林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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カッコわるい人

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『シグナレス特別号 カッコわるい人』(蒼幻舎、二〇一七年一月二二日、表紙・デザイン=irori)および『シグナレス特別号 詩集「カッコわるい人」早川知行』(蒼幻舎、二〇一七年一月二二日、表紙・デザイン=irori)。これらは一月にみやこめっせで文学フリマが開催されたのに合わせて刊行されたもの。紹介しようと思いつつ今日になってしまった。季村さんの『河口から』が大人の(あるいは少々大人より歩み出ているかもしれないが)雑誌なら、森野氏の『シグナレス』は働き盛りの雑誌という感じで気持ちがいい。デザインセンスもストレート、これがまたいい。

《文学の世界にはなぜこんなにカッコわるい人たちが多いのでしょうか。//しかし、僕たちがそんなカッコわるい人をちょっと愛さずにはいられないのは、やはり僕たちもカッコわるいからなのだと思います。//今回はカッコわるい僕たちが文学の世界のカッコわるい人たちを紹介します。》

カッコわるいというか…昨日も書いたけど、極道なんだな。で、シグナレス的なカッコ悪い文学者というのは……宇野浩二、葛西善蔵、近松秋江、田山花袋、西村賢太、李龍徳、岩野泡鳴、獅子文六、山田風太郎、尾崎放哉、尾形亀之助……。

結局《カッコわるいことは、ときに、なんてカッコいいんだろう。》という結論になるのでありました。


『シグナレス』第二十二号(蒼幻舎、二〇一六年七月三一日)

SIGNALESS

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by sumus2013 | 2017-02-28 20:54 | おすすめ本棚 | Comments(0)

河口から 特別号

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『河口から』特別号(季村敏夫、二〇一七年二月二五日、装幀=倉本修)。

《ちょうど一年前、個人誌をおもいたった。意外であった。漁港の近くに転居、海と河の風を浴びる暮らしが始まっていたので、『河口から』と名づけて、十五部作った。精一杯だった。だから、少部数とはおもえなかった。河口からという開かれた場所が支えてくれたのだろう、そのことに従った。自己充足は警戒した。
 出会いが重なり、個人誌が他者の寄りそう特別号となった。同時に、昨年の初夏より、岩也達也氏の最新詩集『森へ』(思潮社)を巡る冊子を作っていた。本号も冊子も、執筆メンバーは同じである。この偶然、時間を重ねる度に意味を持ち始めた。待つこと、そして、沈黙を抉るということ、二つの動詞をあらためて考える契機が訪れた。》(季村敏夫「特別号、あとがき」)

執筆メンバーは季村さんの他に、岩也達也、瀬尾育生、時里二郎、宗近真一郎、細見和之、瀧克則、水田恭平の各氏である。『たまや』が停滞して久しいが、大人の同人雑誌の雰囲気が『河口から』特別号にも漂っているのが、何とも好ましい。

『河口から』特別号が生まれた。 森のことば、ことばの森

『河口から I』(二〇一六年三月四日)

『河口から II』(二〇一六年十月念[二〇日])

文字の話/本の話 『たまや』をめぐって

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by sumus2013 | 2017-02-28 20:29 | おすすめ本棚 | Comments(0)

島尾敏雄生誕100年

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『脈』92号(脈発行所、二〇一七年二月二五日)、特集・島尾敏雄生誕100年/ミホ没後10年。巻頭を飾る島尾伸三「おかあさんの謎」はちょっと凄い。

《1 むかつく
 数年前あたりから島尾ミホ伝を完成させたいという梯久美子[かけはしくみこ]さんが、月刊誌へ連載を始めたものだから、おかあさんのことを毎月根掘り葉掘り聞かれたので、梯さんがいくら礼儀正しく接してくれても、嫌な事を次から次へと思い出さなければならなくなったので、ぼくの不機嫌は益々悪化して気持ちを重いものにしていました。
 その連載が終わって2016年11月に『狂う人』(新潮社)という単行本に収まったので、ほっとしていたのに、おとうさんとおかあさんについて原稿を10枚から20枚も書けという「脈」の発行人は残酷です。おとうさんが死んだ直後にも「脈」には原稿や似顔絵を要求され、気持ちに反して字を書いたり絵を描いたりしなければならなかった息苦しかった時のことさえ思い出しました。しかも原稿料はありません。いったい、文芸の世界に興味の無いぼくに何を望んでいるのでしょうか。ぼくの存在が奇妙な経験をした見せ物に過ぎない事は百も承知で、さらし者にされるのもおとうさんとおかあさんの為だと思ってはいますが、どうしてぼくは嫌々ながらも字を書くのでしょうか。これが鬱憤ばらしになるのでしょうか。
 あんなにぼくや妹に失礼極まりないことをやっておきながら、おとうさんとおかあさんは死んでからも、生前そうであったようにぼくのお金や精神や肉体を奴隷のようにこき使います。いいえ、そんなことが負担になっている訳ではありません。彼らはまだ死んでいないかのように不気味です。》

……う〜ん。

中尾務さんも執筆しておられる。「島尾敏雄、再会した富士正晴に「小説ノタネニハ苦労シマセンワ」」。一九六五年、十三年ぶりに島尾敏雄は富士正晴に会った。富士はジャーナリズムで活躍するようになった島尾らに対して批判的であった。

《そう、この日の日記にでる小川国夫、島尾敏雄にあとひとり、埴谷雄高を加えた三人の作品が、富士正晴のいうところの「年とるほどにあかんようになる〈男前の文学〉」。富士は、山田稔に宛てたハガキでも〈埴谷とか島尾とか小川とかは余り有名になると魅力うすれます。所詮男前の文学なり〉(一九七四年六月二一日付)と三人を切りすてている(『富士さんとわたしーー手紙を読む』)。》

