林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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本棚・本箱ギャラリー[日本篇]

「近代日本〈本棚〉史」(http://sumus2013.exblog.jp/29157273/)の継続という意味で本棚・本箱の画像を集めてみようと思う。

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漱石山房
『書斎』創刊号(書斎社、1926.2.15)口絵より

《書斎はなるべく二室欲しい、そして一は洋風一は和風としたい。洋風の方をやゝ手広く和風の方をやゝ小さくする、二室は襖の類いで隔てとする、共に南向きで和室を東寄りに置きその東側に向つても開放する。書架は洋室の方に工夫し、和洋書を十分置き得るやう、且つ場塞げにならぬやう壁の中に設けたい。》(「書斎の本領とその実際」市島謙吉)



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松浦武四郎の書斎「草の舎」(一畳敷の書斎)明治19年
『書斎』第三号(書斎社、1926.5.1)口絵より



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仏功徳蒔絵経箱(藤田美術館)平安時代
(蔵田蔵編『日本の美術No.16 仏具』至文堂、1967)



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三十帖冊子箱(仁和寺)平安時代
空海が唐より請来したもの 
(蔵田蔵編『日本の美術No.16 仏具』至文堂、1967)

巻子本の場合は経帙[きょうちつ]に巻くが、冊子本の場合は重ねて裂[きれ]で包んで経箱に収める。
経箱[きょうばこ] 経典をまとめて納める箱で、多くは蓋を備えている。一重のものもあるが、二重・三重になるものもあり、一定しない。また、香狭間[こうざま]形を透すものもある。金属製のものは金銅が多い。また木製の箱に漆をかけ、これに金銀の蒔絵、螺鈿などの技法によって装飾文様をかざる。




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洛中洛外図屏風 舟木本(東京国立博物館)元和初年(1615)頃
「五條通りの町並み」より本屋
(石田尚編『日本の美術No.132 仏具』至文堂、1977)



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禁裏守衛総督時代の徳川慶喜 元治元年〜慶應2
(『太陽 特集・徳川慶喜』平凡社、1998年4月)



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内田魯庵『文學者となる法』明治27(1894)
(特選名著複刻全集近代文学館、1974)


《『室内装飾』 文学者が意匠を凝す室内装飾に千種万様あり。その最も著じるしく人の注意を曳くに足るものは作者風の書斎なり。
作者風とは何ぞ。即ち文学者ブルを云ふ。一般にブルの必要なるは前に述べし如し。書斎に於ても亦大いにブラずんばあらず。》




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徳川武定(徳川武昭の次男)一家 大正6年2月
(『太陽 特集・徳川慶喜』平凡社、1998年4月)




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by sumus2013 | 2018-01-22 20:46 | コレクション | Comments(0)

岡田米山人

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ちんき堂で求めた内の一冊がこちら。『特別陳列 浪華人物誌 近世大阪の画人 岡田米山人』(編集・執筆=松浦清、大阪市立博物館、一九九三年一月九日)。岡田米山人の手頃な参考書が欲しかったのでこれは嬉しい。今調べてみると、米山人に関する書物はそう多くはないようだ。昭和十六年の図録にはびっくりする古書価が付いている。

米山人並半江展図録
[岡田/米山人 画],[岡田/半江 画],大阪市立美術館 編纂 大阪市立美術館 1941
(大阪市立美術館展観記念図録 ; 第17)

岡田米山人と半江 : 近世なにわの文人画
大阪市立博物館 1976

古美術 岡田米山人・半江<特集>
三彩社 (通号 53) 1977-07

文人画粋編 第15巻 (岡田米山人)
岡田, 米山人, 1746-1820 中央公論社 1978


後日の参考のため、本書より岡田米山人の年譜を引き写しておく。

延享元年(1744)甲子 1歳
米山人生まれる。出自は不明。姓は岡田氏、名は国、字は士彦、通称は彦兵衛、号は米山人。

天明2年(1782)壬寅 39歳
子息半江生まれる。妻37歳。

天明3年(1783)癸卯 40歳
『蒹葭堂日記』の2月27日の条に「彦兵衛(割註ーー中西書状持参也)」が登場するのは、米山人のこととみられる。

寛政元(1789)己酉 46歳
『蒹葭堂日記』5月12日の条に「米屋彦兵衛」の名がある。

寛政2年(1790)庚戌 47歳
9月刊行の『浪華郷友録』の「聞人」の部に「田岡 字士彦号米山人 天満空心町 岡田彦兵衛」とあり、「画家」の部にも記載される。すでに藤堂家の藩邸内に居たものとみられる。

