林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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Books Herring

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【あちこち古本ツアー】ギャラリートーク終了後、参加されておられた何人かの方々と平安神宮の東側に最近できた「Books Herring」へ繰り込んだ(一月に偵察したときには閉まっていた)。民家に少し手を入れて古書店にしている。玄関先のやや雑然とした見かけを裏切るかのように店内の品揃えはアート系中心に文学、思想なども充実しているのにビックリ。それもそのはず、店主氏は古本まつりで必ずお見かけする、お見かけするだけでなく、小生としばしば人違いされる御仁であった(背丈、髭、帽子や洋服がどことなく似ているのでした)。

これ以前には本をたくさん置いてある飲屋をやっておられたそうだ。ここは本が主人公ながら、カウンターがしつらえてあり、軽く一杯お酒なども飲めるようになっている。Herring はニシン。自分は古本屋のニシンだという謙譲の意味を込めていると聞いた。現在は一階だけの営業ながら今後はさらに二階にもスペースをもうけて、いろいろな催しも開けるようにしようという意欲をもっておられるとか。




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by sumus2013 | 2014-05-05 10:05 | 古書日録 | Comments(0)

光の時代:ギャラリートーク

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4日のギャラリートーク、盛況のうちに終了しました。遠方より(あるいは近場より)ご参集くださった皆様にお礼申し上げます。


マン・レイと余白で
http://d.hatena.ne.jp/manrayist/20140505


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by sumus2013 | 2014-05-05 09:22 | もよおしいろいろ | Comments(0)

瀧口修造展

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TEZUKAYAMA GALLERY
http://tezukayama-g.com


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by sumus2013 | 2014-05-05 09:13 | もよおしいろいろ | Comments(0)

大西巨人のリアル

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大西巨人さんの著書案内が朝日の日曜読書欄に出ていた。光文社文庫は小生の装画(装幀=間村俊一)です。

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by sumus2013 | 2014-05-05 09:10 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

わらひ竹

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『わらひ竹(絵本わらひ茸)』(青玉堂)。某氏より借覧中。

『繪本わらひ茸』は表紙の有名絵師の絵で釣って中身は違う人のお作、というしょーもない本ですが、案外面白いです。

との某氏のコメント。たしかにしょーもないが、面白い。有名絵師というのは表紙に「貞芳」と署名のある歌川貞芳(生没年不詳、大阪の浮世絵師)で、天保から嘉永(一八三〇〜五三)頃に活躍した。役者絵、根本(歌舞伎の脚本)、絵本、摺物などの作例があるようだ。表紙見開きの茸の上の署名は「有楽斎長秀」、京都の浮世絵師で大阪でも活躍した。寛政十一年(一七九九)から弘化年間(一八四四〜四七)にかけて錦絵による美人画や役者絵を描いたという。


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見ての通り、表紙と見開きの渋い調子が、本文に入るなりどぎつい色調になる。こういうのを赤本と呼ぶのだろう。扉絵に「そそうつくし」とある。目出たい日、衣冠束帯姿で刀を持って、女中を叱って(粗相をした?)いる場面なのだろうか?

以下、全頁を掲げるが、ダジャレの勘違いギャク連発。

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げんくハんへ まくをはれと いわれるけれど 是大ていで はれるもの じやない
【「幕を張れ」と言われて刷毛をもって幕を糊付しようとしている】

びやうぶ ひけと いゝ付け じやが 中々 引にくい ものじや
【屏風を引くを挽き切るの挽くと勘違いしている】

丁ちんへ 火を つけと 云付けじやがかみで はつたもの じやで ぢきに やけるで あろう
どうした ものじや
【火をつけろと言われて提灯を燃やそうとしている】


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豆をはやせじやけれど とんで一こうはやしにくい
【豆まきで囃すを切るの忌詞「はやす」と勘違い】

かゞみをすへじやが 立ておこうか すへておこうか
【鏡を据えるは鏡を神仏に供えること】


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ざしきへ やきものを 引ケじやが 中々 おもしろい ものじや

