林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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近代日本〈本棚〉史

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金沢文圃閣より『文献継承』第31号、『年ふりた……』21号が届いた。および刊行書の内容見本も。凄い本が次々出ていてビックリ。『「大阪」出版史図書総目録と出版界』とか『帝国日本の書籍商史人物・組織・歴史』とか・・・

金沢文圃閣出版目録

『文献継承』に書物蔵氏が「近代日本〈本棚〉史:本箱発、円本経由、スチール行き。そしてみかん箱」を執筆しておられ、これがまたすこぶる面白い。内容を紹介する代わりに引用文献を列挙しておく。

・ヘンリー・ペトロスキー『本棚の歴史』白水社、2004
・柴野京子「日常は本棚に宿る」『図書』2011.11
・西村竹間『図書館管理法』金港堂、1892
・東京高等商業学校書庫内の書架(絵葉書)
・小黒浩司編解題『図書館用品カタログ集』金沢文圃閣2016
・植村長三郎『書誌学辞典』教育図書、1942
神保町系オタオタ日記『井泉水日記青春篇』筑摩書房、2003
・幕末の洋学者竹内百太郎の書斎(楠瀬日年『書斎管見』翰墨同好会、1935)
・小泉和子『家具 日本史小百科17』近藤出版社、1980
・貞丈雑記、c.1764(『古事類苑』文学部洋巻第3巻)
・『日本古典書誌学辞典』岩波書店、1999
・尾崎紅葉の書斎(『新小説』第5年第6巻、1900.5.5)
・書棚広告『読書新聞』1884.11.5
・『SUMUS 10』2002.9
・『父の書斎』筑摩書房、1989
・宮崎利直「書庫兼用机」特許出願書類 キャレル(carrell)
・新橋堂「書斎用新式書棚」広告『読売新聞』1911.5.23
・伊東屋「本箱」「書棚」広告、1925
・木桧恕一『最新家具製作法下』博文館、1916
・成毛眞『本棚にもルールがある』ダイヤモンド社、2014
・改造社『現代日本文学全集』広告 書棚付き
・新潮社『世界文学全集』広告 書棚付き
・宮武外骨『一円本流行の害毒と其裏面談』有限社、1928
・商工省『家具公定価格集』家具指物新聞社、1943
・加藤秀俊「ものとの交流史23〈本棚〉」『TWO WAY』48, 1982.7
・内田魯庵の本棚(『書斎管見』翰墨同好会、1935)
・丸善、家庭用スチール本棚広告『読書新聞』1959.3-
・『五十年のあゆみ:第一鋼鉄工業所小史』第一鋼鉄工業所、1988
・紀田順一郎『書物との出会い』玉川大学出版部、1976
・内田洋行「ミリオンラック」広告(「スチール本棚」『婦人倶楽部』1960.11)
・『内田洋行70年史』内田洋行、1980
・永嶺重敏『雑誌と読者の近代』日本エディタースクール出版部、1997
・『紙魚繁昌記』書物展望社、1932
・中村真一郎「仙渓草堂閑談3」『文學界』1994.5
・瀬戸内晴美『有縁の人』創林社、1979
・「新意匠の書架 泡鳴氏の書斎」『読書新聞』1914.5.27
・「いまはカラーボックス」『読書新聞』1977.12.16
・紅野謙介『書物の近代』ちくま学芸文庫、1999
・松薗斉「文車考」『王朝日記論』法政大学出版局、2006
・北名古屋市歴史民俗史料館「屋根裏の蜜柑箱は宝箱」展、1993

論考の内容は本書に直接当っていただければと思うが、素晴らしいレファレンス内容である。

当方も刺激されて、本箱・本棚の画像を探してみた。と言っても手近にあるものだけなので悪しからず。近代日本にも、公私にもこだわらないということで。おおよそは時間軸で並べてみる。

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古代ローマにおける巻物の収蔵方法
アルベルト・マングェル『読書の歴史』(柏書房、1999)



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ラヴェンナ、ガッラ・プラチディア廟の壁画(440年頃創建)
四福音書を収めた櫃



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劉松年唐五学士図(宋時代、12世紀)
これは本箱なのかどうか、移動式の文房具箱か



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13世紀イスラム教国の図書館
テクストについての論議が白熱している
アルベルト・マングェル『読書の歴史』(柏書房、1999)



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福建省寧波の天一閣(嘉靖四十、1561創建、中国現存最古の蔵書楼)
明代の士太夫・范欽の書庫

