林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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カテゴリ:文筆=林哲夫( 30 )

今年の収穫2016

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『BOOK5』(トマソン社、二〇一六年一二月一三日)が届いた。最終号。特集「年末恒例アンケート 今年の収穫」。昨年に続いて小生も回答させてもらっている。何を挙げたのかは、読んでのお楽しみ。それにしても収穫は人それぞれ、おもしろいなあ……。

年末と言えば、ここ何年か(調べてみると2011年から)当ブログでも個人的な古本の収穫を列挙してきたが、そのきっかけを作ってくださったyfさんが今年三月末にお亡くなりになられた。心よりご冥福をお祈り申し上げたい。

極狭私的見聞録2015

とりあえず古本で買えて良かった! と思うものを数えてみた。当然ながらほとんど紹介している。今年は百万遍の和本均一さまさまであった。『トリマルキオーの饗宴』は読んで面白かったということで。

◉『風塵』第二集、一九六九

◉『女性』創刊号、新生社、一九四六

◉『致堂詩藁』巻第十七・十八、一八三三〜三四?

◉ヴォーリズ『一粒の信仰』春秋社、一九三〇

◉蔦雨散人『浮巣集』一八三五

◉『遠西名物考』写本

◉『狂詩しやべり志題』一八六五

◉不二木阿古『ラッキーの活躍』新星社、一九三四年

◉牧野信一『心象風景』書肆ユリイカ、一九四八

◉ペトローニウス『トリマルキオーの饗宴』青木書店、一九四一


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by sumus2013 | 2016-12-17 21:01 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

立ち喰いそば・うどん

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「ある塵シリーズ第6回 立ち喰いそば・うどん」(入谷コピー文庫通巻74号、二〇一六年一二月二三日)。このシュールな表紙イラストは石川正一氏。塩山御大やエンテツさんにまじって小文を寄稿させてもらった。本書、読み始めてみるとあっという間に読了(十六ページですから)。なかでは松田憲省「強引そば日記」がはちゃめちゃで面白いと思った。御大の「すずらん通りのもうすぐ貯金1億円の男」はさすがだ。シャイな御大のお人柄もにじむ。その他どのエッセイも読ませる内容だった。立ち食いにドラマあり……。残念ながら以前にも紹介した通り入谷コピー文庫は限定15部なり。

「さぬきのソウルフード」と題して讃岐うどんの個人史を簡単に披露した。もちろんそのなかに立ち食いうどんも含まれている。さわりだけ引用しておく。

《 七〇年代後半、東京で過ごした。当時、都下に讃岐うどんの看板を掲げる店は一、二を数えだけだったと思う。それもいわゆる郷土料理としての贅沢うどんであって、今日のような安くてうまいというイメージではない。自然、うどんは帰省のいちばんの楽しみになった。新幹線を岡山で下車、ローカル線で宇野へ、宇野港から高松港まで連絡船なのだが、この連絡船のデッキに立ち食いうどんの店があった。乗り込んで来た客の多くが荷物を置くのももどかしいという感じでうどんの店に駆けつける。文字通り小走りだ。何日振り、いや何ヶ月振りか、はたまた何年振りか、皆一様にズルズルすすりながら「これじゃ、のう」というような顔をする。まだ、さぬきに着くまで小一時間はかかるのだが、このうどんをすすれば、もうそこは讃岐なのだった。
 お腹がおきたら(讃岐方言で満腹の意)デッキの手摺に体を預けてぼんやりと瀬戸内海を眺める。海が黄金色に輝きはじめ、島々は影絵のように徐々に濃さを増していく。船はゆっくりと進む。空が赤く染まり、紫へと変る様子に心を奪われていると、騒がしいエンジンの唸りも耳につかない。やがて夕闇が目前に迫るころには高松港に着いているのだった。》

忘れたころに全文アップします。

***

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「ホテル(ブランション)」油彩、変型0号


元屠殺場だったジョルジュ・ブラッサンス公園はかなり広い。最寄駅もいくつかあるが、古本市にはトラムのポルト・ブランション駅がもっとも便利。駅から歩いて一分。その途中にあるこの建物、昔はホテル・レストラン・カフェで賑わっていたものと思われるが、現在は空きビル。そのうらぶれた感じがたまらない。

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by sumus2013 | 2016-12-14 21:29 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

大大坂の風景

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「第十二回二科美術展覧会出品/都会風景(一) 國枝金三氏筆」絵葉書。発行元は神田美土代町壹ノ四四美術工芸会発行。第十二回は大正十四年(一九二五)である。国枝の絵葉書は以前にも一枚紹介したことがある。小出楢重や鍋井克三らと親しかったが、彼らほど知られていない。井上靖が『忘れ得ぬ芸術家たち』のなかで取り上げてくれているのが唯一(?)目立つ証言かなと思う。好きな画家だ。

