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定本市島三千雄詩集『定本市島三千雄詩集』(市島三千雄を語り継ぐ会、二〇一七年一一月一〇日)が届いた。市島は新潟の詩人で齋藤健一さんたちが熱心に顕彰につとめておられる。小生も新潟へ出向いたときには、いろいろ縁の場所を案内していただいた。なつかしい新潟の雪、傾く防風林、詩碑。下の白い冊子は『詩誌「新年」への想い』第五号(市島三千雄を語り継ぐ会、二〇一七年一一月二〇日)。 「詩誌「新年」と新潟の4人の集まり展」 市島三千雄の作品を一篇だけ引いておく。全文。 痩せて悪智慧がある 痩せてゐる 其の上悪智慧があつて 母はいつも泣く 上等なペンと時計を買つてくれた。 試験の點を言われてのち、一時間の課業をつぶして 先祖代々の履歴をぬいて、母をぬいて先生にしかられて 其の意氣を持つて其の意氣を持つて 此の暴風[あれ]た堤を横にくたばれ 貧弱に痩せてくたばれ。 《平生の暮らしの中、市島三千雄は踠き忍耐した。いらだち、せいて気をもむのであった。 若さが有する道理上からもあったのだろう。彼は専心し、詩を書いた。生涯における二十一篇の作品。身体の全部であった。 文字に残らずにおわった思考と実験。不可思議な実体が絶えずして忘れることをおさえとどめるのである。》(齋藤健一「後記」) 定価2500円(税込・送料無料)、御注文は「市島三千雄を語り継ぐ会」まで 950-0051 新潟市東区桃山町2-127 齋藤健一方
by sumus2013
| 2017-10-18 20:33
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