〈男前の文学〉とは言い得て妙なり。島尾に会った日の富士日記にこう書いてあるそうだ。

《細君は120%元気ノ由、上ノ子ハ高校一年デ島尾ヨリ高ク、次ノ子ハ中学生ダガ、3ツノコロカラモノガイエナクナツタ由、「小説ノタネニハ苦労シマセンワ」トイツタ》

細君がミホ、高校生が伸三、次ノ子は長女マヤである。伸三氏はまたこのようにも書いている。

《妹マヤが骸骨のように痩せ細って死んだのは、おかあさん、あなたの無神経な仕打ちのせいであったこと、よくご存知のはずです。ですから、おとうさんの死体も、マヤの死体も、ひと目につかぬように蓋をし隠し通して火葬場へ運んだのではないですか。ぼくは、おかあさんの家族の尊厳を無視した日々にとても怒っています。》

《その礼儀知らずは文学に夢中の人たちにも共通で、いくら彼らが周囲の人に対する尊大な思考や態度であっても、周囲をかき回すばあかりで、収拾のつかないまま放置する様は、戦争を始めた張本人でありながらうやむやに逃げきろうとする政治家や官僚の輩と精神構造は似たり寄ったりに見えるのです。
 哲学も文学も科学も、毎日を穏やかに生きるものには迷惑なのです。彼らは言葉を支える嘘に鈍感で、思い込みを表現としているらしいのです。あーむかつく。》

文学なんてロクなもんじゃない。美術だって同じこと。極道ですよ。

島尾敏雄と写真 『Myaku』15号

『脈』は三月書房の通販で購入できます。

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by sumus2013 | 2017-02-27 20:27 | おすすめ本棚 | Comments(0)

新発見 花森の原画

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花森安治による雑誌『文明』(文明社)の表紙原画である。これらは某氏が古書店で求めて画像を提供してくださった。以前いくつかすでに紹介したが、今回はみつづみ書房での26日のトークにおいて全三十二点、見ていただけることになった(画像だけですが)。むろん初公開。どうぞふるってご参加いただきたい。

表紙版下だけでなく扉絵およびカットの原画も含まれる。ここではごく一部だけ紹介しておく。

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この『煙管』の扉の原画にはホワイト修正がほどこされている。参考までに印刷された扉と表紙も掲げておく。

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2017年2月26日(日曜日)
14時〜16時
【無事終了しました】

古書 みつづみ書房

古書 みつづみ書房Facebook

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by sumus2013 | 2017-02-25 20:39 | 雲遅空想美術館 | Comments(2)

京二中 野球部記

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京二中鳥羽高ものがたり』(京二中鳥羽高校同窓会、二〇一六年二月二四日)の著者である藤田雅之氏より京二中の野球部および淀野隆三に関する資料を恵投いただいた。すでにコメント欄でご教示いただいたように淀野は野球部の捕手として活躍していた。その試合記録などが鳥羽高校に保存されている「野球部記」に克明に記されているのである。

まだじっくり目を通していないが、ハイライトはもちろん第一回全国中等学校優勝野球大会(一九一五)の優勝ということになる。ただしこのとき淀野はまだ二中に入学していない。その三年後、一九一八年の第四回大会で淀野も加わった二中野球部は京都予選を勝ち抜き、鳴尾浜球場で行われる全国大会へと駒を進めた。

《尼崎の宿舎に入って、組み合わせ抽選も終えた時に、信じられないことが起こります。この年、七月二三日、富山県魚津の「越中の女一揆」に端を発した「米騒動」が全国に波及し、野球どころではない事態となり、痛恨の中止決定となりました。二中の選手は泣きながら荷物をまとめて帰京することになりました。》(京二中鳥羽高ものがたり』第一巻より)

この件について淀野隆三のご子息がこういう思い出話をしてくださった。

《それから親父の野球ですが、中等野球で1年生の時に、甲子園の前の鳴尾浜球場に京都滋賀の代表で出場、相手が一回戦は弱いものだから、淀野出してやる、と言われていたそうです。ところが米騒動で大会が中止となります。その頃の写真で記憶に有るのは、NHKの野球の名解説者だった小西得郎さんが、現在の明治大学選手として、京都二中に指導にこられた全員の記念写真があります。》

また「野球部記」にはこういうことも書かれている。昭和二十一年、京津予選に優勝し、戦後初めての夏の大会出場(西宮球場)が決定した。予選で優勝した七月二十八日、OBが選手たちを招いて四条縄手上ル寸田氏邸の屋上でスキ焼パーティを催した。寸田氏というのは第一回優勝メンバーの野上実(のち寸田)である。日誌には《寸田、淀野、小城、小西、寺田……諸氏》と淀野隆三の名前も記されている。

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この件についてもご子息隆さんは以下のような思い出話をしてくださった。

《戦後第一回の中等野球では、予選から優勝までの全試合を親父に連れられて見に行きました。親父はその頃の向島で畑をやっていました。もちろん農家に手伝ってもらっていたのでしょうが、毎試合にそこで取れるトマトをいっぱいぶら下げて、私も持たされ差し入れしていました。優勝したのですが、その時に一塁手だった下村というよく打つでかい選手が、親父のスパイクを履いていました。いつもピカピカでずーっと靴箱に保管されていたのです。親父の靴が甲子園の土を踏んだことになります。

