林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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石原輝雄●初期写真

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石原輝雄『石原輝雄●初期写真 1966-1972』(銀紙書房、二〇一七年八月二七日)。本書については石原氏のブログをご覧ください。ますます製本の腕を上げておられるのにまず脱帽である。二十五という部数ではもったいない。とは言うものの、手作りでこの厚さ(144頁)となれば、数に限りがあるのも致し方ないのかもしれない。

銀紙書房の新刊『石原輝雄 初期写真 1966-1972』は品切れとなりました。

石原氏の初々しい写真が魅力的。年末恒例、京都写真倶楽部の展示ですでに発表されている写真もあるが、とにかくマン・レイ蒐集家である以前に氏は写真家(写真小僧と言った方がいいかな)であった、ということがはっきり分る。

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上から順に「高校生写真」「名古屋10.21」「SL」「飛行機雲」からそれぞれ一点ずつ選んでみた。名古屋桜山付近の日常風景を切り取った「Halation」シリーズもいい。自らも書いておられるようにまさに「マン・レイ狂い」の原点であろう。

本書には、目玉として、当時、中部学生写真連盟の顧問をしていた山本悍右の文章が二篇収められている。最近、再評価いちじるしい山本悍右の写真論もじつに興味深い。「高校生写真のこと 技術は君たちにとって何か?」より。

カメラは現代の機械時代の生んだ、最も撮った尖端的な機械という名の道具です。道具はそれを生んだ時代と社会に、密接に結びついているのだと言えます。第三の手として使われるであろうカメラは、使われるその時に、ぼくたちと社会を固くつなぐ役目を果すものです。

 技術を知ることによって、写真により以上の期待をかけることが可能になるでしょう。写真を楽しくしなければいけません。毎日の生活を楽しくすることと同じよう。写真を楽しんで使うこと。写真が面白くてしかたがないようにすること、そうすることが、またサークルの意味でもあります。

もう一篇は大学生向け。「闇の中の二枚の証明書」。「ポチョムキン」、ロブグリエ、アラン・レネらを実存主義批判的な観点から論じている。

内部と外的世界との関係を、それが持つ意味を拒絶しあるいは剥奪して現実の前に立つとき表現ギリギリのところで、物体と対決しているのである。必然的にそれはメチエの技術への厳しい反省をともなうだろう。そこから新しいマニエルの反省に結びつくのだろう。このことは単純に、これらの仕事がそれだけで終るのではないかという懸念をもつ。それに対してイヨネスコが答えている「想像は創造である。」という言葉を置いておこう。

この問いかけは、今もって(いや何時の時代にも)有効な、すなわち本質的な問題であろう。どちらのテキストにおいても山本悍右は「技術」というものを重く見ている。これもまた作家の本質的な部分に触れるのではないかと思う。

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by sumus2013 | 2017-07-23 20:11 | おすすめ本棚 | Comments(2)
Commented by manrayist at 2017-07-24 09:19 x
拙著、ご紹介いただき有難うございます。山本悍右先生のテキストは今も鋭い指摘に満ちていると思います。小生の「写真」は若気の至りですが、時代状況による援護射撃を受けた部分も多いかとも思います。拙著が、お求め頂いた方々の琴線に触れる事ができていれば嬉しい限りです。林さんの新しい本を期待しております。(石原拝)
Commented by sumus2013 at 2017-07-24 11:34
次作の京都編がいよいよ楽しみです。小生の本は当分出ないと思いますが、さて…… 
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