第十三回二科美術展覧会目録

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『日本経済新聞』二〇一六年一二月四日号に「大大坂の風景(上)」という記事が掲載され、小出楢重「雪の市街風景」(一九二五、紙面右上)、国枝金三「都会風景」(一九二四、紙面右下)……これらの二点は二人が教えていた信濃橋洋画研究所のビルから望んだ風景で同じ方角を描いている……そして日本画から池田遥邨「雪の大坂」(一九二八)、高橋成薇「秋立つ」(一九二八)、さらに加えて宇崎純一「スミカズカード」から大坂風景が選ばれている。執筆は中野稔記者。先日、スミカズについて調査のため来宅して小生がいろいろ話をした。《近年展覧会が開かれたり、「大坂春秋」2012年秋号で特集が組まれたりと、再び注目を集めている》と書いてくれたのはありがたい。

ということで、国枝の「都会風景」の別ヴァージョン絵葉書を取り出したわけ(現物、目下は大阪府20世紀美術館コレクションに入っているらしい)。国枝については下記の記事がまとまっている。

国枝金三 くにえだ きんぞう(1886–1943)《中之島風景》

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by sumus2013 | 2016-12-07 20:39 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

淀野隆三再評価

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十一月十九日土曜日の毎日新聞に「Topics 梶井基次郎「檸檬」の恩人 仏文学者・淀野隆三/没後半世紀 再評価の声」という記事が掲載された(記者=鶴谷真)。二カ月ほど前に鶴谷氏が来宅して取材してくれたのである。来年が歿後五十年なので多くの人に淀野のことを思い出して、あるいは新たに知っていただければ有難いことである。小生の顔写真はいらないでしょう(笑)

ご子息より記事の訂正がひとつ。ミカン行商と文中にあるが、行商ではなく買い付けだった。

《ミカンの行商につきましては、母がたの里がニシキ通りで御所に収めている八百屋さんでした。ある年の暮れに、店の前が空いていますから、ミカンを売らせて、ということになり、やってみたら売れて売れて困った。そこで、八百屋が出来てしまったわけです。
 東京に単独で出かける前でしたか、父は有田ミカンなどの買い付け折衝を手伝ってやったことがあったわけです。》

また「一種の塾」とあるのは洛南文庫という淀野の構想した教育機関のようなもの。

《川端の鎌倉文庫設立に刺激され、洛南文庫を設立しました。私が小学校の4年生の頃です。構成は貸し本と言語講座、特別講演でした。貸し本については、京都の友人、桑原武夫、貝塚茂樹等文学者、作家の所蔵本、当然自分の所蔵本が中心でした。対象者は、最後の三高生、同志社、立命館の専科、のちに新制度になり、三高は京大に編入されます。この言語講座から、第1期のフルブライト生、中でも東大の言語学者の池上先生、カリフォルニア大の教授、現象哲学の下店栄一などが排出されています。
 その後同志社の学生が、刺激を受け、洛南クラブを結成し、夏休みに小学生の学習指導講座として継続された形です。私が遊んでいた知り合いが先生ですが、私が先生と親しすぎて、バカにするもので彼らは困ってました。》

小生の説明が足りなかったと反省している。

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by sumus2013 | 2016-11-22 08:53 | 文筆=林哲夫 | Comments(16)

若冲

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澁澤龍彦他『若冲』(河出文庫、二〇一六年一一月二〇日)。先日の若冲筆塚の校正はこのためでした。ご協力くださった皆様に深謝いたします。

森銑三
辻惟雄
梅原猛
吉井勇
澁澤龍彦
種村季弘
安岡章太郎
坂崎乙郎
芳賀徹
千澤楨治
澤田ふじ子
由良君美
瀬木慎一
瀬川弥太郎
蔵原惟人
林哲夫


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by sumus2013 | 2016-11-08 17:14 | 文筆=林哲夫 | Comments(2)

ほんまに18号

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『ほんまに』18号(くとうてん、二〇一六年九月二〇日、表紙=イシサカゴロウ)発売中。連載とは銘打ってはいないが連載のようになっている拙文「パリ古本紀行」、今回は「日本女性、パリで古本を売る(1)」を書かせてもらった。登場人物はすべて匿名にしておいたが、本ブログをずっと読んでくださっている方には見当がつくと思う。

特集は「神戸の空襲と作家たち」、ほんまに、毎号濃い内容である。季村敏夫さんが「空襲下の詩人と少年工」を寄稿されておられる。杉山平一と岡本忍について書かれているのだが、注目したのは、季村さんが杉山邸を訪問したというくだり。

《先月縁あって、宝塚市の杉山平一宅をたずねた。部屋に入ったそのとき、きいっ、床が鳴った。いらっしゃい、使者からの挨拶、わたしにはそうおもえ、居ずまいをただした。》

杉山さんの蔵書はどうなったのだろう……?