寛政3年(1791)辛亥 48歳
『蒹葭堂日記』10月6日の条に「米彦」 11月6日の条に「米山人」の号がはじめて記載される。

寛政5年(1793)癸丑 50歳
「如意道人蒐集書画帖」の副帖に、住所を「大坂天満川崎天神裏門筋北へ入空心町」と記す。

寛政6年(1794)甲寅 51歳
『虚実柳巷方言』巻上、唐絵の部に名。

享和2年(1802)壬戌 59歳
『浪華なまり』巻下、唐画の部に名。

文化5年(1808)戊辰 65歳
立原翠軒の随筆『此君堂漫筆』中の玉堂の談話に、藤堂藩大坂蔵屋敷留守居役七里鎌倉兵衛の下役として米山人登場。

文化10年(1813)癸酉 70歳
10月に没した篠崎三島の葬儀に藤堂藩大坂藩邸留守居役七里鎌倉兵衛と参列。

文政元年(1818)戊寅 75歳
妻没する。享年73歳。

文政3年(1820)庚辰 77歳
米山人没する。8月9日。


どうして岡田米山人が気になるのかと言うと、「米山人」と落款のあるメクリを一枚架蔵しているからである。安いのは安かった。その分状態はかなり悪かったのでプロに補修してもらった。

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本書の図版と比較してみると、どうも米山人にしては少々上手過ぎるように思える。また、署名の筆致もやや異なる。細かい比較はくだくだしいので省略するが、「米」がとくに違う。

この印はどう読むのか、「?天人」? 本書の印譜(かなりの数が集められている)には見えない。要するにギブツの疑いが濃いという結論になるかァ……。

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by sumus2013 | 2018-01-20 21:15 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

ちんき堂

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所用あって神戸へ。せっかくだからとちんき堂(http://chinkido.com)をのぞく。一年半ぶりくらいかも。いかにも品薄ふうなガッサガサの棚がいい。行く度にガラリと本が変わっている。まあ、一年に一度か二度じゃ、あたりまえかもしれないけど。並んでいるタイトルも値段も一昔前という雰囲気が何ともいい。

本日は澁澤龍彦の単行本がズラリと並んでいた二十冊くらいはあったかな。多分、今は売れ線とはいかないだろうが、迫力はある。黒いジャケットのサドの翻訳も六冊くらいあった。色モノはお得意のジャンルで異彩を放っている。それがすべて百円から数百円だからなおさらだ。画集や美術展の図録などもけっこうあった。音楽・映画・芸能関係は言うまでもなく得意ジャンル。CD、LP、などもかなりある。他にも珍しい同人雑誌などがヒョイと差してあったりする。とにかく品薄に見えてもじっくり小一時間は楽しめる店である。近所なら頻繁に通うことになるだろう。

戸川さんと雑談。古本屋になるときに梁山泊の島元氏に相談したのだそうだ。生活していけるかどうかを質問したら、昔みたいにはいかないが、なんとか暮してはいけるだろうと言われた。それまでの職を予定していたよりも早く辞めることになり、その数ヶ月後には開業した。ところが、店番三日にして「ぜったい無理」と悟った、のだという。……と言いながらもう二十年近くやっておられるわけだが。

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帰宅してみると『ほんの手帖 51』(大島なえ、二〇一八年一月一五日)が届いていた。黒木書店の思い出がつづられている。