余談ですが、電通のSP局の企画部長で、故、森川英太郎というのがいました。ある日仕事で行った私のところにやってきて、
「あんたは淀野のボンボンですか?」
と聞かれ、
「そうですけど」
と答えたら、あの浪商との優勝戦まで、「レフトで7番を打っていた」というわけです。「あの頃お父さんに連れられて、トマトを運び応援に来てくれていたあのボンボンですかいな」てなことになり、他の連中も驚いたわけです。当人同士はそれから極めて仲良く仕事させていただきました。彼は京都「浜作」さんのご長男で、映画監督になりたく、店は弟に任せ松竹の助監督。松竹がつぶれて、電通に入って来られたようです。

ついでに言えば、一高三高の45歳以上の試合というのがありました。親父は三塁手(三高からキャッチャーから三塁手に転向)でしたが練習なしでも、飛んでくると結構うまく球をさばいて、一塁に送るわけで、びっくりしました。この中に、宇野ガンボーと言われていたスラッガーがいました。現役時代からスラッガーだったらしいのですが、この方が巨人軍の当時の球団代表でした。私が中学2年生で親父は、三笠書房の編集長と明治の講師だった時です。

藤田氏に頂戴したコピー(当時の新聞記事)によれば昭和二十一年の試合ではたしかに一塁で四番の下村、左翼の森川の名前がある(森川は予選決勝では九番)。宇野ガンボーというのは宇野庄司(一九〇三年兵庫生まれ、神戸二中〜三高〜京大〜読売新聞社)のことであろう。

京二中鳥羽高ものがたり』は他にも面白い話がいろいろ出ているので改めて紹介したい。

なお、ご子息、淀野隆氏についてネット上で捏造話が流布されているようだが、御本人は事実無根と一蹴しておられるので、念のために記しておく。

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by sumus2013 | 2017-02-25 17:45 | 古書日録 | Comments(5)

彷書月刊1987

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1986年12月25日発行
第3巻第1号(通巻第16号)

特集 鉄道少年・わが趣味

趣味の鉄道研究と鉄道書 和久田康雄
日本の鉄道雑誌 青木栄一
第二次世界大戦後の鉄道雑誌
旅の初め 田宮虎彦
鉄道ミステリーという物の怪 鮎川哲也
月刊時刻表創刊までの歩み 三宅俊彦
永六輔さんに聞く ぼくの旅
鉄道趣味の研究と資料 福原俊一

〈資料〉
『何を読む可きか』総目次(1) 本村四郎編

〈連載〉
焼尽以前 木村威夫
近代文学閑談 樋口一葉の『たけくらべ』 西田勝

〈書架より〉
平塚らいてう著『婦人と子供の権利』 上笙一郎
小林純一の『太鼓が鳴る鳴る』 宇野光雄

〈鮎川信夫のこと〉
その思い出 北村太郎
『厭世』 山崎行雄

〈古書店から〉
古書復刻と新聞
オカルト的お客操縦法 柴田勝紀

受贈書
古書即売会情報
編集後記 U

題字 北川太一
表紙レイアウト/カット 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社 弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
背文字屋書店/志鳳堂書店/成匠堂書店/あべの古書店/三松堂/小林書店/真理書房/永楽屋/文藝舎/赤木書店/古本あじさい屋/近代書房/樹土書房/天野屋書店/国府堂書店/山猫屋/街書房/伸文堂書店/青猫書房/書肆フュブリス/草木堂書店/古書落穂舎/石神井書林/なないろ文庫/洋学堂書店/


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1987年1月25日発行
第3巻第2号(通巻第17号)

特集 龍馬と現代

人間の顔をともなった変革 龍馬・兆民・秋水 飛鳥井雅道
『藩論』から『船中八策』へ 山本大
龍馬と薩長盟約 青山忠
お龍さんが回想した龍馬の魅力 宮地佐一郎
龍馬の刺客を追って 西尾秋風
坂本龍馬と小龍 宇高随生
龍馬以後の坂本一族 広谷喜十郎
北海道開拓と龍馬一族の夢 吉田曠二

一人一冊探求書

〈連載〉
活動雑記 木村威夫
近代文学閑談 泉鏡花の『化銀杏』 西田勝

〈資料〉
『何を読む可きか』総目次(2) 本村四郎編

〈書架より〉
梅崎春生著『桜島』 古林尚
与謝野晶子編著『女子作文新講』 上笙一郎

〈古書店から〉
ニューメディアと古本屋さん 浅尾宏
商売は○なり 古賀知行

〈掘出本〉
尾佐竹猛著『新聞雑誌の創始者 柳河春三』 日比野元彦

古書即売会情報
編集後記 吉田曠二『龍馬復活』の著者

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古本亭/夢書房/北海堂/コスモス書房/近代書房/神無月書店/鯨書房/中馬文庫/西田書店/狩野書店/アスタルテ書房/勉強堂/長山書店/椿書房/するが書房/丸忠書店/若松書房通販部/古雅書店/舒文堂河島書店/松雲堂書店/緑林堂書店/七月堂書林/三池書房/田中書店/文学堂書店/



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1987年2月25日発行
第3巻第3号(通巻第18号

特集 大正の女たち

瀬戸内寂聴さんに聴く 大正はフェミニズムの原点
ゆがめられた伝説の女ーー松井須磨子 吉武輝子
蘭奢の目ざめ 松本克平
『青鞜』の龍巻 尾竹紅吉 渡辺澄子
神近市子の〈殺す決心〉 井手文子
純情生一本の仲宗根貞代 江刺昭子
「新しい女」論議をめぐって 岡野幸江