ほんまに18号 特集・神戸の空襲と作家たち


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by sumus2013 | 2016-09-25 16:30 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

柳居子徒然を読んだ

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『柳居子徒然を読んだ 十周年記念誌』(Ryukyoshi、二〇一六年七月一日)に拙文を書かせていただいた。柳翁と幼なじみだった尚学堂書店主のこと。それにしても十年休まずブログを続けるというのは……驚きの外ない。

本日連載10年を刻む 日頃のご愛読に感謝する。

柳居子徒然を読んだ 五周年

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by sumus2013 | 2016-09-04 19:01 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

三本松商店街

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『雲遊天下』124号(ビレッジプレス、二〇一六年五月二五日)が届いた。「特集・あの場所」に書かせてもらった。「三本松商店街」は郷里の隣町にあった小さな商店街だ。小学校を卒業するとき、そこの文房具店で究極の選択を迫られたことがある……とちょっと大げさだが、そんなことを書いた。詳しい目次は下記に。

雲遊天下124 特集◎あの場所

特集には岡崎氏も「関西で出ていた「ブラケット」という雑誌について」と題して『ブラケット』(創刊一九八七年)のことを書いている。そのなかに発起人である村岡眞澄さんの事務所のことが触れられていてなつかしかった(文中Mさんとなっているが、ここでは実名で紹介する)。天神橋筋商店街の外れ(天神さんより南だったような…)にある古いビルだった(後に移転)。その二階が村岡さんの本業である翻訳業の事務所なのだが、そこで雑誌の編集会議などをやっていた。みょうな階段のある建物だった。ステップを奥へ上がって行って逆向きに少し下がるみたいな。

小生は編集にはタッチしない泡沫同人だったけれども大阪へ出かけると用もないのにちょっと立ち寄って村岡さんの仕事の邪魔をした。ブラケットの会がその事務所で開かれたこともあり、そこでも岡崎氏は買ったばかりの古本(たぶん珍しい詩集だとか渋い文庫本だとか)を取り出してみんなに見せていたように思う。あれからほぼ三十年の時間が流れたとはとても信じられない。その後、村岡さんは大きな手術を受けたり出版に乗り出したりと大変な時期を迎えたようだが、その後も変わりなく昨年七月の「sumusトークライブ」にも元気な姿を見せてくださった。ぜひ「ブラケットの会」も開いてくださいと頼んでおいた。

連載では大川渉さんの「詰むや詰まざるや(三)」が個人的に大好きですぐにでも続きが読みたい。その他、連載陣も強化されますます目の話せない雑誌になってきた。



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by sumus2013 | 2016-05-16 21:35 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

茶をしばく

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『月刊みんぱく』五月号(国立民族学博物館、二〇一六年五月一日)の巻頭「エッセイ千字文」に拙文を書かせていただきました。題して「茶をしばく」。特集が「たまり場」なので喫茶店に関する話題をとの依頼でした。「茶をしばく」の語源を少し探りつつ、喫茶店は茶(コーヒー)を飲む場所ではない……という従来の主張を少々ふりかけておきました。

国立民族学博物館の広報誌『月刊みんぱく』

【喫茶店の時代】関連として特集のなかで吉田佳世「沖縄のユタと女のたまり場」に二十四時間営業のファストフード店についての記述があり、川瀬慈「マンチェスターの水タバコ店」ではマンチェスターの「カフェ・ダマスカス」(シリア移民が経営し彼らのたまり場となっている)についての考察が出ており参考になった。


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by sumus2013 | 2016-04-28 20:49 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)

初期絵画とペン画

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富士正晴記念館から『富士正晴資料整理報告書第21集 富士正晴記念館所蔵 初期絵画とペン画』(富士正晴記念館、二〇一六年二月二九日)が届いた。本書には初期絵画十五点のカラー図版およびペン画二十三点のモノクロ図版および先日(二月二十日)の講演

筆にきいてんか 画遊人・富士正晴

とほぼ同じ内容の拙文が収録されている。実際にはこの文章を先に書き、それをふくらませて講演をしたので、講演で話したときの方が少し深くはなっているが、全体の論旨は変らない。

拙文の他に中尾務「ポンカ登場まで」と題した詳細な富士正晴の初期絵画についての解題も収められている。「ポンカ Ponca」というのは二十歳前後の富士正晴が使っていたペンネーム(サイン)である。

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参考までに拙文の結論らしき部分を引用しておく。これは講演会ではしゃべらなかった。

『紅楼夢』には賈宝玉という奇矯な少年がメインキャラクターの一人として登場する。玉を啣んで生まれ、腕白がひどく、大変な学問嫌いで、女子どもといっしょにいるのが好き。その豪邸へ従姉妹の仙女のような黛玉がやって来たとき、宝玉は彼女に向かって「お前は玉を持っているか?」と訊ねる。黛玉がそんなものは持っていないと答えると、いきなりヒステリーの発作を起こした。自分の持っている玉をもぎ取り、投げ捨てて、何が珍しい物だい、人の高低もわからぬくせに、通霊だとか不通霊だとか、何いってやがる、などと罵り始める……。このくだりを読んでハッとした。玉を啣みながら、どうしてもそれを受け入れられない、富士正晴とはまさに宝玉その人だったのではないか? 富士がこの作品を好んだ理由もここにあるのではないか。富士の呑み込んだ玉の輝きが初期絵画から放射している、そう思われてならない。

富士正晴記念館

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by sumus2013 | 2016-04-01 16:31 | 文筆=林哲夫 | Comments(0)