おまけに作る
《ここの店主が、いかにも古本屋おやじ。と言うへんこなおやじで、私は無かったけれど乱雑に本を扱おうものなら「帰れ!」の怒声が飛ぶ。お客は気を使いながら本を読ませていただく感じです。》

《閉店される時は酸素ボンベのチューブをつけ仕事されていました。頭のしっかりしたじいさんです。》

《何度か通ううちに俳句の本の話で盛り上がりその時、ふと黒木さんが、足が痛くなるからと椅子を出して、ここに座り。と言われ思わず「やったあ」と思い心で声を上げて喜びおまけにコーヒーの出前も注文して、コーヒーをごちそうになり念願かなったのですね。しかしその二年後に閉店しトラックが店の前につけ、本を全部運び出しているのを見た時は悲しかった。あの本たちはどこへ行ったのかと時々思います。
 ・黒木正男さんは2002年冬に永眠。》

黒木書店のことを書くと思い出すのが、渡辺一考さんの回想だ。黒木氏の息子さんのことを書いておられて、さすがと唸らせられる。

一考 神戸の古本力

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by sumus2013 | 2018-01-19 20:25 | 古書日録 | Comments(2)

もよおしいろいろ

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HISTORIA NATURALIS
今井雅洋【博物誌】

2018年1月30日〜年2月4日

JINEN GALLERY
http://jinens-art-studio.com/art/




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小村雪岱展

2018年1月20日〜3月11日

川越市立美術館
https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.html





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村上友晴

2018年1月9日〜2月10日

ART OFFICE OZASA INC.
http://artozasa.com




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平井勝正プチ個展

2018年1月27日〜3月23日

サトリ珈琲店
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132303/13086660/





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nakaban expo GOUACHES

2017年12月19日〜2018年1月20日

カロブックショップアンドカフェ
http://www.calobookshop.com




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本という樹、図書館という森

2017年12月14日〜2018年2月18日

日比谷図書文化館
http://hibiyal.jp/hibiya/index.html





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OKADA MITSURU/ドローイング展

2018年1月6日〜28

横浜・港の見える丘公園前
岩崎ミュージアム
http://www.iwasaki.ac.jp/museum/pg221.html

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by sumus2013 | 2018-01-18 17:13 | もよおしいろいろ | Comments(10)

六月の風

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昨年、ある古書目録から入手したトポール資料。『六月の風』39号(UNAC TOKYO、一九八一年)、『六月の風』69号(UNAC TOKYO、一九八五年)、絵葉書一枚(トポール「成功への3つの道」より「意志によって」、UNAC TOKYO)。

上の図は69号を展開したところで、トポール展のポスターになっている。

《一九七二年カンヌ映画祭でアニメーションでは初めて審査員特別賞を贈られているトポール+ルネ・ラルーの映画「ファンタスティック・プラネット」が漸く来日し上映中だ。パニック・シアター(電三五九三七九四)ではトポールの戯曲「麗しのモナ・リザ」を上演(七月二日七日)さらに第二弾「暗闇のバタイユ」を暮から正月にかけて新宿で上演するという。漸く漸くトポール旋風が吹こうとしている。六月の風39号にトポール版画の特集をしているが、今回その後の新作版画とあわせ、魅力あるトポールポスターを初公開する。》(69号より)

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見開きの冊子が39号(その下敷きは、ウナック・トウキョウの封筒)、右が69号を折畳んだときの表紙。39号の記事は以下の通り。

・アラバル 『トポール作品集《白日夢》』(一九七五)の序文
・トポール近影 田原桂一
・R・トポール意外性の美 河野多恵子
・招待席(トポールとの会見記 海上雅臣

・引 加藤郁也
・「俎」に寄する郁山人の「引」の解 海上雅臣
・井上有一小品集「俎」 村木享子


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そして69号の内容はこうである。

・砂漠のボッス 浅田彰
・時ならぬトポールの季節にあるいは既視感の美学 松田政男
・お知らせ(井上有一の訃報/ロラン・バルトの絵画作品展)