おとし玉子 せいといゝ なさるが おとしたら われるであらふ どうした ものじや

鯛を三枚に をろせじやが 中々おりる ものじや ない

うづみどうふ せいといゝ付じやが どこへうづんだものであろ
【うづみ豆腐は精進料理、豆腐の上を御飯で覆う】


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水をうてと いひ付じやが はり合の ないものじや

坪の内 そうじせいと 云付じやが ねから ほこりもないが
【坪の内とは庭のこと】

はかまをはいて きゆうじせいといわ るゝがはかいでも ほこりハないが
【袴を掃く……】


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さてさて御ちそうで のどが かわくゆへ
くわんすをくびニ かけて見ても とんとのどが かわきやまぬ なんぎなものじや
【くわんすは湯を沸かす鉄瓶のこと、火にかけると首にかけるのはきちがい】

もし 去年の月見もたしか こよひで ござりましたじやござりませんか 
やみじやと いふても しよ事がないに 月夜でしあわせで ござりませんか


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旦那がざう里 をつくれといはるゝ が此くらゐ つくつて おいたれバ ふゑるであろ
【ぞうりを作れと言われ、田に植えて増やそうとしている】

いしや【医者】ハ名を うらねば出世できぬと きいたゆへ [菜を]うりて見よう

かまで はまぐり とれと いはれるが 中々とりにくい ものじや
【遠浅の浜では鎌で砂を切って貝を探り当てる。鎌と釜の勘違い】

以上、現代でも似たような勘違いはちょいちょいある(ないですか?)。




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by sumus2013 | 2014-05-03 21:04 | 古書日録 | Comments(0)

山本牧彦

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『山本牧彦短歌写真作品集』(新月短歌社、一九八五年三月一日、装幀、挿画、外函意匠とも天野大虹)。これは俵青茅との関連で求めたもの。山本は大正八年に俵、木村皓花とともに『揺籃』という短歌雑誌を創刊している。実際どういうものか何冊出たかも不明ながら同年十一月に廃刊した。山本は二十六歳、俵が十七歳、木村は不明。

さらに昭和三年八月、年刊詩集『詩経』(京都詩話会)を俵が編集したときにも山本、木村ともに参加している。翌四年には『歌垣』(青樹社、一九二九年五月一五日、装幀=西桜州)が発行された。これは俵、山本、鑓星美の合同歌集である。というように山本と俵は年齢差はあるものの親しい間柄だったことが想像されるし、青樹社から本を出していることからして天野隆一とも親しかったに違いない。


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山本牧彦の略年譜を少し間引いて写しておく。

 明治26年3月1日 兵庫県豊岡市(旧城崎郡百合地)に生る。
 大正7年3月 京都にて歯科医院開業
 昭和3年 日本写真美術展覧会にて写真作品「少婦立像」が文部大臣賞を受ける。
 昭和4年 日本光画協会を興し会長となる。
 昭和10年 京都歯科医師会々長となる。
 昭和17年 市会議員に当選〜22年迄。
 昭和28年 新月短歌社主宰

本書には昭和二十五年から四十一年までの短歌が収められており、それとともに初期の代表的な写真作品も掲載されている(別に『山本牧彦写真集』一九六八年がある)。そのうちから四点ほど引用しておく。

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上から「庭の聖女」「少婦立像」(共に一九二八)、「赤絵の壺のある静物」(一九二九)、「画家たち」(一九二七)。明らかに岸田劉生の影響が感じられる絵画的作風だが(四枚目は小出楢重を連想させる。あるいはまた安井仲治のピクトリアリズムにも近い)、それはそれとしてなかなか見所のある作品だと思う。野島康三、中山岩太、木村伊兵衛らが『光画』を創刊したのは昭和七年だから、山本の「日本光画協会」は彼らより一歩先んじていたのかもしれない(?)。

《僕は別に短歌、或は詩もつくるが、歌にしても、詩にしても、又写真にしても、要するにこれ等の文学芸術は、すべて僕自身作者自身の内部衝動を表現するための手段となるべきものである。そこに表現の形式の差のみがあって、根本に於ては、自身の「心」の他にはなく、相違があるとすれば、それは写真で言えば写真術の側から観るか、作者の側から見るかの相違であろう。》(「我観写真画」)

また昭和四年の『歌垣』の序文ではこう述べている。

《僕にいたつては、たゞ歌が、形に簡素で折ふしの発想を盛るに手頃であるといふ程の考で、研究も乏しく歌格に合はぬものも多いゝ[ママ]のは恥かしい。
 だがしかし、歌が『其人の呼吸とともに』歌はるべきものであるならば、こゝに蒐めた僕らの歌は、各の環境とともに、その風貌をも、最もよく表はしてゐるかも知れない。》

