林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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カテゴリ:もよおしいろいろ( 107 )

金利生活者になるんだ

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アルテュウル・ランボオ『酔ひどれ船』(新城和一訳、白樺書房、一九四八年一月一〇日)。白樺書房の主は矢野文夫。長谷川利行の矢野文夫である。

2012-06-15 古本夜話209 金鈴社と矢野文夫訳『悪の華』

本日、エンゲルスガールで鈴木創士さんが「ランボー入門」と題するトークを行ったので拝聴した。そう広くない町家の長屋を店舗にしているのだが、ほぼ満員御礼の盛況だった。鈴木さんらしいランボー話、ドラッグ話、遊郭話で盛り上がった。

トークから雑談に移ったあたりで先日「述語制言語の日本文化」で取り上げたランボーの「Je est un autre.」について質問してみた。「全詩集では、たしかカッコつけたんじゃないかなあ」との返答。帰宅して該当箇所(p477)を見ると

《というのも「私」とは一個の他者であるからです。》

鈴木創士訳『ランボー全詩集』

となっていた。苦心のカギカッコである。これはうまい意訳だと思うが、これだと三人称が生きてこない。翻訳不可能なのだから仕方ないけれど何か方法はないか……ないか、やはり。

トークのなかでランボーが十歳前後に書いた作文を鈴木さんが朗読した。上記全詩集に収められている。これがなかなか名調子だった(小生はまだ読んでいなかった)。

《どうして、と僕は考えたものだった、ギリシア語やラテン語を学ぶのか? 僕にはわからない。結局そんなものは必要じゃない! 試験に合格することなど、僕にはどうだっていい… 合格することが何の役に立つのか、何の役にも立たないだろ? それでも合格しなければ職は得られないと人は言うのだけれど。僕は職なんかいらない、僕は金利生活者になるんだ。たとえ職がほしかったにしても、どうしてラテン語を学ぶのか、この言語を話す者なんか誰ひとりいないのに。時たま新聞でラテン語を見かけることがあるけるど、ありがたいことに、僕は新聞記者なんかにならない。》

《ギリシア語に移ろう… この汚らしい言語を喋るやつなんか誰ひとりいない、世界中にひとりも!… ああ! いまいましいったらありゃしない! くそっ、僕は金利生活者になるんだ。教室の長椅子の上でズボンをすり減らすのはそんなに気持ちのいいことじゃない… 糞ったれだ!》

Premières proses Prologue II

ごく一部だけの引用では分り難いかもしれないが、十歳かそこらの子どもが書いたとしたら驚きだ。ランボーはもちろんラテン語もギリシア語もすばぬけてよくできた。金利生活者(ランティエ rentier)というのは主に国債の利子で生活する者、その意味が少年ランボーに本当に分っていたのかどうか、興味深いものがある。内容としては、大人ぶっていても、これはませた子供なら誰でも考える子供の発想である。しかし表現は全然子供らしくない。そこが凄い。

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by sumus2013 | 2016-05-22 20:58 | もよおしいろいろ | Comments(0)

5月14日

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トークイベント盛況のうちに終了しました。ムトーさんファンの方々が仙台から沖縄から東京から駆けつけてくださいました。さすがです。自分自身の絵の話をすることはあまりなかったのでけっこう熱くしゃべってしまいました。ご来場いただいた皆様に深謝いたします。懇親会も盛り上がりました。


■イベント

画家・林哲夫さんと話そう

5月14日18時から

500円 ワンドリンク付き

予約、問い合わせはユニテまで info@unite-kyoto.jp

終了後、懇談会を予定しています。お時間あるかたそちらもぜひ。


m. r. factory

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by sumus2013 | 2016-05-15 08:32 | もよおしいろいろ | Comments(0)