『機関』14赤瀬川原平特集

〈連載〉
書痴追憶 木村威夫
近代文学閑談 内田魯庵の『暮の二十八日』 西田勝

主観的東京近郊教育関係古書店100選(1) 小熊伸一

〈掘出本〉
古書店の誇りー東と西 及川茂

〈書架より〉
成瀬仁蔵他『女子教育』 上笙一郎
古今書房 畑中卯三郎氏を悼む 田村栄

〈古書店から〉
ニューメディアと古本屋さん その2 浅尾宏

一人一冊探求書
古書即売会情報
編集後記 H

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古書須雅屋/えぞ文庫/古本亭/文求堂書店/栄文堂書店/近代書房/湘南堂書店/文学堂書店/三松堂書店/三進堂書店/永楽屋/間島一雄書店/あき書房/かねこ書房/古本あじさい屋/すかぶら堂書店/リブロ書房/デラシネ書房/なないろ文庫/山猫屋/真理書房/日之出書房/勉強堂/龍生書林/自游書院


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1987年3月25日発行
第3巻第4号(通巻第18号[18はママ、第19号]

特集 古本屋

古本屋を賛える 中野三敏
紙魚たりし 出久根達郎
図書館の活性化 山口静一
古本屋と図書館 早川時男
古本屋の風丰 志田三郎
わたしの古本屋めぐり 浦西和彦
ビデオでうる店 "ドラマ"上舞[ルビ=かんまい]康洋氏にきく

主観的東京近郊教育関係古書店100選(2) 小熊伸一

〈連載〉
宣伝文案 木村威夫
近代文学閑談 国木田独歩の『牛肉と馬鈴薯』 西田勝

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(7) 岡崎一編

〈資料〉
『何を読む可きか』総目次補遺 本村四郎編

〈書架より〉
入江たか子『映画女優』 佐々木孝之
松本雲舟『何処ニ往ク』 佐久間保明

〈掘出本〉
唐津にてー『吁尼港』 松本健一

〈紹介〉
『尾崎喜八資料』第3号 尾崎喜八研究会編
『加藤一夫研究』創刊号 加藤一夫研究会編

受贈書

〈古書店から〉
ニューメディアと古本屋さん その3 浅尾宏
東蝦夷通信 豊川俊英

一人一冊探求書
古書即売会情報
編集後記 

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
サッポロ堂書店/萬葉堂書店/万世書房/秀峰堂/近代書房/明文堂書店/栄堂書店古書部/小林書店/鯨書房/勉強堂/街の草/あき書房/本の城/痛快洞/筑紫紙魚の会/ブックセンター宝文堂/古雅書店/国府堂書店/塩山書店/緑林堂書店/ビブリオテーク88/點燈夫/七月堂書店/若松書房通販部/誠心堂書店/

広告
八木書店『紙魚の昔がたり』他/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/アベノスタンプコイン社/古書目録第一号・けやき書店/古書目録発行・筑紫紙魚の会/中野サンプラザ第20回古本まつり/論創社『労働史研究』他/弘隆社『八月に乾杯』他/三一書房『少年小説体系』他



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1987年4月25日発行
第3巻第5号(通巻第20号

特集 寺山修司がいた

彗星に献ず 中井英夫
〈われ〉の回収 田島邦彦
グッピーのひろいもの 北川幸比古
『血と麦』をめぐって 冨士田元彦
待つしあわせ 寺山はつ
寺山修司と『VOU』 黒田維理
同郷の天才 長谷部日出雄
グレープジュースの好きだった寺山修司さん 秋元潔
寺山の俳句に秘められた謎 渡辺英綱
寺山修司の笑顔 宇野亜喜良
モノクロのポスター 萩原朔美
寺山修司を揺り起こせ かわなか・のぶひろ
膂力にすぐれた兄 東陽一
さらば・合掌 木村威夫
血と麦と死体 芥正彦
ボクサー放棄せし男なり 福島泰樹
校正の速きこと 晋樹隆彦
寺山さんと馬 八木忠栄
リンゴとセロリのサラダのように 道浦母都子
〈誤解〉のベクトル 内堀弘

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(8) 岡崎一編

〈連載〉
手帳探筆 木村威夫

〈個人誌紹介〉
唐沢柳三氏の『柳』 山極圭司

〈書架より〉
坂口安吾『白痴』 野口存彌
佐瀬稔『リングサイドでうたを聞いた』 佐々木孝之

古書店から〉
幻の『雑巾先生』復刻 大場啓志

〈掘出本〉
『停電』と『労働者セヰリオフ』 柳谷東

古書即売会情報
編集後記 U

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古本亭/中村書店/近代書房/あすなろ文庫/成匠堂書店/あべの古書店/永楽屋/赤井文庫/岡本書店/間島一雄書店/長山書店/文藝舎/かねこ書房/古本あじさい屋/ふえろう書房/天野屋書店/草木堂書店/ヨコハマ湘南堂書店漫画専門店まんが倶楽部/真理書房/三松堂書店/古書哲学堂/えぞ文庫/栄文堂書店/青猫書房/石神井書林

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有精堂/石神井書林/アベノスタンプコイン社/愛書家交換会・蚤の市/日本図書センター/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/不二出版『築地小劇場』/




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1987年5月25日発行
第3巻第6号(通巻第21号

特集 貸本マンガの時代

いつも変らぬ貧乏話 つげ義春
風は関西の方から吹いてきた 長井勝一氏に聞く
貸本マンガに夢を託した男たち 辰巳ヨシヒロ
白土三平の表現性 権藤晋
貸本少女マンガの時代 一九五〇〜一九六八年 米沢嘉博
貸本アクション劇画における時代との息のみだれ ちだ・きよし
貸本マンガの荷い手たち 戦後貸本業の歩み 大竹正春
モノクロームの記憶 秋山令子
貸本マンガその時代 梶井純

