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林哲夫の文画な日々2
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阪急古書のまち

阪急古書のまち_f0307792_20480273.jpg

阪急古書のまちが移転してから、まだ一度も足を向けていなかった。もう一年にもなるのだが・・・。本日、久々に大阪へ所用で出かけたので、ちょっとのぞいてみた。ご覧のように白木のショーウィンドウが並ぶ姿に目をみはった。

阪急古書のまち お引っ越し(毎日新聞)


阪急古書のまち_f0307792_20480734.jpg


せっかくだから何か買いたいなと思って、あちこちのぞいて、というわけではなく、梁山泊だけのぞいて、文庫本棚から何冊か。そのうちの一冊がこちらダニエル・ブアスティン『本はいつごろから作られたか 大発見4』(鈴木主悦・野中邦子訳、集英社文庫、一九九一年九月二五日)。マーカーで線引きあり、100円。

阪急古書のまち_f0307792_20481145.jpg

この冒頭「第三部自然(承前)」は植物誌・動物誌についての記述である。そのなかに、先日このブログでも触れたヒエロニムス・ボックについて、このように書かれていた。

ドイツ植物学第三の父ヒエロニムス・ボック(一四九八〜一五五四年)は、ある意味ではさらに異彩を放っている。最初は、ドイツ国内の自分の住む地方に生育する植物をギリシアやラテン名と照合しようとしたボックは、さらに一歩を進めて、著書『新植物誌』(一五三九年)で、家の近くで見られるすべての植物を自在に描写したうえ、土地の植物を土地の言葉で記述するという、かつてない新しい課題ととりくんだ。

彼らの植物学上の教義は、ルター派の教義にも似て、二律背反的であった。神聖なるディオスコリデスの浄化された原文にたちかえっていった一方で、彼らはルター派の人びとの聖書と同様、植物学研究を市井の言語に翻訳したのである。

なるほど、アルブレヒト・デューラー(1472-1528)の緻密な植物写生画は、ボックの植物研究と同様に、ルターの精神に基づいたものだったのだ!

ヒエロニムス・ボックの『Kreutterbuch』

by sumus2013 | 2017-11-17 21:08 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 岩田和彦 at 2017-11-22 11:29 x
うわー、これがあのカッパ横丁ですか、何だが別物ですね。隔世の感有りですね。杉本梁江堂もありますよね⁈
以前は大阪出張の時必ず寄っていたに。
次回は必ず寄りたいですね
Commented by sumus2013 at 2017-11-22 17:39
そうなんですよ! ビックリしました。ぜひ寄ってくださいね。
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