武藤良子個展「沼日」搬入

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武藤さん、昨日の夕方から搬入するというのでトークの打ち合わせもしようとユニテさんへ出かけた。どんな作品がくるのか楽しみだったが、なるほどそうきたか、という力作だった。和紙にオイルパステルのブラックでずっしりと描き込まれた不定形、グッと心をつかむものがある。


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画鋲と磁石を使った展示方法。以前このブログでも紹介したことがある。

お札展(山崎書店)

アシスタントはお坊さん、じゃないです(笑)。写真では分らない質感があるので、ぜひ現物を見に来ていただきたい。14日18時よりトークショーです。


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by sumus2013 | 2016-05-12 20:19 | もよおしいろいろ | Comments(0)

武藤良子個展「沼日」

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武藤良子個展「沼日

久しぶりに京都で個展です。

14日には林哲夫さんとのイベントもあります。

■日時

2016年5月12日(木)から24日(火)まで

会期中休廊日:18日、19日

11時30分から19時まで

■場所

BOOK CAFE & GALLERY ユニテ

〒606-8383

京都市左京区川端通り二条上がる東入る新先斗町133番地サンシャイン鴨川1階

駐輪場あり

075-708-7153

http://www.unite-kyoto.jp/

■イベント

画家・林哲夫さんと話そう

5月14日18時から

500円 ワンドリンク付き

予約、問い合わせはユニテまで info@unite-kyoto.jp

終了後、懇談会を予定しています。お時間あるかたそちらもぜひ。


m. r. factory



というわけで、ムトーさんとトークイベントを行います! 前回の京都展では善行堂とのトークだったが、どうしてもその日の都合がつかず聞き逃した。今度は聞き逃しません(!?) どんな話しようかな……やっぱり絵かきが二人なんだから、絵の話でしょうかね、まだ決めていません。お楽しみに。

武藤良子展を見るためにメリーゴーランド京都へ

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by sumus2013 | 2016-05-12 20:06 | もよおしいろいろ | Comments(0)

季村敏夫の仕事を囲む

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山上の蜘蛛 神戸モダニズムと海港都市ノート
http://sumus.exblog.jp/11953166/



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窓の微風 モダニズム詩断層
http://sumus.exblog.jp/13712865/

***

季村敏夫の仕事を囲む
「山上の蜘蛛」「窓の微風」を読む

2016年5月1日(日)
14:00〜17:30

こうべまちづくり会館
神戸市元町通4-2-14
078-361-4523
http://www.kobe-machisen.jp

第一部
季村敏夫に問いかける
14:00〜15:30

第二部
季村敏夫と語り合う
16:00〜17:30

18:00より懇親会を予定

事務局:神戸海星女子学院大学 箕野聡子研究室内
神戸近代文化研究会事務局
078-801-2277(代表)
mino(アットマーク)kaisei.ac.jp

***




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by sumus2013 | 2016-04-28 20:21 | もよおしいろいろ | Comments(0)

無花果観桜会2016

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毎年恒例のいちじく観桜会が高津宮で催された。今回は十時梅厓(ととき・ばいがい、寛延二1749〜享和四1804)の特別展示室が設けられ、真贋の基準がはっきりしないこの書家・画家の実像に迫ろうという企てが行われた。木村蒹葭堂の周辺人物として梅厓を研究されておられる橋爪節也さんが梅厓についてレクチャーをしてくださった。正直、絵にはあまり感心しなかった(実際、濫作の時期があって雑な絵も多い。ただし絵心は感じさせる)。字の方がはるかに年季が入っている。

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お元気な姿を見せて下さった肥田皓三先生(八十六になられるとか!)に梅厓の手になる陶淵明詩の折本を説明する橋爪氏(左)。これが間違いなく梅厓の真筆と考えていいもので、基準作になるという。署名と印がまず注目に価する。

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梅厓の画帳のとなりになぜか町田康『バイ貝』が!(橋爪氏のおやじギャグ)。下の軸も橋爪氏蔵品。他にも多数出ていたが掲載は控える。

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梅厓の他には一般もちよりイチジク(一軸)部屋もあり、そちらに小生は昨日の小西来山などを持参した。こちらもいつにも増して佳作が多かったように思う。なかでちょっと驚かされたのは、P・Bさん持参の矢野橋邨作の娘の絵(下は部分)。ふつうに知られている橋邨の作風とはまるで異なる大正リアリズムだ。何かの記念にポートレートとして制作されたものだろうか?

