林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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カテゴリ:装幀=林哲夫( 56 )

書影の森;書評集

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*臼田氏より書評記事コピーを頂戴した。

『出版ニュース』二〇一五年八月上旬号。桂川潤「装丁|『書影の森』(みずのわ出版)について」。《五月下旬、刊行を記念して、臼田さん、筑摩の名編集者として知られた松田哲夫さん、装丁家の多田進さんの三人によるトークライブが開かれた。ここしばらく「紙の本」を巡る著作を精力的に上梓されている臼田さんは「いま紙の本についてきっちり記録しておかないと、本づくりの心と技が忘れ去れてします」という強い危機感を抱かれているようだ。》《筑摩装丁では、表面的なデザイン技法ではなく、本をまるごと編んでいく力が求められた。多田さんが「筑摩には文字を読むだけではないすぐれた編集者がたくさんいた。それに尽きる」と語っていたのが印象的だった。》


『東京人』二〇一五年九月号「今月の東京本」コーナーにて。《社内装幀の歴史からはじまり、幾多のデザイナー、編集者らの紹介をとおして、筑摩装幀の豊かな系譜を展望する》。

そして臼田さんが『東京人』に執筆された「活版印刷よ、永遠なれ!」。《紙の束からなり、モノとしての魅力をたたえる書物の吸引力は装丁に大きく依存している。電子書籍にない魅力であり、装丁家に求められる責任はますます増している。》



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*長野県の地域新聞『市民タイムス』(六月一三日)に紹介していただきました。


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*『書影の森』の書評がいつくか届いた。まず臼田さんの郷里、そして筑摩書房創業者の地元でもある信濃毎日新聞(二〇一五年六月四日)。「「筑摩らしさ」装丁の魅力 佐久出身臼田捷治さん「書影の森ー筑摩書房の装幀」刊行」としてカラーで五段にわたって紹介されている。『マラルメ全集』の写真は迫力あり。


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*六月七日の東京新聞、読書欄。『安曇野』のカラー写真入り。


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*そして六月七日の読売新聞。上の写真左のファクス紙がそれだが、別に某氏がメール添付で送ってくださった。感謝です。評者は平松洋子さん。


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*既報五月二十一日の日経新聞「文化往来」も送ってくださった方があるので紹介しておく。五月三十一日の朝日新聞にも紹介されている。『サンデー毎日』では岡崎氏が取り上げてくれた。深謝。


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*六月五日付『週刊読書人』にも。


*白水社『パブリッシャーズ・レビュー』の「愛書狂」でも取り上げていただいています。


*『本の雑誌』七月号、日下潤一「装丁・がんこ堂」にて取り上げていただきました。最初の方にある《『佐野繁次郎装幀集成』 は私のバイブルだ》はうれしい言葉。『書影の森』についてはなかなか厳しい発言も出ているが、《なぜこの本をつくるのが筑摩書房ではないのだろうか》は誰しも思うところではないだろうか。



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by sumus2013 | 2015-08-08 19:31 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

天野さんの傘

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山田稔『天野さんの傘』(編集工房ノア、二〇一五年七月一八日)が届く。山田さんのご指名で小生が装幀を担当させてもらった。この著書について山田さんには特別な思いがあったようで、このデザインに落着くまでにはラフのやりとりが何回もあり、直接お会いしていろいろとご意見をうかがった。これまであまり著者と討議して装幀を練り上げるという手順をとってこなかったので、なかなかに新鮮な経験だった。

この図案はいちばん最後に出したもののひとつ。タイトルに傘という言葉があるにもかかわらず傘のイラストを配置した。屋上に屋を重ねるヤボな案。しかしストレートに視覚に訴えてくるのも事実。最終的には著者が決定した。そしてさらにレイアウトも何度か変更し、上のように落着いた。

これまでに発表された五篇に未発表作を加えたエッセイ十一篇を収める。

「生島遼一のスティル」講談社文芸文庫解説
「長谷川さんの葉書」『ぽかん』4号
「ある文学事典の話」『海鳴り』25号
「一本一合」『VIKING』702号
「ある〈アンダスン馬鹿〉のこと」『海鳴り』26号
「富士正晴という生き方」
「伊吹さん」
「天野さんの傘」
「古希の気分」
「裸の少年」
「初心忘るべからず」


「富士正晴という生き方」は富士記念館で行われた講演のレジュメを書き直したものだろうが、じつに締まった文体で読ませる。正直、講演ではやや広がり過ぎたように思える内容がここまで凝縮されて完成度を増すものかと舌を巻いた。