〈連載〉
瑣事点描 木村威夫

〈個人誌紹介〉
和田利夫の『けいろく通信』 福田久賀男

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(9) 岡崎一編

〈掘出本〉
楽譜あつめの楽しさ 乙骨明夫[おっこつ・あきお]

〈書架より〉
山田芳夫著『菊の歴史』 近藤東
ヘンリー・ミラー『わが読書』 佐々木孝之

古書店から〉
小包 山口省三
売れない文芸書へのこだわり 大場啓志

〈紹介〉
『田岡嶺雲全集』第二巻 西田勝編

古書即売会情報
編集後記 田

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古書須雅屋/北海堂/コスモス書房/近代書房/するが書房/鯨書房/赤井文庫/三光堂/狩野書店/蝸牛/あき書房/古本あじさい屋/三池書房/古雅書店/洋学堂書店/ロマン書房本店/けやき書店/山猫屋/ビブリオテーク88/七月堂書林/若松書房通販部/一博堂書店/古書肆なないろ文庫/中野書店/舒文堂河島書店

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出版ニュース社『書庫縦横』他/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/アベノスタンプコイン社/愛書家交換会・蚤の市/名著出版『開港と生糸貿易』他/弘隆社『1/2ビデオ論』他/三一書房『中井英夫作品集』他



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1987年6月25日発行
第3巻第7号(通巻第22号)

特集 賢治幻想

群性に憑依する少年少女と 谷川雁
幻想四次元の旅 「銀河鉄道の夜」を芝居にする 広渡常敏
わたしの賢治 長岡輝子
カレが聴いたもの 林光
好きな賢治 だが、気になる賢治 岡田和夫
夢と幻想と 東民正利
くろもじの木の匂い 川村光夫
重力に引かれて 北村想
シグナルの緑の灯 山田勇男

〈連載〉
写真情報 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ1 初めて会った日に 永野浩一朗

〈書架より〉
改造社版『現代日本文学全集』など 和泉あき
中村還一著『転向者の言葉』 小松隆二

〈古書店から〉
古書のコスモロジー 重田秀範
「橋の下」の読書人 大場啓志

〈掘出本〉
稲垣先生回想 昆豊

古書即売会情報
編集後記 H

表紙カット ますむら・ひろし
特集カット 鈴木翁二・小林敏也・横井弘三

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古本亭/萬葉堂書店/中村書店/近代書房/喫煙室/文高堂書店/三松堂書店/三進堂書店/神無月書店/永楽屋/古書籍BOX/赤木書店/かねこ書房/古本あじさい屋/すかぶら堂書店/リブロ書房/デラシネ書房/国府堂書店/自游書院/コヨハマ(有)湘南堂書店/栄文堂書店/古書舗永福堂/文学堂書店/龍生書林/古書肆なないろ文庫

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有精堂『時代別日本文学事典・上代編』他/日本図書センター『戦時下の庶民日記』他/第一回 高円寺 西部古書展/移転のご案内 一艸堂石田書店/愛書家交換会・蚤の市/出版ニュース社『書庫縦横』他/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/弘隆社『1/2ビデオ論』他/



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1987年7月25日発行
第3巻第8号(通巻第23号)

特集 竹橋事件

近代天皇制国家の成立と竹橋事件 松尾章一
われらの竹橋事件 澤地久枝
遺族会結成の意味ーー事件の真相へ正当な位置づけ 菊池久
その背景と経過 中林茂夫
竹橋と秩父の遺族たち 中澤市朗
竹橋事件と明治政府 麻生三郎
映画の側からみた竹橋兵士の群像 千野皓司
本籍の判明した竹橋兵士たち 目良誠二郎

受贈書

〈連載〉
姑蘇城外 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ2 雪隠とバイオリン 永野浩一朗

〈掘出本〉
『頓智協会雑誌』と『頓智』 木本至

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(10) 岡崎一編

〈書架より〉
新村忠雄の旧蔵書のこと 小松隆二
J.H.レヴエスク『アルフレッド・ジャリ』 杉田丈作

〈古書店から〉
ケンカのすすめ(1) 中山信行
古本屋の華麗なる変身? 畑中正美

一人一冊探求書
古書即売会情報
編集後記 松尾章一

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
青林堂書店/秀峰堂/中村書店/喫煙室/近代書房/甘露書房/野田書房/鯨書房/栄豊堂書店古書部/小林書店/三光堂/あき書房/本の城/古書籍浪曼書房/若松書房通販部/痛快洞/塩山書店/楽古堂書店/きさらぎ文庫/石神井書林/點燈夫/七月堂書林/ビブリオテーク88/自游書院/古書舗緑林堂

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慶應通信『法史学の諸問題』他/第二回早稲田古本祭りご案内/弘隆社『八月に乾杯』他/アスタルテ書房『この世界を見よ』/船橋西武古本まつり/古書目録『書架』発行 第二号 えびな書店/古書目録25号発行中 隆文洞河野書店/愛書家交換会・蚤の市/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/出版ニュース社『書庫縦横』他/第4回銀座古本・中古レコード市 プランタン銀座/



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1987年8月25日発行
第3巻第9号(通巻第24号)

特集 書物への愛

再説 愛書について 寿岳文章
いつでも戻ってくる失くした本のこと 種村季弘
限定本彷徨 高橋啓介
掘り出し物を求めて 逢坂剛
機甲本イカルス 中村宏
『鳳雛』を巡って 小梛精以知
肉声へ架橋するものーーある追想集を巡って 高沢皓司
我がうちなる本 渡辺逸郎
汚れちまった悦びに 西原和海

