林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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<   2016年 09月 ( 26 )   > この月の画像一覧

芳水詩集

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有本歓之助『芳水詩集』(實業之日本社、一九一五年二月一〇日十三版)装幀、挿絵は竹久夢二。夢二の本はどれも高価なのでほとんど持っていないが、少々いたんでいても安ければ買いたくなる。これも安かった。初版は大正三年。もうすでに夢二の時代が訪れている。本書を見てもアールヌーヴォを竹久流にうまくアレンジして厭味がない。

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別刷りカラー口絵


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    絵草紙

  従弟と二人で絵草紙を
  裏の倉から持ち出して
  春の日向で見てゐたら
  銀の声して鳥が啼く。

  赤い表紙はちくちくと
  若い二人の眼にしんで
  八重垣姫や清姫が
  夢見るやうになつて来る。

  古い絵本の手ざはりに
  少さき吐息の遣瀬なや
  ついしみじみと見てゐたら
  知らぬ間に日が暮れた。



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押し花が……クローバー?


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本文最終頁に「悲しき哀なる詩集よ、/我は永久に是を愛す、/ヒアシンスの君/直、」……なんともはや。お相手は


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記名主「Fushimi Mkaijima/T. Ban」だろうか。裏表紙では「Fushimi Mukaijima/Toyoko Ban」と正しく書けている。伏見区向島。

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by sumus2013 | 2016-09-05 19:24 | 古書日録 | Comments(0)

宇宙律動

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ミルフォード・グレイヴス&土取利行 パーカッションデュオ『宇宙律動』」をロームシアター京都で聴いた。某氏よりチケットを頂戴した。ミルフォード・グレイブスには全く詳しくなかったので多少予習をしてみると、なんとも素晴らしいアーティスト。楽しみに出かけた。

上下白い衣のミルフォードが現れドラムセットの前に陣取る。つづいて土取氏が現れ、ドラムスの前へ出て来て軽くダンスしながら両足首に付けた木製の鈴をならす。ミルお得意のドラをガーン、ガーンと鳴らして演奏はスタート。ミルは歌とも吼えているだけともとれる声を発しながらドラムをたたくたたく。左手の肘でドラムの表面を押さえつつ同じ左手に持ったスティックで押さえた面を連打。右手はスティックの中程を握って尖端でシンバル、後端でドラムを同時に打つ。トシ(土取氏)の方は舞台上に広げられたさまざまな打楽器を駆使してミルと掛け合い、たたきあい。圧倒的な迫力だった。

途中で、ミルは少し語りを入れた。日本に初めて来たのは一九七七年だそうだ(上の「メディテーション・アマング・アス」のころだろう。トシとのセッションもこのとき以来だろうか)。日本のオーディエンスに多少のお世辞を。そして初公開だと言いながら自らのポリリズムについて講釈。ビーバップ、フリー、カリプソだそうだ。ビーバップのリズムは右手の人差し指と親指で取れる、フリージャズは左手で。右手と左手で両方同時にできるんだ。ポリリズムなんて言ってるけど、ふたつは別々のものじゃなくて同じものなんだよ、と実演。右手に二本のスティックを挟んでパンスカパン。左手はフリーでドドドドド。左足ハイハットが心臓の鼓動のようにシャンシャンシャン。ときおり右足ドラムでドン、ドン、ドン。人体総リズム。

最後はドラムセットから立ち上がったミル、木琴の前に。ちょっと風変りな木琴だったがいい音がしていた。その間、トシが舞台を下りて聴衆のなかを一回り。空いている座席の背をバチバチ連打連打。若いお客さんの肩こりまでほぐしていた(笑)。演奏が始まっておよそ一時間経過。一旦、終了の感じになっていたのだが、もう少しやりたいというミル。折りたたみ式の杖を鞄から取り出した。腰が悪いそうだ(そう言えばYou Tubeに出ていた一九九六年の来日では踊りを披露していたのだが、今回はそれはなかった)。ステッキを突き突きステージから客席の方へ下りようとする。「ステップはないのか?」とぶつぶつ。いきなり舞台面にうつ伏せに寝転んでそのまま足からごろりと下へ。トシが小さめの太鼓を抱えて後ろから付き従う。会場の中央席をひとまわりして聴衆を賑わし、そのまま下手の出入口へ二人で去って行った。スタンディング・アプローズ。

