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林哲夫の文画な日々2
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雪_f0307792_11323382.jpg

本日、京都市内も雪もよい、ということでこちらの短冊を取り出して見た。状態は悪いが(その分、安いです)、手はそこそこ、時代は…料紙からみて幕末までくらいは遡るのでは? よく分かりませんが。

    雪

  白ゆきを花とめてしハかく斗(はかり)
  つもらぬ程の心なりけり 晟流

一応、このように読んでおく。晟流が誰なのかは分からない。綺麗な花みたいだなと思ったのは、こんなに雪が積もらないうちだよ、くらいの訳でどうだろう。花は梅花だろう。「つもる」は「見積もる、見くびる」の意で、ふつう雪は「積む」のようにも思うが、本居宣長に「山家雪」と題して次のような歌もある。

  人待ちし心も消えて山里は道もなきほどつもるしら雪

  都にもけふは積もらむ山里は軒端をかけて埋む白雪

似たところもあるのでは……、ならば国学者だろうか。御教示を。



*****



淀野隆三の著作権保護期間が過ぎた。ということで、早速「青空文庫」に「思ひ出づるまゝに」がアップロードされている。

青空文庫 思ひ出づるまゝに

淀野に目をつけたとは、なかなかの趣味だ。じつは親本(筑摩版梶井全集別巻)の底本『嶽水会雑誌』については以前ブログに書いておいたのだが、それを見て、一月ほど前、今回入力された方より問い合せがあった。底本のデータを確かめたいと。淀野の資料は郷里なので、すぐにどうこうできず、全く申し訳なかったのではあるが、調べてみると日本近代文学館に所蔵されていることが分かって、その旨をお伝えした。直接そちらで確認を取られたようだ。

嶽水会雑誌/coto19

もう一件、今年は高校野球大会100回目(第一回は一九一五年だから中止3回ということか)だそうだ。そこで淀野隆三と高校野球の関係を調べたい、という新聞記者氏から、昨年末に連絡をもらった。これもまた大したお手伝いはできなかったのだが(淀野資料は手許に置かないとだめですねえ)、かなり熱心に取材をされて、本日掲載された筈である。まだ、見ていないが。

by sumus2013 | 2018-01-03 20:42 | 雲遅空想美術館 | Comments(4)
Commented by epokhe at 2018-01-03 18:31 x
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
こちらの短冊、中々解読できません。どのような和歌か教えていただけないでしょうか。
「雪 白ゆきを○○てしは かく計 つもらぬ程の心なりけり 晟○」と読んでみました。
Commented by sumus2013 at 2018-01-03 20:08
明けましておめでとうございます。色々検索してもなかなか分かりませんねえ。
Commented by epokhe at 2018-01-09 12:16 x
読み下しありがとうございます。「花」の字が難しいですね。
「花」と「と」を左右に並べて書くのも不思議です。今の時期にふさわしい歌ありがとうございます。
Commented by sumus2013 at 2018-01-09 21:04
草書はやはり難しいです。今後も折りに触れてアップしてみたいと思います。
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