林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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星とくらす

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田中美穂『星とくらす』(WAVE出版、二〇一七年六月二四日、ブックデザイン=松田行正+梶原結実、イラスト=木下綾乃)。田中さんの理科三部作完結!

『苔とあるく』(WAVE出版、二〇〇七年)

『亀のひみつ』(WAVE出版、二〇一二年)

星についてはほとんど興味がなかったのだが、この本は非常に分りやすく、お子たちにも読んでもらえるくらい、丁寧に書かれているので、通読すると、ついつい空を見上げて星々の様子を眺めたくなってしまった。いや、正しくは星についての古本を見つけたくなったと言うべきか(笑)。

いかにも古本屋らしいのだが、星に親しむことになった大きなきっかけは、野尻抱影と稲垣足穂だった。どちらも「星の文筆家」といえる存在だろう。
「花が植物学者の専有で無く、また宝玉が鉱物学者の専有で無いように、天上の花であり宝玉である星も天文学者の専有ではありません」。
 星や星座、星座神話などについての数多くの著作による一般の人々への天文学の啓蒙と、星の和名の採集とで知られる野尻抱影が、ごく初めのころに著した『星座巡禮』という本の冒頭でそう述べている。また、この本を愛読していたという稲垣足穂も、「横寺日記」のなかで、「花を愛するために植物学は不要である。昆虫に対してもその通り。天体にあってはいっそうその通りではなかろうか?」と書いていた。どちらも、難解な天文学を前に足がすくんでしまったとき、たびたび口ずさんできた。
 とはいえ、やはり自然界にあるものを眺めるとき、多少なりとも知識はあったほうが楽しい。もちろん、それぞれが、それぞれに無理のない範囲で。そんなことを思いながら、この本を書いた。当初は、ごく個人的な星空のエッセイという形で書きはじめたのだが、やはりいくらかは基礎知識などもあったほうが楽しいだろう、と思い直し、このような本になった。これまでの『苔とあるく』『亀のひみつ』にくらべ、いくぶんエッセイの要素が強くなっているのはそのためだ。》(おわりに)

イラストも分りやすいが、何より星の写真が美しい。例によってカバーの裏面にも写真が印刷されており、本書ではそれが天の川銀河(と思いますが?)、何とも言えずいい感じだ。今それをPCの横の壁に広げて貼付けてある。

星なくしてはわれわれは存在し得ない。地球も太陽も星である。原始の地球に小さな星が衝突して月ができた…というのが最近の定説らしいが、あまりに身近でありながら、それらがじつに遠大な時間や空間を孕んでいることが、まず恐ろしいくらいに不思議だ。人間という極めて極めて小さな存在に何か意味があるのだろうか……。

星というものは、眺めれば眺めるほど、親しみが増してくる。この親しみの感情は、まったくわからないことだらけの星空に対してなのに、ほんとうに不思議なものだなと感じる。そして、こんなふうに、物理的な制約を振り切って、心が軽々と広がっていくことのできる宇宙というものの広大さは、知らないでおくにはもったいない。
 この本が、ふだんより少しだけ目線を上げ、星々に近づくきっかけとなりますように。》(同)

とりあえず、どんなに小さくても存在の一部には違いないのかな、と夜空を見上げて考えた。

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by sumus2013 | 2017-07-14 20:15 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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