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林哲夫の文画な日々2
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六月の風

六月の風_f0307792_20311819.jpg

昨年、ある古書目録から入手したトポール資料。『六月の風』39号(UNAC TOKYO、一九八一年)、『六月の風』69号(UNAC TOKYO、一九八五年)、絵葉書一枚(トポール「成功への3つの道」より「意志によって」、UNAC TOKYO)。

上の図は69号を展開したところで、トポール展のポスターになっている。

《一九七二年カンヌ映画祭でアニメーションでは初めて審査員特別賞を贈られているトポール+ルネ・ラルーの映画「ファンタスティック・プラネット」が漸く来日し上映中だ。パニック・シアター(電三五九三七九四)ではトポールの戯曲「麗しのモナ・リザ」を上演(七月二日七日)さらに第二弾「暗闇のバタイユ」を暮から正月にかけて新宿で上演するという。漸く漸くトポール旋風が吹こうとしている。六月の風39号にトポール版画の特集をしているが、今回その後の新作版画とあわせ、魅力あるトポールポスターを初公開する。》(69号より)

39号の記事は以下の通り。

・アラバル 『トポール作品集《白日夢》』(一九七五)の序文
・トポール近影 田原桂一
・R・トポール意外性の美 河野多恵子
・招待席(トポールとの会見記 海上雅臣

・引 加藤郁也
・「俎」に寄する郁山人の「引」の解 海上雅臣
・井上有一小品集「俎」 村木享子


そして69号の内容はこうである。

・砂漠のボッス 浅田彰
・時ならぬトポールの季節にあるいは既視感の美学 松田政男
・お知らせ(井上有一の訃報/ロラン・バルトの絵画作品展)

《井上有一が死んだ。六月十五日午前九時五十分。七日から劇症肝炎を発し昏睡していた。六十九才。六年前の春、四ヶ月間東海大学病院に入院し、肝硬変と診断された有一は、この病状で七十をこした人はいないと云い、用心に用心を重ねながら、すさまじい制作活動をつづけていった。活溌に生まれる作品の前に、当人が感じていたであろう死の予感は、誰も実感していなかった。五月二十六日喜久江夫人と共に上野の博物館に行き無準師範書「東西庫」に見入った。二十七日大磯の北園武の工房に出かけ版画を試み銅板に直接クギでひっかいて書いた。二十八日は六月の風の会会員今本有紀子来訪を受け談笑した。翌日から食欲なく微熱が出て、風邪かなといいながら六月三日ようやく東海大病院にゆく車中で黄疸を発し、翌日入院。そうして七日突然昏睡してしまった。そのとき貴重な活動は終った。告別式は六月十八日藤沢の妙善寺(日蓮宗)で、喪主喜久江夫人と長女花子、長男徹と、葬儀委員長海上雅臣により行われた。

また、『六月の風』69号で触れられている映画「ファンタスティック・プラネット」のちらしも入手した。これはべつのところから。シネ・ヴィヴァン・六本木でモーニングショー五月二日、レイトショー五月三日〜八日となっている。発行年は明記されていないが、上の記事から一九八五年と思われる。








by sumus2013 | 2018-01-17 21:12 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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