林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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カテゴリ:おととこゑ( 24 )

ハーヴェスト

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ニール・ヤングのCD「ハーヴェスト」(WARNER MUSIC JAPAN, 1990)。ヨゾラ舎で「ストレート・アヘッド」といっしょに買ったもの。このところほぼ毎日聴いている。こんなアルバムだったかなあ……と昔を思い出しながら。

高校生の頃、よく立ち読みをした新刊書店(宮脇書店の丸亀町店、当時はそれほどでもなかったが、今は讃岐のいたるところに、町ごとに店を展開している。たしか京都にも支店があったはず)、その目の前がタマルというレコードショプだった。常盤街に本店があったらしいが知らない。老舗のレコード店で一時期はかなり派手に展開していた。二〇〇七年に自己破産申請し二〇一一年には完全消滅した(とウィキにある)。

小生がときどきのぞいていたのは一九七一、七二年あたりだ。といってもレコードを買った記憶は無い。音楽好きの同級生のお供をするていどだった。そんなある日、店頭の新譜LPの陳列台にこの「ハーヴェスト」が並んでいた、と断言したいのだが、記憶は定かではない。とにかくニール・ヤングのLPだった。あるいはニール・ヤングが何種類もあったのかもしれない。「ニール・ヤング」(一九六九)、「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」(一九七〇)だとか。「これ、欲しいなあ」と心底思った。そのときのタマルレコードの店頭の様子が今でも頭の片隅に映像として張り付いて離れない。

それから十何年もが過ぎ去って、タマルの地下に「ぷくぷく」という古書チェーン店ができた。タマルの正面入口に向かって右手に隣接する急な階段を降りていく。ここは帰省の度に立ち寄ったのでよく覚えている。とりあえず本がびっしり天井まで積み上げられていた。残念ながらそう珍しいものを買ったという記憶はない。それでもちょっとだけ珍しいくらいの本は何冊か手に入れることができた。ブックオフが高松に展開する少し前からだったと思うが、量がたくさんあったのでとにかく足を運ぶようにしていた。

ある日、古本を見たついでに久しぶりにレコード店へ入った。高校生のころ以来だったかもしれない。まったく様子は一変して当たり前ながらCDショップになっていた(レコード盤も売ってはいたと思うが)。そこであれこれCDを物色してるときに手にした一枚、それが珍しくピンとくる感じがあって買ってみたのがエンヤの「ウォーターマーク」(一九八八)だった。これまで体験したことのないようなサウンドだった。その後すぐにいたたるところで耳にするようになり大ヒット作品となった。そういう意味でも思い出深い店である。

「ハーヴェスト」に戻ると、全体としてはやや弱いし、やはりオーケストラのバックはいただけない(発表当時から非難されたようだが)。それでも「ハート・オブ・ゴールド」のイントロが鳴り出すと心がときめく。まるで高校時代に戻ったかのように。

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by sumus2013 | 2016-02-22 21:38 | おととこゑ | Comments(2)

表紙の音楽史

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龜鳴屋さんの美しい書物が届いた。金澤攝『表紙の音楽史 楽譜の密林を拓く 近代フランス篇 1860-1909年生まれの作曲家たち』(龜鳴屋、二〇一五年一一月二七日)および資料集(手前)。

1860年から50年間に生まれた近代フランスの作曲家231人。その楽譜の表紙デザインを通して、ある特定の時代や風土が働きかけた創造の軌跡を、歴史的・総括的に一望する空前の企て。楽譜の密林の探索者は、音楽史、デザイン史に新たな地平を拓いてみせる。


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このジャケットが素晴らしい。湯川書房にもそういう堅めの折りジャケットを本体に被せた装幀があるが、それとは少し違って本体の表紙をあえて省略してある。だから背の糸かがりが露出しているのだ。ふつうは表紙に張り付ける(張り付けない場合もある)見返し紙をかなり厚めにして表紙の代用としている。色調といい触感といい、何ともいい感じだ。


本文用紙はモンテシオンというややざっくりした手触りの紙。ザラッとした紙はインクを吸うので刷りにくい。しかしながらさすが山田写真製版所のたくみな技術で美しく刷り上がっている。

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作曲者にたいする著者の短いコメント、これがパリで培った(?)ピリッと辛みの効いたエスプリに溢れている。たとえばエリック・サティ。

《サティの美学とは何か。練習しなくても弾ける重宝なレパートリーとして、ピアニストの人気は高い。それは人為的な所作からの解放、原始への回帰、といったところを意味していると思われる。サティの問題提起は、芸術は本来遊びであるという原点を示した点で、大きな意義を持つ。その思想は前衛の旗手、ジョン・ケージにも引き継がれた。》

