林哲夫の文画な日々2
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厄除け詩集

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持っているという記憶がなかったのだが、書棚をふと見ると井伏鱒二『厄除け詩集』(講談社文芸文庫、一九九四年七月二〇日三刷)が挿してあったので、アッと思って、抜き出してみた。そうだったのか、どうして宮崎修二朗翁が最初に『臼挽歌』のことを大岡信に知らせたのか納得できた(触媒のうた)。大岡は本書に解説「こんこん出やれーー井伏鱒二の詩について」を寄稿している。その初出が『海』昭和五十二年八月号なのである。ということは初出の時点では大岡は『臼挽歌』を知らなかった。

実は私は、これらの訳詩の由来についての「田園記」の記述は、井伏氏独特の作り話であろうと思いこんでいたが、宮崎修二朗氏の教示によって現実に下敷きになった本があるのを知り、むしろ意外な思いさえした。

この後に続けて若き井伏が『伊沢蘭軒』連載中の森鴎外にニセの手紙を書いたことや『遥拝隊長』に出てくる俚謡とされる詩が「つばなつむうた」として本書に収められていることを挙げて「田園記」の井伏自身の記述を信じなかったことについて多少の弁解を試みている。井伏が嘘つきなのは間違いない。しかし嘘には本当というタネが必要なのである。

本書は『井伏鱒二自選全集』(筑摩書房、一九八六年)と筑摩版『厄除け詩集』(一九七七年)を底本としているそうだ。河盛好蔵の解説「人と作品」に付された書影は昭和二十七年に木馬社から出た『厄除け詩集』である。初版は昭和十二年(野田書房)と年譜にあるのでネット上で書影を捜したのだが、けっこう手間取って、やっと見つけた。コルボオ叢書の一冊として百五十部だけ刊行されたようだ。

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by sumus2013 | 2017-07-20 20:14 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by kinji今村 at 2017-07-20 22:15 x
先日、宮崎翁にお会いした時の話ですが。
大岡信さんからの巻紙状の手紙も、この春すべての蔵書を処分した時にK書店に、たぶん持って行かれたとのことでした。惜しいことでした。
Commented by sumus2013 at 2017-07-21 08:07
それは惜しいことを。貴重な文献ですね。いずれ現れるのでしょうか。もう現れたか…
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