富士さんについて、いま思うこと

表題作「天野さんの傘」は天野忠の死後、香典返しにこうもり傘をもらった話である。

《この傘は、天野忠さんが亡くなったときの香典返しの品であった。
 香典返しにこうもり傘というのは変っている。聞いたことがない。奇抜というか独創的というか、いずれにせよ思いついたのは遺族のだれかだろうが、天野さんらしくないこともないなと、一方でいくぶん納得したものだった。
 傘は一見、真黒のようだが、明るいところでよく見ると黒にちかい濃い紫色である。布地は厚く丈夫そうで、かすかなつやをおびている。がっしりした茶色の柄はニスを塗ったように光っているが、これは薄い透明なビニールの膜に覆われているからである。その柄が、ふつうの傘よりも数センチ長い。そのせいで、傘全体がずいぶん大きく見える。重厚な感じである。折りたたみ傘に慣れた腕には当初、ずっしりと重く感じられた。その後もなかなか慣れることができない。というのは折りたたみ傘では間に合いそうにない本降りのとき以外には、用いないようにしているからである。外に持ち出すと盗られはしまいかという心配もあった。じつを言うと、もったいない気がして、最初の何年間かは実用品でなく記念の品として、傘立てではあく書斎の一隅に飾ってあったのである。もらってからすでに二十年ほどもたっているのに、いまも新品のように見えるのはそのためだ。》

実は最初、このあたりの鮮やかな描写から、表紙・見返し・別丁扉までをすべて黒い紙にして、本そのものをこうもり傘に見立てようと思いついた。ところが、そのようにプレゼンしてみると、なんと、山田さん、黒がお嫌いなのである。今改めてこのくだりを読んで思う、こうもり傘を使わなかった理由のひとつにその色もあったのかなと。

それはさておき、この後、山田さんは編集工房ノア氏にこうもり傘の香典返しのことを話して、こうもり傘をもらったのが自分だけであることを知る。そしてその理由を明らかにしようとする……。珠玉のエッセイというのはこういう作品のことであろう。

京都市内のホテルのロビーで山田さん、ノアさんと打ち合わせをした。ちょうど梅雨に入った頃で、小雨が降ったり止んだりという空模様だった。ロビーで時間ぴったりに姿を現した山田さん、「今日、天野さんの傘を持ってこようかなと思ったけど……折りたたみ傘にしといたよ、ふふふ」と。天野さんの傘、見てみたかったな。

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by sumus2013 | 2015-07-15 20:42 | 装幀=林哲夫 | Comments(2)

はじめての文学全集

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朝日新聞二〇一五年七月五日号に文学全集についての記事が出ていた。河出書房新社『日本文学全集』も取り上げられている。おお、『吉田健一集』が図版になっていた。装丁担当の佐々木曉氏のコメントも。

《たくさん新訳を入れて、新しい視点で文学を伝えようとしているのに、旧来のような重厚なデザインはじゃまになる、文学全集というものを、僕なりに「新訳」してみようと考えたのです。》

なるほど。

『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集20 吉田健一』

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by sumus2013 | 2015-07-06 19:37 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

『書影の森』のこと

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壷井繁治『老齢詩抄』(八坂書房、一九七六年八月二五日、装幀=吉岡実)


小林一郎氏が『書影の森』を詳細に紹介してくださった。また東京堂書店での臼田・松田・多田三氏によるトークショーの様子も報告してくださっており、誠に申し訳なくも参加できなかった小生としてはたいへん有難い記事となっている。深謝です。

吉岡実の詩の世界
http://members.jcom.home.ne.jp/ikoba/

臼田捷治《書影の森――筑摩書房の装幀 1940-2014》のこと(小林一郎、2015年6月30日)

吉岡実の装丁作品(131)(2015年6月30日)


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by sumus2013 | 2015-07-05 16:48 | 装幀=林哲夫 | Comments(2)

資本主義的グローバリゼーション

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2015年6月30日発行

著者 マーティン・ハート=ランズバーグ
訳者 岩佐和幸
装幀 林 哲夫

発行所 高菅出版
http://www.takasuga.co.jp

210×148mm


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by sumus2013 | 2015-06-03 19:56 | 装幀=林哲夫 | Comments(2)

日本文学全集吉田健一

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『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集20 吉田健一』(河出書房新社、二〇一五年五月三〇日、装幀=佐々木暁、帯装画=林哲夫)。三月に吉田健一の本を探していたのはこの装画のためだった。とは言え、御覧の通りここに吉田健一の本は三冊しか描いていないし、どれがどの本だかはっきり分らない程度の描き方である。

