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DADA![]() シルヴァン書房の均一で手に入れた一冊『DADA MONOGRAPH OF A MOVEMENT』(ST. MARTIN'S PRESS, 1975)、ダダの概説書。そう珍しい本でもなく10〜20ドルくらいで手に入る。表紙の黒い絵はハンス・アルプ。ジャケ買いです。
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by sumus2013
| 2022-08-17 20:25
| 古書日録
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第35回下鴨納涼古本まつり最終日![]() 自転車置き場は会場の北の端と南の端の西側にある。小生は南から来たので河合神社の脇にある南の自転車置き場に停めた。神社の正面へ回る。途中、神社の古い土塀が巡らされている。昨年はここにたくさんのセミの抜け殻が取り付いていたのでビックリしたことを思い出す。今年はなぜか全く見当たらない。掃除したのかもしれないが、そもそもセミが少ないのかも。正面の手水鉢で手を清め、いざ、古本まつり会場入口へ。 会場では「自転車は自転車置き場へお願いします。それ以外の場所へ置かれますと撤去されます」というアナウンスが繰り返されている。「河合神社の看板にチェーンを掛けて停めている方、すぐに移動してください」というのも聞こえました。 二度目なのでそう慌てることもない。前回、ゆっくり見られなかった福田屋書店の和本200円均一棚を掘り返す。もう、さすがに何もないだろうと思ったが、量はあまり変わっていないようだったので追加があったのだろう、おやおやこんなものが、という一冊を発見。落ち穂拾い。シルヴァン書房の画集などを200円均一にしているコーナーで二冊ほど(三冊買えば500円だったのだが)。これだけ本があれば何か引っかかってくるものだ。シルヴァンのご主人に「ええ本あったやないか」とほめられる(古くからの顔なじみです)。 結局は竹岡書店の最終日七冊500円コーナーにいちばん長く張り付いていた。ここでもいきなり ARMED SERVICES EDITION 五冊が目に飛び込んできたので確保。これはタイトルによってはそれなりに高額(ただしアメリカでのことです)。数合わせに古雑誌二冊を探し出した頃にはけっこう疲れがたまってきたのを感じる(寄る年波には勝てません)。後はほんとうに流して歩く感じに。これだけ(80万冊とも)あっても目下熱心に探しているジャンルの本はなかなか見つからないものだ。しかし、探しているのを忘れているような類の本がポンと本棚の前に転がっていたりする。不思議。そんなものをさらに一冊(100円)買って帰途につく。 それでも「全品半額」の張り紙には引き付けられる。ふらふらとこのお店をひと巡りするが、疲れて集中できないのであった。
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by sumus2013
| 2022-08-16 17:36
| 古書日録
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ASAHIYA BOOK STORE![]() レッテル通信を頂戴した。そこにこんな鮮やかなレッテルが貼られていた。惜しくも一部破れてはいるが逸品だ。深謝です。 《アサヒヤというシールは、おそらく新刊書店の包装紙をとめるためのものでしょう。百円均一で買った某雑誌の裏表紙にヨレヨレの状態で貼りついていたものです。》 アサヒヤって旭屋書店? ならば設立は昭和二十二年である。このデザインも戦後っぽいような気もするが、ありがちな店名なので即断は禁物。
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by sumus2013
| 2022-08-15 20:45
| コレクション
