙の『女学生画報』、これは珍しい。大阪で出ていたもの。この時代のスミカズはいい仕事している。古書ダンデライオンの出品。今回もいい品揃えだ。

松葉屋の吉岡千種 『女学生画報』より

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もうひとつは丸善の目録15冊。この間一冊見つけたばかりだったので自然と目にとまった。こちらは紫陽書院さん。

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# by sumus2013 | 2019-04-15 16:37 | 古書日録 | Comments(0)