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充たされざる者ちょっと外出したついでに立ち寄った古本屋にて。右の分厚い本はカズオ・イシグロ『The Unconsoled 充たされざる者』(faber and faber)。話題の人だからつい買ってしまった。ペーパーバック初版は一九九六年だが、それは表紙のデザインが違っている。昔、その別表紙本を買っていたことをフト思い出した(前の引越のときに処分)。 カズオ・イシグロ『The Unconsoled』(faber and faber, 1996) バスで帰宅したので車中で少し読み始めてみた。あるホテルにやってきた客。受付に誰もいない。暫く待ってやっとチェックイン。ボーイが部屋までエレベーターで案内してくれるが、重い荷物を二つ、床に置かないでずっと手に持っている。置いたらいいのに、どうして?と客は尋ねる。すると年老いたボーイは自分のルーツェルン(スイスの町)での経験を語り始める……その会話がいつ果てるともなく続いて行く(とここまでしか読めなかった)。こりゃ、分厚くなって当り前。ただし英語はきわめて読みやすい。いずれ続きを読んでみたい。下記のブログに紹介がある。 左側のもう一冊は Lesley Reader『Book Lovers' London 愛書家のロンドン』(Metro Publications, 2006)。ロンドンの本好き拠点案内。ロンドンへ行く予定はないけれど、写真を見ているだけでも楽しいね。
by sumus2013
| 2017-10-14 20:40
| 古書日録
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