林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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今川状并腰越状

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双白銅文庫の最近の収穫。元来の題簽は摩滅したのか、「今川并腰越」という手製の題簽が貼られている。おそらく『今川状并腰越状』であろう。「今川状」「腰越状」はともに江戸時代を通してもっとも流布した手習いの教科書だが、本書はそれらを一冊に合わせたものである。奥書もないため時代や版元などは不明。類書も見当たらなかった。きっと子供(たち)が使ったに相違なく、かなり傷んでいる上に楽しい落書きがあちこちに見られる。よって二百円です。

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「今川状」の一丁表。画像検索してみると、版本では、ページの上部に挿絵が入っている本が多いようだ。手前勝手に考えれば、こちらは絵入りより古いタイプなのかもしれない。一行目に《一品尊親王御筆》と明示してあるが、これも他の本には見られない(今ざっと検索しただけの範囲内です)。

それはそうだろう「今川状」というのは二行目に《今川了俊愚息仲秋制詞條々》とある通り今川貞世(了俊)が養子で弟の仲秋に与えた指南書で、それは応永十九年(一四一二)のこと。青蓮院流の祖であり名筆として知られる親王は正平十一年(一三五六)に歿しているから、考えるまでもなく清書できるはずがない。

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「腰越状」は源義経が頼朝に宛てたとされる書簡。処遇に対して不満を述べている。頼朝に叛旗を翻す、そのウップンがたまっていたことがよく分かる手紙なのだが、義経が書いたという保証はなく、後世の創作であろうと考えられる。こちらも手紙文(往来物)の習字手本として明治頃まで使われ続けたという。

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元暦二年(一一八五)の日付。尊円法親王は永仁六年(一二九八)生まれ。古いものは写せるわけだから、その点、問題はないということにはなる。



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by sumus2013 | 2017-12-07 21:13 | 古書日録 | Comments(0)
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