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毎度ながらたいへん勉強になりました。

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by sumus2013 | 2016-04-09 21:39 | もよおしいろいろ | Comments(0)

私の蒐めた木山捷平展

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『日本古書通信』1039号(二〇一六年二月号)に掲載された柘野健次「山里の古民家で開く企画展 : 私の蒐めた木山捷平展」のコピーを頂戴した。倉敷市で開かれる同展のチラシコピーも。

『日本古書通信』の記事は展示内容の紹介なので箇条書きにしておく。

・単行本11冊
・全集 講談社版、新潮社版、永田書房版 計11冊
・その他の著書 5冊
・関連文献 100冊
・初出雑誌 30冊
・直筆原稿 5篇
 「冬晴れて」「山つつじ」「留守の間」「三円で買える愉しみ」「あか電話」
・井伏鱒二宛木山捷平書簡1通
・河盛好蔵原稿「メクラとチンバの作者」

水川陶影記念館を開設した 柘野健次さん

『水川陶影記念館』へ来てみませんか


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by sumus2013 | 2016-03-17 20:01 | もよおしいろいろ | Comments(0)

鶴見俊輔、富士正晴展

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「鶴見俊輔、富士正晴」展 
平成28年2月1日〜3月30日

富士正晴記念館


富士正晴記念館は今月末まで設備改修のため休館中だが、来月から上記展示をスタートさせる。案内のチラシが届いた。鶴見俊輔追悼展と言ってもいいだろう。富士正晴と鶴見俊輔の交流が残された資料から細やかに描き出される展示になるようだ。

大きく分けてまず『思想の科学』と富士との交わり。次に『VIKING』と鶴見との関わり。そしてエトセトラ……富士正晴がちくま日本文学全集に入ったことについての鶴見の尽力、富士「東京漫遊記」と鶴見、鶴見の愛する富士の詩、小説。二人にとっての老年文学。中尾さんならではの目配りが感じられる内容である。

鶴見俊輔さんのこと

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上記二点の富士の絵は『富士正晴画遊録』(フィルムアート社、一九八四年)より。鶴見俊輔愛蔵の作品。下の絵は「変竹林屏風」の一部。同書に鶴見は「コーヒー店から三五年」というエッセイを寄せている。

《戦争が終ってまだそれほどたっていないころ、昭和二四年だったと思うが、京大のそばの進々堂コーヒー店であった。富士さんは河野健二氏とつれだっていて、河野さんから紹介された。
 それから三五年。年のはじめにもらう年賀状がたのしみだった。わずかの数の字が書いてあるだけだが、晴朗の感じがある。
 年賀状に画がかいてあることもあった。画もおもしろいので、「思想の科学」に画をたのんだことがある。》

屏風の絵は荘子からとられているそうだ。

《一望の下に人間の歴史を見わたすことができる。見わたすだけでなく、「私」がそれをどう生きるかもえがかれている。
 自分が死ぬ時に枕もとにおくつもりのびょうぶを、この絵をはってつくった。
 こんなふうに富士さんは、私のくらしに影響をあたえる画家である。》

実際、亡くなられたときにこの屏風が置かれていたのだろうか……




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by sumus2013 | 2016-02-15 21:12 | もよおしいろいろ | Comments(0)