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池澤氏は、これまでのエッセイ中心のアンソロジーではなく、その評論を最も高く評価した吉田健一観をここにはっきり示した。「文学の楽しみ」と「ヨオロッパの世紀末」という長大な論文をドカーンと据えてみせた。全550頁のうち364頁までがこれら二篇の論文で占められている。およそ七割に近い紙数を費やしていることになる。上の装画はこの二本の論文を念頭に描いたものだった。

「文学の楽しみ」はまさに文学の楽しみであって、クラクラするような文学的蘊蓄をトランプ手品のように披露する手さばき、その表現力の巧みさ、そして先日紹介したような原文からかなり自由に飛翔した吉田健一流の抄訳(訳ではないと本人は断っている)の数々、これがある意味読みどころにもなっている。

そしてさらに吉田健一の本質がよく現れているのが「ヨオロッパの世紀末」だろう。世紀末(十九世紀末)を考察するに当って吉田はまず十八世紀をヨオロッパが完成した時代だと定義する。ここに最上のヨーロッパ精神を見るのである。

ヨオロッパの十八世紀というものが優雅であるのはこの時代に至ってヨオロッパ人が自分をヨオロッパ人と見做し、ヨオロッパを自分の生活の場所と考えるのに馴れてこの意識に即して文明の域に達したからで、これがヨオロッパが確実にヨオロッパになったことであるのはその文明ということで証拠立てることが出来る。》(p197)

《もし革命というものも何かそれまでにあったものに頼らなければ全く立場がなくなるであるならば、この時代の後に来たフランス革命で自由ということがその合い言葉の一つに選ばれたのは解ることで、その自由というのがこの時代の性格を一番よく示しているかも知れない。例えばこの時代には身分から来る差別というものがなくて、それは貴族だから別に毛嫌いすることはないだろうというところまで徹底した差別のなさだった。》(p209)

この逆説に吉田健一の真骨頂を見る思いがする。日本でも徳川時代はこうだったと言い張ることは容易いだろう。フランス革命の前と後との「自由」をつなげてみせたところがミソである。だから必然的に、自由・平等・博愛の勝利、すなわちフランス革命はヨオロッパがヨオロッパでなくなることことにその面目を賭けた跡が窺える》(p228)となるわけだ。革命後における科学の発展と世界への展開に熱心な十九世紀ヨーロッパは要するに十八世紀的な優雅なヨーロッパを破壊した野蛮な時代であった。

《十八世紀のヨオロッパにも優雅とそれが意味する一種の快楽主義に彩られた諦めが見られるが、それは一つの文明の頂上にあって人間の条件とも言うべきものを意識しての諦念であり、これがあって文明の程度が解るようなものである。それは人間が自由に考えて達する境地であって、これと同時に十八世紀ヨオロッパは美の存在を認め、進歩を信じ、諦めを伴う他ない人間の条件を肯定していた。しかし十九世紀になってヨオロッパが世界にその実力を示したことはその崩壊でもあり》(p332)

そしてまた、われわれ日本人はその野蛮なヨオロッパならざるヨオロッパの思考でもってヨオロッパを認識することになる……という指摘も重要だが、長くなるので省略して(本書で読んでいただければ何より)結論だけ書いてしまうと、吉田は世紀末の頽廃芸術をこのように断定している。

《すべてこの種類のことが行われる時に人間は息を吹き返し、精神を平静に働かせる余裕を取り戻して自然の状態に戻る。ヨオロッパの世紀末の頽廃はこの健康を目指し、これを回復して我々に伝えたのである。》(p360)

頽廃が健康を目指していた! 病気は健康を欲しているというわけか、なるほどそれは納得できるかもしれない。吉田健一のこの世紀末論にどれほどの分があるのか愚生などには判断のしようもないし、十八世紀がそんな理想的は時代だとはとても思えないけれど、論理の跳躍にはただただ感心しながら読み終えた。小林秀雄に対する対抗意識(というほどでもないかもしれないが)もほの見える気がする。とにかく読んで楽しい論文であることは保証しよう。

これらの他にもお馴染みの「銀座界隈」、「石川淳」、「酒談義」や「酒宴」、「シェイクスピア詩集十四行詩抄」まで吉田健一の醍醐味を一冊で堪能できる仕上がり。拙作で帯を飾らせてもらえたのはまさに僥倖である。


日本文学全集 河出書房新社

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by sumus2013 | 2015-05-08 17:15 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)