《井上有一が死んだ。六月十五日午前九時五十分。七日から劇症肝炎を発し昏睡していた。六十九才。六年前の春、四ヶ月間東海大学病院に入院し、肝硬変と診断された有一は、この病状で七十をこした人はいないと云い、用心に用心を重ねながら、すさまじい制作活動をつづけていった。活溌に生まれる作品の前に、当人が感じていたであろう死の予感は、誰も実感していなかった。五月二十六日喜久江夫人と共に上野の博物館に行き無準師範書「東西庫」に見入った。二十七日大磯の北園武の工房に出かけ版画を試み銅板に直接クギでひっかいて書いた。二十八日は六月の風の会会員今本有紀子来訪を受け談笑した。翌日から食欲なく微熱が出て、風邪かなといいながら六月三日ようやく東海大病院にゆく車中で黄疸を発し、翌日入院。そうして七日突然昏睡してしまった。そのとき貴重な活動は終った。告別式は六月十八日藤沢の妙善寺(日蓮宗)で、喪主喜久江夫人と長女花子、長男徹と、葬儀委員長海上雅臣により行われた。

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こちらは『和楽』(二〇一四年四月)の綴じ込み附録、井上有一の作品「!」。昨日飾ったばかり。で、たまたまトポールの資料を取り出してみると井上有一の記事が出ていたというグーゼン。

また、『六月の風』69号で触れられている映画「ファンタスティック・プラネット」のちらしも入手した。これはべつのところから。シネ・ヴィヴァン・六本木でモーニングショー五月二日、レイトショー五月三日〜八日となっている。発行年は明記されていないが、上の記事から一九八五年と思われる。

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by sumus2013 | 2018-01-17 21:12 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

本棚・本箱ギャラリー[海外篇]

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ラルフ・アール作「エライジャ・ボードマンの肖像」1789
"ELIJAH BOARDMAN" by RALPH EARL
『MASTERPIECES OF THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART』
BULFINCHI PRESS BOOK, 1993
ボードマンは織物商、独立戦争を戦い上院議員となった。
書棚付きスタンダップ・デスク



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フェデリコ・ダ・モンテフェルトロのグッビオ宮書斎における壁の装飾
(木の象嵌)1476-80頃
『MASTERPIECES OF THE METROPOLITAN MUSEUM OF ART』
BULFINCHI PRESS BOOK, 1993
一種のだまし絵である



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書店 The Bookseller Shop / Bibliopolium


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書斎 The Study / Museum

『ORBIS SENSUALIUM PICTUS』1777年版
コメニウス『世界図絵』
[複刻世界の絵本館(オズボーン・コレクション)、ほるぷ、1979]

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by sumus2013 | 2018-01-16 17:49 | コレクション | Comments(0)

花森安治肉筆表紙画

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『石神井書林古書目録』102号(石神井書林、二〇一八年一月、題字=武藤良子)が届いてビックリ。以前、某氏所蔵品としてこのブログでも紹介していた花森安治の肉筆『文明』表紙原画その他が一括で掲載されていた。

花森安治による雑誌『文明』(文明社)の表紙原画

そのとなりには瀧口修造の自筆原稿「自由な手抄」全揃(200字詰原稿用紙23枚)も並んでいる。『gq』初出時の原稿「マン・レイの素描 エリュアールの詩」だそうだ。

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巻頭は樋口一葉の短冊、雑誌も『ド・ド・ド』(多田文三編刊)、『文党』(今東光編)、『風』(澤田伊四郎編)などが目に留まる。驚いたのは篠崎初太郎訳、マツクス・ウエバア『立体派の詩』(異端社、一九二四年)。篠崎初太郎は宇崎純一・宇崎祥二の波屋書房の顧客であり、自著『潜航艇 : 三部曲』を波屋書房から刊行しているので注意はしていた。異端社というのは篠崎自身が作っていた版元であろう。

