林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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木下杢太郎詩集

f0307792_20055206.jpg

『木下杢太郎詩集』(野田宇太郎編、新潮文庫、一九六六年九月二〇日八刷)を求めた。普通ならスルーなのだが(といってもこれが初版ならぜひとも捕獲しておかなければならない)、表紙に鉛筆書きされているように「製本ミス」すなわち乱丁(?)のある一冊だったので、どうしても素通りできなかった。

パラパラッとめくってみた。なるほど、128頁の次にダブリの扉がある。これはちょっと珍しいかも。

f0307792_20055613.jpg

そして129頁目から十六頁分が、扉から十六頁分に誤って取り違えられている。扉と目次のダブリである。下の写真では見づらいと思うが、右頁のノンブルが16で左頁が145。

f0307792_20055927.jpg


それだけのことです。せっかくだから、詩も引いておこう。杢太郎の珈琲関連の引用は以前にもしている。

『詩ぃちゃん』

Pippo『心に太陽を くちびるに詩を』

よって、この度は巴里を。杢太郎は大正十年、アメリカへ渡った。さらにキューバからロンドンへ。そしてパリに至り、そこでパスツール研究所に通いながら、ドイツ、イタリア、エヂプト、エスパニヤ、ポルツガルなどを旅した。大正十三年に帰朝、昭和五年に出版した『木下杢太郎詩集』にそれらの時期に書かれた詩も収められている(本書解説より)。


   巴黎山歌

 月亮一出、第一に
 異國巴黎のパンテオン
 賑ふ宵のサン・ミシエル
 支那料理屋の奥の間は
 呉越の客の六七人。

 橋は名高きポン・ヌフの
 十時に近き人流れ。
 
 今日珍しく初夏の
 けはひに浮かれ、つぶつぶと
 巴黎景緻を口ずさむ
 黄黒き人のさびしさよ、
 秦淮の水こそ優るめれ。

    ルビ
    月亮一出[げつりやういつしゆつ]
    巴黎[ぱりい]
    景緻[けしき]
    秦淮[しんわい]



   小風景

 窗から雨を見る。
 羅甸区
 寒くなつかし。
 日曜、
 朝遅き珈琲。
 近頃はマリイラン、
 それも残り少し、
「アロオ、アロオ、
 小厮は居るの?
 コメヂアにマタン、
 マリイランの黄いろの包一つ。
 それに昨日の NOUVELLES LITTERAIRES もあつたら。」

    ルビ
    珈琲[かふえ]
    小厮[しやつそえる]
    NOUVELLES LITTERAIRES[ぬうゑるりてれえる]




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by sumus2013 | 2017-12-08 20:58 | 古書日録 | Comments(0)
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