《書物はすべて箱に収められて二階の書庫にあげられ、がっちりとした架構が、かつて七万巻あったというその重量をささえる。前面には防火用に池が掘られ、これに面する一階は、主客が本をめぐって論議しあるいは談笑するサロンである。》(『太陽 書斎の愉しみ』平凡社、1981.11)



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十七世紀のライデン図書館
『エナジー』特集=印刷文化
エッソ・スタンダード石油株式会社広報部、1973.12




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回転式の書架「転輪蔵(てんりんぞう)」
西本願寺・経蔵(1678年建立)

《八角形の各面に計360個の引き出し。中身は6323巻にものぼる大蔵経だ。上野寛永寺を開いた天海大僧正が1648年に完成させたのを寺が購入した。/転輪蔵を一回転させると、大蔵経をすべて読んだことになるという。》『朝日新聞』2014.10.28
本圀寺には足利義政が1464年に寄進した経蔵が現存する。そちらは一切経を582個の引き出しに収める。ほぼ同様な形式である。



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李朝文具図(『太陽 書斎の愉しみ』平凡社、1981.11)

朝鮮民画 文房図(チェッコリ図)
http://yoi-art.at.webry.info/201201/article_4.html

時代が下ると書帙は棚に置かれているが、古い画では
上図のように文具などとともに重ねてあるだけ。




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「鈴屋」
本居宣長が1783年に邸宅の二階の物置を改造した書斎
(本居宣長記念館絵葉書)
本箱が見える



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池大雅「楽志論図巻」(寛延三1750)部分
書棚のある部屋が書斎とは別に設けられているようだ。



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田仲宣編『嗚呼矣草』河内屋太助他、文化三1806



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頼山陽「読書八首」文政十一1828作
『頼山陽詩集』岩波文庫、1944
吾が架上の書を披き

山紫水明處
http://sumus.exblog.jp/14556218/



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『為理卿記』
冷泉家第20世 為理(ためただ:1824~1885)の日記
この写真の出所不明(何かの展覧会のチラシ)



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通油町(現・日本橋大伝馬町三丁目)の書物問屋・鶴屋店頭
斎藤長秋編江戸名所図会』須原屋伊八他、天保五1834
本は平積み。引き出しも在庫収納のためだろう。



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寺子屋風景
『日本風俗志』(平出鏗太郎他、1895)
先生の机の脇に本箱ふたつ、「経書」と「雑?書」。



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二葉亭四迷『浮雲』第一篇の挿絵
1887年(明治20年)から1889年にかけて発表
http://blog.livedoor.jp/kaitohkid/archives/4578908.html

《高い男は縁側を伝つたわって参り、突当りの段梯子だんばしごを登ッて二階へ上る。ここは六畳の小坐舗こざしき、一間の床とこに三尺の押入れ付、三方は壁で唯南ばかりが障子になッている。床に掛けた軸は隅々すみずみも既に虫喰むしばんで、床花瓶とこばないけに投入れた二本三本ふたもとみもとの蝦夷菊えぞぎくは、うら枯れて枯葉がち。坐舗の一隅いちぐうを顧みると古びた机が一脚据え付けてあッて、筆、ペン、楊枝ようじなどを掴挿つかみざしにした筆立一個に、歯磨はみがきの函はこと肩を比ならべた赤間あかまの硯すずりが一面載せてある。机の側かたわらに押立たは二本立だち書函ほんばこ、これには小形の爛缶ランプが載せてある。机の下に差入れたは縁ふちの欠けた火入、これには摺附木すりつけぎの死体しがいが横よこたわッている。その外坐舗一杯に敷詰めた毛団ケット、衣紋竹えもんだけに釣るした袷衣あわせ、柱の釘くぎに懸けた手拭てぬぐい、いずれを見ても皆年数物、その証拠には手擦てずれていて古色蒼然そうぜんたり。だが自おのずから秩然と取旁付とりかたづいている。》



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夏目漱石「書架図」紙本淡彩、1903
『別冊太陽 夏目漱石』平凡社、1980.9.25



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巌谷小波『日本一ノ画噺』中西屋、1911〜1915
『太陽 絵本』平凡社、1979.2.12



ルネサンス期の書斎

本の背中

ビュウィック画派の書斎

書斎に於ける鉄斎翁

池大雅「楽志論図巻」


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by sumus2013 | 2018-01-04 20:47 | コレクション | Comments(0)
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