フランス近代おける装幀の歴史を通覧する場合に「楽譜」というジャンルを軽視できないことを本書は教えてくれた。デザイン・ソースとしても使い出は十分ありそうだ。

『資料集』は著者の手書きをそのまま印刷に付したもの。その緻密さに驚かされる。

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by sumus2013 | 2016-02-14 21:20 | おととこゑ | Comments(0)

ストレート・アヘッド

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「古書会館de古本まつり」初日。今年は少し遅く十一時頃に出かけたため満員御礼もいいところ。十二時前くらいには一段落して見やすくなったが、ピーク時には本を見るのにも往生した(会場が狭く、よって通路も狭い)。紙もの資料類がかなり出品されていて見応えはあった。ただしこれは箱の前にいる人一人だけしかチェックできない。箱は横一列にならんでいるから空いているところに取付ければいいのだが、満員状態ではそれもままならない。誰かが見終るまで待つタイミングがなかなか難しいのだ。

今年はとりたてて報告するような収穫なし。ちょっと寂しい。迷った品物はいくつもあったのだが、心が狭くなっているため(消費マインドが冷えているため)買い切れなかった。古書会館を出てそのまま東行。ヨゾラ舎へ。

ヨゾラ舎

LP箱(安い箱の方。レア物の箱はほんとにレアな品が満載 !?)のなかからジャケットを見て選り出したのがアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ「ストレート・アヘッド」(Concord Jazz,Inc. 1981 東芝EMI)の見本盤。プレーヤーで試聴させてくれるというので聴かせてもらった。一曲目「フォーリング・イン・ラヴ・ウィズ・ラヴ」にグッと引き込まれる。ただし、あとは店主とのおしゃべりでBGMになってしまったが、レコード盤の音というのはやはりいいもんだ。もち買わせてもらう。300円也。試聴がクセになりそう。

《アート・ブレイキーは一見野性的な風貌を持ち、力強いドラミングで売ってきた人ではあるが、ソロイストのプレイを実によく聴いていて、シンパセティックにバックから煽る。ピアノとフォルテの使い方もこまかい。その意味で彼は野性的なドラマーではない。むしろ繊細な神経の持ち主であり、バンドメンの才能をフルに発揮させようとする。過去にもクリフォード・ブラウン、リー・モーガン、フレディ・ハバートなど、傑出したトランペッターを世に紹介したブレイキーではあるが、還暦を迎えて発見したウィントン・マルサリスは、この大ベテラン・リーダーを10年若返らせる作用を果たしたように思えるのである。》(解説・由井正一)

ウィントン・マルサリスがアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズに加入したのは一九八〇年、十八歳少々のときだというから天才少年だったわけだ。一九六一年生まれなんだから驚いてしまう。翌年八一年には六月に「ストレート・アヘッド」を録音し、七月にハービー・ハンコック(当時四十歳)らとともに来日(「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」)、さらにバンドリーダーとして独立して人気沸騰したそうだ(二十歳前)。

他には小西昌幸氏がやっておられた初期の『ハードスタッフ』を何冊か見せてもらった。これは手書き版下(おどろくべき密度!)を印刷した熱気あふれる雑誌ぶりにちょっと驚く。店主が高校時代から購読してたものだとか。たしか12号は小西氏より頂戴していたのを思い出したが10号あたりまでが手作りっぽくまさにハードな感じだ。これはそこそこの値段ながらその価値は十二分にある。

ハードスタッフ

寺町を下って尚学堂書店のぞく。さらに南下し食料品など買って帰る。


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by sumus2013 | 2016-02-12 20:53 | おととこゑ | Comments(0)

ひと夏の経験

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山口百恵のLPレコードが二十枚ほど郷里の書庫に眠っていた。自分で買ったわけではなく、誰かにもらったのだと思うが、こんなにたくさんあったとは、すっかり忘れていた。せっかくだから個展のにぎやかしに雑貨として販売するつもり。

古いところでは二枚目のオリジナル・アルバム「青い果実/禁じられた遊び」(一九七三年一二月発売)と四枚目の「十五才のテーマ ひと夏の経験」(一九七四年八月発売)、五枚目の「15才」(一九七四年一二月発売)などがある。

「スター誕生!」出演が一九七二年一二月、歌手デビューが七三年五月、「ひと夏の経験」でブレークした。八〇年一〇月引退、一一月三浦友和と結婚。八年足らずの芸能生活だった。

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個人的には好きでも嫌いでもないが、百恵が活動したのは小生が大学へ入る直前から大学を出て武者修行(?)のためにヨーロッパへ行くまでの時期にあたり、ほぼぴったり東京生活と結びついている、ということは青春のBGMとして常に背後には百恵の歌が流れていた。あらあためてLPジャケットを眺めてみると、とくに篠山紀信の写真はまるで昭和に生まれ変わった竹久夢二のように思えてくるのである。



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by sumus2013 | 2014-09-07 20:58 | おととこゑ | Comments(0)