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by sumus2013 | 2018-01-15 19:38 | 古書日録 | Comments(2)

the sound stan getz

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スタン・ゲッツ「ザ・サウンド」(日本コロムビア、1975)。やっぱりこのジャケットはシビレル。名盤なのでいろいろな人が評価を書いている。検索されたし。ここでは、このアルバムに附属しているペラ一枚の解説から少し引用しておこう。執筆は「いソノてルヲ」(磯野晃雄 1930-1999)、良く知られたジャズ評論家

《スタン・ゲッツは51年に独立して以来、オフ・エンド・オンで多くのコムボを持ち、ある時は名声の頂に達し、多くの栄光を獲得した。
 又ある時は、麻薬常用にからみ薬局でホールド・アップ事件を起し逮捕された。
 又、アメリカを何度もはなれてヨーロッパで住んだ経験も多い。》

《56年に前記モニカ[引用者註:スウェーデン出身の美女、ストックホルムで出会った]と結婚した時などは、もう音楽をやめると声明して、デンマークに渡って医学の勉強をはじめた。
 所が、いつの間にかコペンハーゲンで演奏活動を開始していた。にくめない男だ。》

《60年代のボサ・ノバと共にアメリカでカム・バックした雄姿は鮮明である。》

《70年代、チックのジャズ・ノバをレパートリィに加え73年最後の来日を果たした。私は、ウィスキーさえ止めたゲッツと北海道旅行中生ビールを飲んで語り合った。
 ゲッツは16才の時から30年もオン・ザ・ロード(楽旅を続行中)だと言った。》

《そのあとウィンブルドンのテニスの試合に息子が出る話や、アメリカでニクソンが大統領になったのでスペインへ移住したんだと言う話もしてくれた。
 そんな話の中で、ジャズを続けて来られた事の幸福さを教示してくれた。その秘訣は初心忘れずと言うような事であった。》

ニクソンの大統領就任は一九六九年、スペインはフランコ体制下であった。当時のアメリカよりベターだったとはどうしても思えないが、米国人にとっては住みやすかったのかもしれない。




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by sumus2013 | 2018-01-14 20:57 | おととこゑ | Comments(0)

シュらん2017

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『朱欒[シュらん] 2017』展図録(町立久万美術館、二〇一七年一〇月三一日、書容設計=羽良多平吉)を頂戴した。深謝です。愛媛ゆかりの若手現在アーティストの展覧会図録。凝りに凝っている。

シュらん 2017

『朱欒』


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帙というか、書套だろうか、ハードカバーの表紙のような作りの厚紙を三つ折りにして(背があるので正確には三つ折りではないですか)、その中に三人の作家の仕事を紹介した冊子三冊を収めている。小生の美術論集『歸らざる風景』も似た形だが、『シュらん 2017』書套の表裏ともにテキストが配置されて、あいさつや座談会まで盛り込まれた濃い内容。文字組における絶妙のバランスはさすが羽良多氏。




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by sumus2013 | 2018-01-13 20:15 | おすすめ本棚 | Comments(0)

村上友晴展

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ART OFFICE OZASA で開催中の「村上友晴展」を見た。油彩画三点、石版画六点、ピリッと締まった展示である。キャンバスに黒い絵具(黒絵具に木炭粉を混入するという)をナイフで塗り重ね塗り重ねして、文字通りずっしりと重い作品に仕上げている。上は図録より「Untitled」(2016-2017)だが、三十年ほど前に制作された「Untitled」(1987-1988)も見かけはほとんど同じである。三十年の時間の経過は黒い画面からはうかがえない(ただしキャンバスそのものは変化している、それは裏面を見ればわかるだろうし、側面を見ても三十年前のキャンバスは釘で張ってあるが、最近のものはガンタックになっている)。これは重要なことで、油絵具の使い方が理にかなっているという証拠であろう。厚塗り、モノトーンの作家は他にもいないわけではないが、この技法へのこだわりにも作家の態度が現われていて清々しい。

ART OFFICE OZASA INC.

村上友晴展 at ozasakyoto

村上友晴 タカ・イシイギャラリー ニューヨーク

村上友晴《無題》──人間実存の黒「山田 諭」

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by sumus2013 | 2018-01-12 20:08 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)