山本はまた宗教映画「毛綱」(マキノ正博監督、一九三三年)の原作者でもあるそうだ。本書の製作に関しては以下のような謝辞が「後記」に見えている。

《装幀に就ては例によって天野大虹画伯を煩した。

《文童社主山前五百文氏が営業の採算をも無視した熱意を以て終始協力せられたことをここに特に銘記して置きたい。》

俵、天野、そして山前実治文童社、双林プリント)らと山本牧彦の長い友情というものを感じる。


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by sumus2013 | 2014-05-02 20:29 | 古書日録 | Comments(0)

みやこめっせからユニテ

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みやこめっせへ。到着したときには開場して三十分以上も経っていたので、当たり前ながら入場に並ぶことはなかった。それぐらいゆっくりでも何の問題もない。キトラ文庫さんと立ち話。まだまだ隠居するには早いのですよ。ガリ版坂本氏と山内金三郎の日記が出版されることについてしばし情報交換。

そうしていると、未清算の本を預かって欲しいというお客さんが話しかけてくる(坂本氏はスタッフなので)。シリーズもののひとくくりを手にしている。十キログラムくらいはありそうだ。
「いったん清算されれば、預かってもらえますけど、そうじゃないと……」
と坂本氏が答えたものの、見ると、レジには長蛇の列。
「これ持って他の本は見られないでしょ」
としごくもっともな訴え。となりにいた萩書房さんが「お店の人に頼んだらどうです」とその男性を当のお店のブースへ誘導した(その後どうなったかは知りません)。ここはとにかく以前から初日のレジが問題。十二時が近くなると清算に三十分くらいかかることもある。対策としては、早めに清算しておくか、昼時を避けるか、どちらかが得策。

開場を一巡、と言いたいところだが、六割くらい見たところでギブアップ。じつは、一生に一度の、というのは少し大げさかも知れないが、滅多にない買物をした。これが日本にあることすら、奇跡的と思えるようなものだ。むろんきわめて安価だった(そのうちアップするかもしれませんが、しばらくはニヤニヤしてひとりで楽しみたいと思います)。

その後、ユニテの古本市へ移動。結婚したばかりのN君がいたのでフェリシタシオン。つぎつぎ見知った顔が。ヨゾラ舎さんも。三分間古本屋という屋号にしようかと本気で思ったという話で爆笑。三分間で本が全部見られるていどの店ですという意味だそうで、カウンターでカップメンを売っていて、お湯を注いで三分間待つ間に棚を全部見てしまえる(笑)。

びわこのなまず先生と生駒散人さんも見える。なまず先生、相変わらず毎日「ブ」で本を買っておられるそうだ。年間二千冊に達するという。近々、長浜で一箱古本市が開かれるそうで、目下、本気で出品しようと考えておられるとか。別に本を売りたいわけではないけれどマンガだけでもなんとかしたい、とのこと。最近の収穫は雪村いずみの伝記だとか(長沼すみこ『雪村いずみ』太平洋文庫、一九五五年、のことかな?)。小生の親しくしていただいている古本者のなかでも内心もっとも尊敬申し上げている先生である。生駒散人さんも凄い、買った本を読んでおられる! お二人は学生時代からのお付き合いだそうで、いろいろ楽しいお話をうかがった。







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by sumus2013 | 2014-05-01 21:53 | 古書日録 | Comments(2)

ぽかん4号出来!

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『ぽかん』4号(ぽかん編集室、二〇一四年四月二一日、コラージュ=林哲夫、レイアウト=西田優子)が届いた。今回も3号にひきつづいて本誌の表紙および附録「ぼくの100 福田和美」にコラージュを提供させてもらった。われながらなかなかのできばえ。もうひとつの附録「のんしゃらん通信」も素敵だ。そして何より寄稿者が凄過ぎる。巻頭、小沢信男さんの俳句! そして山田稔さん、涸沢純平さんまで。蟲さん、石神井さん、まだまだ詳しくは下記を。

ぽかん編集室
http://pokan00.blogspot.jp

届いたばかりなので感想は改めて。

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by sumus2013 | 2014-05-01 20:57 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)