〈連載〉
版画荘記 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ3 小さなきっかけ 永野浩一朗

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(11) 岡崎一編

〈掘出本〉
本が呼ぶ 香内信子

〈書架より〉
『ガポン長老自叙伝』 小松隆二
文庫本のドイツロマン派と音楽とノヴァーリス『青い花』 杉田丈作

〈古書店から〉
ケンカのすすめ(2) 中山信行
キヌタ文庫 自分史I 永島冨士雄[男]

一人一冊探求書
受贈書
『八月に乾杯』出版を祝う会 H
古書即売会情報
8月号正誤表
編集後記 田

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
北海堂/栄文堂書店/近代書房/ヨコハマ湘南堂書店/コスモ書店/明文堂書店/あべの古書店/三松堂/真理書房/永楽屋/赤井文庫/狩野書店/長山書店/中山書店/丸忠書店/吉田書店/天野屋書店/ロマン書房本店/幻想文学烏家[からすや]/古書落穂舎/太秦文庫/街書房/古書肆なないろ文庫/古本共和国/映画文献稲垣書店/

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有精堂『漱石研究』他/日本図書センター『新聞資料原爆』他/アスタルテ書房『この世界を見よ』/船橋西武古本まつり/愛書家交換会・蚤の市/第二回早稲田青空古本祭/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/中野書店『復刻版 雑巾先生』他/中野書店漫画部『水木しげる初期作品集』他/

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1987年9月25日発行
第3巻第10号(通巻第25号)

特集 安曇野

安曇野を歩く 山田貞光
信鉄通学の仲間たち 松本克平
研成義塾の人々 平林一
自由民権家 松沢求策 上條宏之
東穂高禁酒会 宮坂静生
Information シンポジウム《安曇野の社会と文学》
相馬黒光ーーその文学的土壌 東栄蔵
故郷への回帰ーーパリの碌山 仁科惇

〈連載〉
愛情出版 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ4 周辺のこと 永野浩一朗

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(12) 岡崎一編

〈掘出本〉
「学界文壇・時代之新人」 和田耕作

〈書架より〉
社会主義者の余技 五十里幸太郎のことなど 小松隆二
今はなき三冊の雑誌 杉田丈作

〈古書店から〉
ケンカのすすめ(3) 中山信行
キヌタ文庫 自分史II 永島冨士男

一人一冊探求書
受贈書
『八月に乾杯』出版を祝う会 H
古書即売会情報
編集後記 H

表紙絵 望月桂
題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
えぞ文庫/尚古堂/萬葉堂書店/近代書房/中村書店/するが書房/岡本書店/鯨書房/赤井文庫/虹霓[にじ]文庫/アスタルテ書房/昭和堂書店/ロードス書房/大学堂書店/中山書店/古本あじさい屋/若松書房通販部/古書肆夢屋/リブロ書房/古雅書店/洋学堂書店/国府堂書店/稲垣書店/ビブリオテーク88/七月堂書店/

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新泉社『古書彷徨』他/第三文明社『北一輝日記』他/弘隆社『長野県社会主義運動史』/古書目録第一号発行 楽古堂書店/愛書家交換会・蚤の市/田村書店『衣裳の太陽』『馥郁タル火夫ヨ』復刻/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/東武大古書展/


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1987年10月25日発行
第3巻第11号(通巻第26号)

特集 土佐の自由民権

土佐の自由民権家たちーーその浪漫性をめぐって 岡林清水
土佐の俊秀の歩んだ道 塩田庄兵衛
大阪の宮崎夢柳 飛鳥井雅道
アメリカにおける馬場辰猪 永国淳哉
植木枝盛と女たち 猪野睦
文学作品に登場した中江兆民 木戸昭平
宿毛の自由民権家たち 橋田庫欣
土佐の"自由民権"を歩く 広谷喜十郎

〈連載〉
裕次郎賛 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ5 どん底に向かって 永野浩一朗

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(13) 岡崎一編

〈掘出本〉
岡繁樹の遺品から 高橋正

〈書架より〉
無垢より降り来たるもの スティーブン=キング「The Body」 片山令子
里村欣三のはがき 浦西和彦

〈古書店から〉
田舎古本屋の一日(1) 松村久
キヌタ文庫 自分史III 永島冨士男

一人一冊探求書
受贈書
『八月に乾杯』出版を祝う会 H
古書即売会情報
編集後記 岡林清水

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
えぞ文庫/五稜郭浪月堂/古本亭/栄文堂書店/近代書房/ヨコハマ湘南堂書店/喫煙室/文高堂書店/三松堂書店/カバラ書店/永楽屋/永井古書店通信販売部/三光堂/白亜館/昭和堂書店/えびす堂/平松書店/長山書店/椿書房/かねこ書房/古本あじさい屋/田中書店/痛快洞/デラシネ書房/シグマ・タウ/

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有精堂『日本の文学』他/マツノ書店『近代防長人物誌』他/古書目録 上海茶館だより第一号 未来書房/銀座文化研究第2号 秦川堂書店/集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/日本図書センター『新聞資料 原爆』他/岩波書店『馬場辰猪全集』他/


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1987年11月25日発行
第3巻第12号(通巻第27号)

特集 忠臣蔵

『仮名手本忠臣蔵』ーー並木千柳の作劇術 今尾哲也
元禄赤穂事件といくつかの小説 尾崎秀樹
『元禄快挙録』を読む 岡保生
真山青果の意図したもの 尾崎宏次
芥川の忠臣蔵批判 芹沢俊介
野上彌生子『大石良雄』 渡辺澄子
丸谷・諏訪「忠臣蔵」論争 菅野一雄
講談における義士伝 吉沢英明