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金井さんの買ったマルドロールの歌![]() この『マルドロールの歌』(LIBRAIRIE A. G. NIZET, 1947)は先日の下鴨で求めた。本自体はどうということもない。ロートレアモンを見つけるとつい買いたくなってしまうだけのこと。ただし、この本にはオマケがついていた。こんな領収書である。 神戸市垂水区の金井一義さん宛のもの。すぐにピンとこなかったのだが、金井さんは元町高架下にあった「皓露(こうろ)書林」という古書店の店主である。小生も昔のブログにその訃報を載せていた。 《皓露書林の金井一義さんがつい最近亡くなられたとのこと。昨年十二月の海文堂書店の「三箱古本市」に出品してくださって、その会場で一言御挨拶しただけだが、かつての店の様子とともに忘れられない古書店人である。ご冥福をお祈りする。皓露書林については『神戸の古本力』(みずのわ出版)を参照されたし。》2007-04-29 記憶では皓露書林の棚は日本文学が中心だったはず。おそらく自分用かと思うが(というか、店を始める前?)、金井さんはこんな本も買っておられたのだ。売り手の「ふゆ文庫/土屋恩味」、検索しても何も情報が出てこないのが歯がゆい。 なお、これを買った店は口笛文庫さんである(なるほどね)。念のため検索してみると、AbeBooks.fr では今一冊しか見当たらず、「けっこうするな」という値段です。 #
by sumus2013
| 2022-08-14 21:04
| 古書日録
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ヴォルプスヴェーデふたたび![]() 種村季弘『ヴォルプスヴェーデふたたび』(筑摩書房、一九八〇年四月一〇日、装幀=草刈順)なんとか読了。ドイツの北方、ブレーメンにほど近いヴォルプスヴェーデ村に住んだ芸術家たちを、ハインリッヒ・フォーゲラーとパウラ・モーダーゾーン=ベッカーを中心に論じつつ、その村の滞在記ともなっている。ベッカーはたしか何年か前にその生涯を描いた映画(「Paula」2016)を見た覚えがある。 Künstlerkolonie Worpswede 種村がハンブルクからヴォルプスヴェーデのアトリエハウスに入ったのは一九七七年六月十八日だった。翌日、世話人のカウシェさん(ヴォルプスヴェーデ芸術家協会の幹事役)の家に招かれた。 《書斎に通される。三方の壁はぎっしりと本の詰まった書棚である。カウシェさんはそのなかから、クラブントの『支那小説集』を選び取って自己紹介をする。和綴じの体裁の、表題の書き文字も日本風に楷書を真似た筆蹟を凝らしたエキゾチックな造本装幀の書物である。戦前の青年時代に装幀した会心の作であるらしい。 申し忘れたが、マルチン・カウシェ氏は高名なブック・デザイナーである。ちなみに、今私の手元にある、ヴォルプスヴェーデ在住の芸術家たちを総攬した『ヴォルプスヴェーデの伝記』という小冊子のなかには、「書物の世界で、グラフィック画家、挿絵画家として重要な名を得た、マルチン・カウシェ並びにエヴァ・カウシェ夫妻が(ここに)ずっと定住している」(エルンスト・フォン・ハイデ)と紹介されている。》(p32) クラブント(Klabund, 本名 Alfred Henschke)はドイツの小説家・詩人(1890-1928)。かなり前に紹介したことがある。 クラブント詩集 クラブント 芸者おせん Martin Kausche, Buchgrafiker, Maler Eva Kausche – Büchern ein Gesicht gegeben 本に顔を与える 《書棚を眺め回していると、人隅に一九五一年版のフィッシャー版カフカ全集が目についた。戦中にアメリカで出版されたショッケン版に次ぐドイツ本国ではじめて出たカフカ全集だ。この版なら私も東京の家に持っている。洋書の輸入がようやく解禁されはじめた敗戦後の学生時代にはじめて注文した数冊のなかに入る本で、私にとっては非常になつかしい本である。 「それも私の装幀ですよ」 と、カウシェさんが言う。カフカだけではない。トーマス・マンも、独訳のジャン・ジオノも、ハンス・ヘニー・ヤーンもある。こうしてみると、私は知らぬ間にずいぶんカウシェさんの装幀した本を読んできたようだ。たまたまお茶に招かれた低地ドイツの家で、青年期以来の自分の読書体験につながる一群の書物に出遭わすのは、やはり奇遇というほかはない。》(p32-33) Gesammelte Werke フィッシャー版カフカ全集 Kafka, Franz, S. Fischer Verlag #
by sumus2013
| 2022-08-13 17:03
| 古書日録
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