ぽかん05

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『ぽかん』5号(ぽかん編集室二〇一五年四月二一日、コラージュ=林哲夫、レイアウト=西田優子)が届いた。表紙は拙作コラージュを五、六点データで送って、それを西田さんがレイアウトしてくれる。これが三冊目なのだが、毎度思わぬカットが使われており「なるほど、そうきたか!」と感心することしきりである。

『ぽかん』4号

『ぽかん』3号

今回も充実した執筆陣。服部滋、佐久間文子、山田稔、保田大介、扉野良人、岩阪恵子、外村彰、秋葉直哉、内堀弘、真治彩(編集後記)。内堀さんの連載「千代田区猿楽町1−2−4」は其の三となった。田村治芳さんにかぶせて中野書店の中野智之さんの思い出が描かれる。

《だが、そんな中でも中野書店の智之さんと田村さんにはある種の親密さがあって、その言い方が適切かどうかはともかく、この二人は妙に気が合うようだった。》

そして中野さんの「お喋りカタログ」についてこう述べる。

《はじめてこれを見たとき、あれだけの仕事をしていても、やはりこういうことをしたいのかと思った。彼は古典籍商反町茂雄氏に私淑し稀少な古典籍の歴史的価値を伝えた。一方で圧倒的な量の古書を載せた目録を月刊で出し続けた。そうしたストイックな仕事ぶりを私は好きだったけれど、でも、そういうのではなくて、いつかこういう目録を作りたいよね、と、これはそんな目録だった。そんな目録を作るから死んでしまうのだ。》

涙出そうになりました。


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『のんしゃらん通信』3号(イラスト=西松実千代)。佐藤和美、郷田貴子、森元暢之、帆布次七、佐藤靖、福田和美、そして真治彩。


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「ぼくの100」は中野もえぎ。《一九七三年、東京生まれ。大学内の専門図書館司書。今年は絵を描く時間を持ちたい。》と執筆者紹介にあるが、個人的には非常に親近感を覚える選書である。

とにかくこの三冊セットで900円+税というのは凄いというか、お得だなあと思う。同封されていた私信には次のようにあった(バラしちゃいます)。

《本誌、のんしゃらん、ぼくの百の3点セットで出すのは5号で終了するかもしれません、よりシンプルな方向へ行くことが継続の道であることになんとなく気づいてきました。でも、やりたいという気持ちもあります。》

この気持ちよく分る。どちらでもいいです、続けて欲しい。


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by sumus2013 | 2015-05-02 20:45 | 装幀=林哲夫 | Comments(5)

書影の森 出来!

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みずのわ出版


『書影の森 筑摩書房の装幀1940-2014』出来上がった。校正を何度見ていても、やはり完成してみないと仕上がりに確信がもてない。いつもながら荷物を開封するときはドキドキものである。さすが山田写真製版所、見事な印刷である。プルーフからある程度予想はしていてもいい意味で予想を裏切る出来である。大安心。

臼田さんの要望もあって今回の図版にはカバーとともに表紙の画像をなるべく多く掲載するようにした。表紙とカバーの関係というか表紙のあしらいはデザイナーの腕の見せ所。つぶよりの装幀本ばかりなのでどの表紙も見事に塩梅されている、レイアウトしながらしばしば感嘆して唸った。だからそれらの見せ方も、あえて凝った写真は使わず、真正面からスキャンした図でまとめた。デザイン・サンプルとしても結局これがいちばん参考になると思う。

臼田さんからこの企画の話を初めて聞いたのは竹尾賞授賞式(二〇一二年三月二六日)のときだった。多少の曲折があった後、みずのわ出版から出すと決まり、実際に本文を組むための作業を始めたのがまる一年前。『関西の出版100』(創元社)もやはりトータルで三年かかったが、レイアウト作業そのものは半年で片付いた。それからしても『書影の森』はタイトル通りに書影の森でさまよう時間をかなり要したことが分っていただけると思う。あまり部数も多くないため、どこの書店にも並ぶというものではないが、機会があれば是非手に取っていただきたい。そして購入して頂ければなおさら有り難い。

*神保町の東京堂書店にて五月中に著者である臼田捷治さんを中心とした本書完成記念トークショーが開催される予定です。詳しいことが決まれば改めて発表します。御期待ください。



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by sumus2013 | 2015-04-30 20:47 | 装幀=林哲夫 | Comments(4)

書影の森 いよいよです!