〈掘出本〉
『拙者は大石内蔵助ぢや』 福田久賀男

〈書誌〉
明治マルクス文献年表(14) 岡崎一編

〈連載〉
署名加筆 木村威夫
横光利一先生を偲ぶ6 師情海を渡る 永野浩一朗

〈書架より〉
読書人の必読書ーー遠藤諦之輔『古文書修補六十年』 紀田順一郎
前田河広一郎著『火田』について 浦西和彦

〈古書店から〉
シルクロードの砂漠に立ちて 児島亨
古本屋と出版 松村久

一人一冊探求書
受贈書
古書即売会情報
編集後記 H

題字 北川太一
表紙レイアウト 渡辺逸郎

編集人 田村治芳
編集部 内堀弘・高川ナギサ
発行人 堀切利高
発行所 株式会社弘隆社
〒101東京都千代田区猿楽町1-2-4-302
印刷所 松澤印刷株式会社

全国古書店目録
古書須雅屋/えぞ文庫/石狩書房/近代書房/江戸川書房/秀峰堂/中村書店/栄豊堂書店古書部/神無月書店/鯨書房/赤井文庫/三光堂/古書籍店蝸牛/あき書房/古書籍BOX/古本あじさい屋/若松書房通販部/ふえろう書房/洋学堂書店/塩山書店/ロマン書房本店/幻想文学烏家/七月堂書林/ビブリオテーク88/

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集書家に贈る"ちょっと変った"情報誌『ふるほんや』/なないろ文庫ふしぎ堂開店のおしらせ/第二回高円寺西部古書展/第5回横浜そごう古書籍大即売会/銀座文化研究第2号 秦川堂書店/弘隆社『長野県初期社会主義運動史』他/不二出版『演芸画報大正編』/


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by sumus2013 | 2017-02-25 17:44 | 彷書月刊総目次 | Comments(0)

花森安治の仕事

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図録『花森安治の仕事 デザインする手、編集長の眼』(読売新聞社美術館連絡協議会、二〇一七年、表紙デザイン=重実生哉)を某氏が送ってくれた。これは助かる。みつづみ書房での26日のトークに参考になる写真や図版がたくさん出ている。花森の生涯にわたって目配りの利いた編集ぶりに感心した。欲を言えばキリはないにしても花森の全体像をとらえるということではよくまとまっている。もちろん装幀については『花森安治装釘集成』がいいに決まっているが『スタイルブック』など戦後すぐに衣裳研究所から出た雑誌を集めてあるのは手柄だと思う。


なかでもっとも注目した資料はこちら。佐野繁次郎から花森安治に宛た葉書二枚。二枚が同日(昭和十四年十月二日の消印)に発送されており、文面がつづいている。

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 1.
 先達はお手紙ありがと
 う。
 どうも、あんな立派な手紙
 をもらうと、返事が急に
 かけないです。
 感服もしましたが、君は
 幸だと思ひました。
 十二月頃には帰れますか
 まだ〜〜ですか。
 僕は、この間風邪をひいて
 少しねましたが、ずっと元
 気です。
   これは二科の今年
   のです。フランスで
 描いたの四枚出したんです。


 2
 おなぐさみ迄に送り
 ます。
 店はみんな相変わらずです。
 だん〜〜忙しくなって、しま
 ひました。
 成績は上々です。体がよ
 くなって、帰られたら、北村
 君からも、きゝましたが、営
 業部ででも、すきな方で、
 充分又、銃後のお働き
 をして下さい。
 軽はずみしないで、充分 
 お体、お気をつけ下さい。
    奥様へもお序の
    節よろしく。
 赤ちゃんも大きくなられた事と
 思ってます。


葉書は二科展への出品作を絵葉書にしたもの二種。こういう葉書は入選者が自費で注文して作ってもらうようだ。宛先は《和か山市小松原通四/和か山陸軍病院/赤十字病院/第二病舎》。この年の四月に花森は結核のため満州(中国東北部)から病院船で帰国した。和歌山で療養していたとき佐野に《立派な》手紙を書いたということで、その返事である。伊藤胡蝶園への復職について尋ねたのでもあろうか。何時でもオーケーという返事だが、営業部というのがちょっと気にはなる。

それにしても、文章の調子が親しい友人(年齢は佐野が十一歳上)に対するもので先輩ぶった様子はまったく見えない。花森は佐野に師事したというような言われ方をするけれど(小生もそのように書いたこともあったかもしれないけれども)この調子は若くて仕事のデキる同僚として一目置いていた様子ではないか。佐野研究にとっても重要な葉書である。

ということで、トークの準備中。昨年末にギャラリー島田で行ったものとは少し構成を変えるので、あれこれ図版を入れ替えたり、説明文を付け加えたりしている。お近くの方はぜひおいで下さい。


2017年2月26日(日曜日)
14時〜16時

古書 みつづみ書房

古書 みつづみ書房Facebook


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by sumus2013 | 2017-02-22 21:15 | おすすめ本棚 | Comments(0)

あさ日にむかって

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昨年、入手した平野威馬雄の色紙。絵は、なんだろう。玩具? 供え物? まさか動物そのもの?