ミルフォード・グレイブスは七十五歳。飛行機に乗るのが苦痛だと言っていたから日本ではもう二度と見られないステージかもしれない。歴史的な場面に立ち合った感じがした。

客席は六割くらいの埋まり具合だった。フリージャズの時代を知っている世代が三割か四割、後は若い人が意外に多かった。残念だったのは、アンプで音量を増幅していたこと、これは逆効果。生音の方がもっとずっと良かったはず。妙なライティングも眩しくて邪魔なだけ。ドライアイスの煙にいたっては言語道断であった。


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by sumus2013 | 2016-09-04 19:55 | おととこゑ | Comments(0)

柳居子徒然を読んだ

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『柳居子徒然を読んだ 十周年記念誌』(Ryukyoshi、二〇一六年七月一日)に拙文を書かせていただいた。柳翁と幼なじみだった尚学堂書店主のこと。それにしても十年休まずブログを続けるというのは……驚きの外ない。

本日連載10年を刻む 日頃のご愛読に感謝する。

柳居子徒然を読んだ 五周年

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by sumus2013 | 2016-09-04 19:01 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

東山の萩みて

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時節向きの短冊を。須川信行作。いつだったか忘れるくらい前にヤフオクにて。これまでに短冊をネット買いしたのは二点だけ。これは東山の萩という題だけのことで最低価格に入れておいたら他に誰もビットしなかったため自動的に落ちたのだが、送料が短冊の値段の何倍もかかってしまった。


  東山の萩ミて
  かへるさ
  鴨川の月をミて

  秋はきのつゆにのこしてかへりしを
  月はやとれりかものかはなミ


「秋萩の露に残して帰りしを月は宿れり賀茂の川波」。東山にわざわざ見に行くような萩の名所があったかなあ……。なんとなくではあるが、萩は萩でも、という気がしないでもない。



須川信行(1839-1917)についてはウィキ「須川信行」参照。近江高島郡の生まれ。医業から歌道へと転じた。短冊は数多く書き残しているようである。

高島市立図書館. “ものしり百科 - 先人たち - 須川信行”

e-短冊ドットコム 須川信行

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by sumus2013 | 2016-09-03 20:15 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)

エロスの人

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『花形文化通信』(繁昌花形本舗)のバックナンバー、最終号(100号、一九九七年九月)までのいくつかを見ていると面白くて時間を忘れる。巻頭のインタビューが目玉。けっこうな有名人が写真入で紹介されている。写真もいい。編集長=塚村真美、編集=嶽本野ばら、児玉知子、デザイン=永原康史事務所、執筆者は多数。写真は今田修二、岡島慎一郎、福永幸治、高木昭仁ら。

ここでは91号(一九九六年一二月一日。トップは大竹伸朗、インタビュー・構成=嶽本野ばら)の「エロスの人 好色美術研究家 山本芳樹」を紹介しておく。山本氏にはその昔お世話になった。

家見れば値踏みする吾去年今年


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出だしのところは読めると思うので省略。このつづきは以下の通り(改行を一行アキにした)。

《着流し姿の小柄な老紳士。他に目につくのは本、本、本。本の間をくぐって通された部屋の壁には、小村雪岱の「お伝地獄」の版画や加山又造の描く裸婦、それに10年ほど前からプリントを購入しているというイリナ・イオネスコのポスター。しかし阿修羅像などの仏像の写真、静物画や燭台なども同じように飾ってある。

「発禁書を蒐集していると思っている人もいるけど、購入した本がたまたま発禁になっただけ。エロスの文学から入り、挿し絵本、オリジナル銅版画本、創作画集、というふうに集まってきました。もともとは日本の三大奇書といわれる『末摘花』『はこやのひめごと』『大東閨語』などの性が描かれた古典文学に始まり、中国、ヨーロッパ、と林の中へ分け入っていくようなもんですなあ。密林の奥へ迷い込むと出られない。ほっほっほ。病気やから、これはもう死ななきゃ治らないねえ」