先行発売決定!
東京堂と善行堂で30日午後~
北書店で1日か2日から


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みずのわ出版


本書は、筑摩書房の装幀に携わった幾多のデザイナー、編集者、社内デザイナーの仕事の紹介をとおして、魅力あふれる豊かな実りの系譜を展望しようと企図した。そのことで、わが国の出版文化史に類いない光芒を放つとともに、出版界のひとつの指標となっている同社の装幀が果たしている役割を多角度から浮き彫りにできれば、と思う。

筑摩刊行本の装幀は幾多の社外デザイナーがかかわったり、専門に近い社員もしくは専門スタッフを中心とする社内装幀であったりするが、一貫して独自の品格とクォリティをたたえている。いっときの流行を追わず、奇をてらうことのない節度ある手法に基づく端正なたたずまいは、多彩な交響にあってもおのずと格調高い《筑摩カラー》を形成しているといってよいだろう。

充実した社内専門スタッフと幾多の有能な社外デザイナーの登用。この両輪こそ筑摩カラーの源泉だろう。筑摩書房の装幀にかかわった中には、社員ではあったが吉岡実のような詩人、加納光於、柄澤齊のような版画家、風間完のような挿絵家、中川一政、司修のような画家、久保孝雄・制一親子のような彫刻家、フランス文学者の渡辺一夫、編集者出身である花森安治、田村義也、絵本作家の安野光雅、コラムニストの天野祐吉のような名うての文化人でもある人たちがいる。デザイナー、装幀家以外の、こういった多士済々の才能によっても支えられてきたのだ。筑摩書房はわが国の装幀文化が、分野を問わず広く門戸を開いてきたよき伝統を体現してきたのであり、まさにその歩みは、装幀文化の縮図であり、みごとな見取り図だといってよい。実際、私はこれほどのロールモデルをほかに知らない。筑摩本の時代性を超えた功績であり、並びない魅力である。

書物が時代の産物であると同じく、装幀もまたそれぞれの時代の文化状況を刻みつけている。各時代の嗜好や背景にある印刷技術の変遷が、リトマス試験紙のように如実に映し出されているのだ。そのため、経年による劣化状況も手がかりになるとはいえ、装幀を一瞥すると、奥付で確認するまでもなく、その書物が生まれた年代におよその察しがつく。本書は装幀に限定してはいるとはいえ、筑摩書房という並びない舞台上で演じられた出版デザイン史のドラマであり、もうひとつの出版文化史として眺めていただければ幸いである。(著者)

***

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表紙廻りのプルーフが届いた。幅広の帯に掲載全タイトルを印刷してみた。これでほぼ工程は終了、後は印刷製本にかかるだけということになる。なんとか早めにコストを出さないとみずのわ出版の存亡にもかかわる。予約特価はぜったいにお得です。何とぞよろしくお願いいたします!

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by sumus2013 | 2015-04-28 21:12 | 装幀=林哲夫 | Comments(6)

書影の森プルーフ

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『書影の森』、最終プルーフが届いた。B5サイズに截断されているのでレイアウトの仕上がり具合がよく分る。インデザインの画面、プリンターでの刷り出し、何度も確認はしているが、モノとしてこういう形で確かめてやっと安心できる。正直、いい感じです。

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臼田さんのテキストはゆったりと組んである。


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個人的に好きなページ。渡邊一夫の装幀ばかり。左上の『楽しき雑談』は渡邊本を集め始めた頃に手に入れたもので思い出深い。まだ神戸に住んでいた。


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吉岡実の装幀本ばかり。一九七〇年代。いずれも布装である。本にとってもまだまだ幸せな時代だった。


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ちくま文庫のページ。岡崎武志『古本でお散歩』は臼田さんの選択には入っていなかったが、デザイナーの特権で入れさせてもらった。実際、すっきりした装幀(南伸坊)で気に入っている。


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間村俊一さん。これは当然臼田さんのコレクションに入っている。間村さんも筑摩とは縁が深い。ちくま新書のフォーマットも担当。


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クラフトエヴィング商會も今世紀になってからの筑摩の顔である。プリマー新書はなんとも爽やか。


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PR誌『ちくま』の全一月号(一九六九〜二〇一四)および復刊号その他を加えて52冊掲載。小生表紙画のものも二点ある。

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「デザイナー・装幀担当者略歴+索引」


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奥付。筑摩の検印紙は数種(三種は確認)あるが、そのうちのを描いたものを貼付けた、わけではなく印刷です。言うまでもなく、この紙は光沢のある校正用の紙で、実際にはナチュラル・ホワイト系のマットな紙に刷る。


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by sumus2013 | 2015-04-08 16:14 | 装幀=林哲夫 | Comments(0)