 あさ日に
 むかって
 大きな
 伸びを
   して
 しみじみと
 秋を吸う


「秋」のところKYO様に御教示いただいた。秋のヘンとツクリが逆になっているわけだ! こんな字があるとは知らなかった。

どうしてこの色紙を出して来たかというと何日か前に届いた『北方人』第二十六号(北方文学研究会、二〇一七年二月)に掲載されていた池内規行「色紙について」を読んだからである。池内氏は『人間山岸外史』(水声社、二〇一二年)などの著者。

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色紙の書き手は、青山光二、長篠康一郎(太宰治研究者)、山下肇(ドイツ文学者)、山岸外史、出隆(哲学者)、野長瀬正夫、大木実、真壁仁、坂村真民、船山馨、黒岩重吾、藤本義一、今西祐行。とくに肩書きを付けなかった人々は小説家か詩人である。むろん池内氏個人と関わりの深い作家や好みの書き手たちばかりなのだが、なかなかに渋いラインナップだ。

《最初に手にした色紙は、青山光二先生から頂いたものだった。昭和四十八年秋に青山先生とご縁が生じ、先生の住まわれる小田急線の和泉多摩川とは隣駅の登戸のアパートに住む私は、通勤の帰りに、また休日にたびたびお訪ねしたが、四十九年十二月、川越の外れに建売住宅を購入して転居した。そして、引っ越しのお祝いとして次のような色紙を贈っていただいた。

 もっとも許す
 こと多きもの
 もっとも愛す[文言は図版より] 》

その後、青山が蔵書を処分するときに田村書店を紹介して二枚もらった。月の輪書林の目録『ぼくの青山光二』に協力して月の輪さんから色紙を二枚もらい、さらに表紙に使われた「宙ぶらりんが好きだ」を購入したという。

その他、それぞれに想い出が語られていて興味深い。古書店ばかりでなくヤフオクで買った色紙があるのもまたいい。掲載図版のなかでは出隆の色紙が欲しいなあ。

***

中野美代子『三蔵法師』をボチボチ読んでいる。こんなくだりに出会ってなるほどと思ったりする。

《思い立つと、かれは仲間を募って朝廷に出国許可を求める請願書を提出した。答えは、「許さず」だった。
 そのころ、唐朝のあるじは李世民すなわち太宗になっていた。かれは、父の李淵すなわち高祖が在位中に、皇太子であった兄の李建成と、その兄に荷担していた弟の李元吉を、いわゆる玄武門の変で殺し、父に退位をせまって第二代皇帝になったのである。隨を倒し唐を興した最大の功労者であったのに、太子に立てられなかったことを不満としてのクーデターであった。

むろんこんなことは歴史上に洋の東西を問わずいくらでも転がっている話だとは思うが……。結局、玄奘三蔵は朝廷の許しを得ずに西域へ旅立つことになる。

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by sumus2013 | 2017-02-21 20:45 | 雲遅空想美術館 | Comments(4)

花森安治装釘集成発刊記念トークイベント

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2017年2月26日(日曜日)
14時〜16時

古書 みつづみ書房

古書 みつづみ書房Facebook

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by sumus2013 | 2017-02-21 19:57 | もよおしいろいろ | Comments(0)

ふくしま人 門田ゆたか

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西条八十『砂金』(尚文堂書店、一九一九年八月二五日五版)


菅野俊之氏が『福島民報』に掲載された「ふくしま人 門田ゆたか」(二〇一七年一月一四日〜二月一一日、五回)を送ってくださった。深謝です。関屋敏子の巻も面白かったが、門田ゆたかがいかに身近な詩人だったかを思い出させてくれた。

門田は明治四十年(一九〇七)一月六日信夫郡福島町(現福島市)生まれ。本名は門田穣(かどた・ゆたか)、作詞家としては門田ゆたか、佐々詩生、柏木みのる等のペンネームを使った。名古屋の中学校で西條八十『砂金』に出会って詩人を目指す。早稲田大学仏文科へ入学して西條八十に師事。しかし家庭の事情により卒業間際で退学し西條八十主宰の雑誌『蝋人形』の編集を手伝いながら作詞家としての仕事を始めたのだという。

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昭和十一年「東京ラプソディ」(花咲き花散る宵も銀座の柳の下で…、作曲=古賀政男)でブレイク。これは小生くらいの年代でも頻繁にナツメロとして聞いたものである。二・二六事件と同じ年とは思えないのーてんきな曲調・歌詞なのに驚きを禁じ得ない。まさにラプソディ(狂詩曲)というにふさわしい。他にはデイック・ミネ「林檎の樹の下で」(林檎の樹の下で明日また会いましょう…)、松島トモ子「三匹の子豚」(狼なんかこわくない…)なども耳に馴染みのある曲・詞だ。

戦後も一時期、門田は一九四六年に復刊した『蝋人形』の編集を手伝い、昭和二十五年には自ら主宰する詩誌『プレイアド』を創刊している。『旅愁』など五冊の詩集がある。日本詩人クラブなどで要職を占め、作詞家の著作権保護にも力を尽くした。昭和五十年六月二五日急逝。享年六十八。詳しくは菅野氏の記事にてどうぞ。

上の『砂金』はずっと前に入手したもの。ブログでも一度取り上げた。みやこめっせの即売会だった。表面を毛羽立てた革(ベルベットのような手触り)の表紙。本来は深緑らしい。これはかなり退色してしまっている。装幀は野口柾夫。野口については検索してみてもよく分らないが、著書(述)に『化粧品の常識 販売家必携』(平尾賛平商店出版部、一九二九年)があり、平尾賛平商店のロゴマークをデザインしていること、『現代商業美術全集』第七巻に野口柾夫作突出し造型看板」の図が出ていること、また「鬼怒川音頭」「ヘッチョイ節(オール箱根ソング)」「新曲伊勢音頭」などの作詞も手がけたことなどが断片的に分る。なかなかの才人だったようだ(同一人物とは限らないか…)。

奥州二本松』歴史春秋社 菅野俊之他執筆


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by sumus2013 | 2017-02-20 19:36 | おすすめ本棚 | Comments(0)