鮎をきゝに

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久しぶりに阪急六甲へ。MORISさんで開催されている「河東碧梧桐」展を見る。ほとんどは遅日草舎の出品物だそうだ(販売しております)、なかに戸田勝久さんの所蔵品や書籍が並んでいる(こちらは非売)。屏風もあり、磁器もあり、「これは珍しい」と戸田さんのおっしゃるマクリの書まで。戸田さん製作の『河東碧梧桐の書』というヴィジュアル・ブックも見事な出来だ(販売中)。碧梧桐、嫌いではなかったが、それほど惚れ込んでもいなかった。今回の展示を見て認識を改めた。碧梧桐は無理でもお弟子の短冊くらい手に入れたいものだ……。

口笛文庫をのぞいてから、これまた久しぶりに心斎橋へ向かう。心斎橋ではヴォリーズの大丸を取り壊すという愚挙が行われようとしていた(営業していなかった)。心斎橋筋は押すな押すなの人ごみ。外国の方々も多いようだった。小大丸のビルの画廊で某会の懇親会があったので参加。某氏の驚くべき掘り出し作品を目の当たりにして愕然とする。小生が定期的にのぞいている古書店で入手したというのだ。ショック!

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河東碧梧桐
2016年1月30日(土)〜2月7日(日)

MORIS
http://moris4.com/exhibition/



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by sumus2013 | 2016-01-30 21:39 | もよおしいろいろ | Comments(0)

ガロ-アックス-長井勝一

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徳正寺での「ガロ - アックス - 長井勝一」展 長井勝一 没後20年企画トークを面白く拝聴。第一部は呉智英、林静一、南伸坊の三氏と青林工藝舎の手塚能里子さんが登壇。水木しげる追悼ということでまず呉氏がひとしきり水木漫画について語る。呉氏は一時期水木にネタを提供するスタッフの一人だったこと。そのなかで手帳に名前を書くとその人間が死ぬというアイデアがあって水木漫画に採用されているが、これはまさに「デスノート」であると。鬼太郎と出雲神話の関連性について、そしてきわめつけは水木しげるは妖怪などこれっぽっちも信じていなかった、という暴露(爆笑)。

林氏は東映動画のアニメーターだった、仲間(百人ほどいたそうだが)の一人が『ガロ』を面白いと持って来て漫画にもこういう大人向けのものがあるんだと知って投稿した。最初の作品はボツだった。理由は長過ぎる。八頁にまとめてと長井さんに言われた。南氏は中学生で『ガロ』を知り、やはりそれまでの漫画とは違うと皆が感じ取った。東京工芸高校時代にはまわし読みしていた。回し読みしていたから潜在読者はかなりいたはず。と、呉氏より異論が。そんなに読者はいなかったよ。でも長井さんはマンションに住んで自家用車を買いましたよ。ただしパブリカ(トヨタの大衆車)だけど(笑)。一九七〇年頃が絶頂だった。それでも三万部くらいでしょ。他には水木のバック書き込みの謎について。長井勝一の晩年のモテぶりについてなど。

第二部は手塚さんが古泉智浩氏と島田虎之介氏にガロ、アックスとの関わりを含め漫画に関するあれこれを質問する。古泉さん、新潟在住。里親漫画がヒットしている。「死んだ目をした少年」は映画化。祖父が亀田製菓の創業者だそうで、これからその伝記漫画を書こうと思っている。島田氏は中国での漫画フェアーに呼ばれているということで、青林工藝舎も中国進出が期待される。海外の漫画イベントに参加すると青林工藝舎には日本と同じ雰囲気のオタクたちが列をなすのが不思議である。などなど。

第三部は一、二部の出演者に加えてひさうちみちお氏と客席から編集者の赤田祐一氏が飛び入りで。京都在住のひさうち氏の近況から始まって、老人問題、原稿料問題、ネットと出版の違い、青林工藝舎のペットなど、ほとんど井戸端会議状態だったが、それはそれでたいへん面白かった。



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by sumus2013 | 2016-01-16 21:04 | もよおしいろいろ | Comments(4)