 山本氏は山陽電鉄に勤務していたサラリーマン時代、「妻子のために働かない、好きな本のために働く」と宣言。実際、作品を買うために、お嫁入りの資金を貯めていた娘から、お金を借りたほどである。》

《バイロスの他、ベルメールやモロー、クリムト、ギーガーなど、世紀末の幻想芸術やその末裔たちの作品を愛してやまない山本氏。「好色美術研究家」の他「世紀末芸術研究家」の肩書きも持つが、やはりこの人はエロスの人だ。

 なぜなら、絵を説明される時の「ここに男根が」「このヴァギナの」と、氏から発せられる言葉の一つ一つが、なんともエレガントな響きでしたから。

 帰り際、山陽電鉄と聞いた時から気になっていた質問を一つ。「須磨浦山上遊園にあった『ドレミファ噴水パレス』は、ひょっとして先生のお仕事だったのでは?」「そうです。噴水にドームをつけたり、ステージで演奏したりするのは僕のアイデアでした」。長い間の疑問が晴れた。あの不思議な噴水の源泉は、エロスだったのか、と。》

記事は編集長の塚村さん。よく書けている。山本氏の雰囲気を上手に伝えていると思う。

山陽電車 ドレミファ噴水パレス CM


記事では《昭和30年代に建てられたであろう実にプレーンな団地》に住んでいるとあるが、小生も一度だけそこを訪問したことがある。最初に京都に住んでいた頃に知り合って、その後、神戸に転居した。そのときに山本氏の知人を集めて歓迎会のようなことをやってくれたのであったと記憶する。

たしか日記にその日の写真を貼付けたな、と思って探し出してみた。まさに壁一面が本、本、本であった。一九八六年八月三日。ちょうど三十年前……

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《18:00山本氏宅着。いろいろお話を伺いながら蔵書票など見せていただく。年末ころ栃木の美術館で蔵書票とさし絵本の展らん会があるそうで、そこへバイロスとドレを貸し出すと言っておられた。また内田市五郎氏の話が出て、練馬にケヤキが4〜50本も生えている屋敷があり、土地持ちで、先頃ユウショウドーから売りに出た1万7千点の書票を、4百数十万で購入したなどということらしい。》

写真中央のマドンナは垂水駅前で喫茶店を経営しておられる方。後日、その店を訪ねてみたら山本氏と共通する趣味だったなあ……などと思いつつ検索してみると最近の店の様子をアップしているブログを発見した。

垂水・茶房「伽藍洞」

山本芳樹さんの蔵書は歿後に売りに出された。京都でビルの一室を借りて展示即売されたときに覗いた記憶がある。その前に神戸だったか大阪だったかでも即売されており、すでにこれという本は残っていなかったように思う。蔵書一代とはよく言ったもの。


伊藤文学氏が山本氏との交流を書いておられる。

「バイロス蔵書票展」がヴァニラ画廊で!

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by sumus2013 | 2016-09-02 21:25 | 古書日録 | Comments(0)

噛み茶

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【『喫茶店の時代』正誤・増補 006 薬局からカフェへ】

41頁脚注[8]
《コヒーノキ》以下二行削除

42頁1-2行目 《おそらく実をビンロウのようにそのまま噛んでいたか、あるいは潰して液状にして用いたようである。》の行に脚注[9]を追加。内容は以下の通り。

《[9]ビルマの山地民は茶の葉を乳酸発酵させた漬物レッドペッドを持ち、北部タイには噛み茶ミエン、雲南省西双版納[シーサンバンナ]にはニイエン(食べる茶)などがある。茶の初原的な食べ方か。『太陽』平凡社、一九八四年五月号、四一頁。

ビンロウは「台湾チューインガム」とも呼ばれ、弱い覚醒作用のあるヤシ科常緑樹の果実。アジアでは他にキンマ、パーン、カートなどと呼ばれる同様の嗜好植物が現在も広く用いられている。》

キンマ(蒟醤) Wiki

ビンロウとはどのようなものか?

追記。上の写真はキンマ(?)の容器と思うが、出自は不明(御教示を)。かなり前に京都のアンティーク店で求めたもの。キンマとはその容器そのものおよびそこに施された漆塗りの技法をも意味する。


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by sumus2013 | 2016-09-01 20:36 | 喫茶店の時代 | Comments(0)