林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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イマージュと言葉

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詩に写真をからめた岡崎氏の『詩集風来坊ふたたび』をレイアウトしている前後に同じような絵(写真)入りの書物をいくつか頂戴した。イマージュと言葉、似ているようで遠い存在であり、かけ離れているかと思えば案外と親しいものだ。だいたいが文字というのは元は絵であった。例えば古代オリエントで「T」はタウ、雄牛の頭部を正面から象った形である。横線は左右に広がる角だ。だから現代の「T」が牛に直結するかと言えば必ずしもそうではない(ギリシャ語をはじめ雄牛という単語は T から始まるのではあるが)。この関係が画像と言葉の違い(記号としての作用の違い)を象徴しているようにも思う。

仮名文字で例を拾えば「つ、ツ」、これはどちらも「川」を略した形である。「川」は見ての通り川の流れを象形したもの。だからといってツを書く時に川をイメージする人はほとんどいないだろう。音表文字としてしか意識していないからである。しかしルーツを知れば「つ、ツ」にせせらぎの音を聴くことも不可能ではない。

頂戴した本というのは、まず上の写真、これは俳句=杉村福郎、版画=宝珠光寿『ふくろうの杖』(杉村福郎、二〇一七年五月八日、装幀多田進)。世の中にはいい作家がいるものだと驚かされる。

次は、松尾真由美『花章ーーディヴェルティメント』(思潮社、二〇一七年二月二〇日、装幀=中島浩、写真=森三千代)、インクにも凝ったゴージャスな詩集である。写真の質感が何ともいい。

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そしてもう一冊は少し古いものだが桐山襲『未葬の時』(作品社、一九九四年六月一五日、造本者=菊地信義)。小説というか散文詩のような作品である。自らの死を見つめた遺作。

桐山 襲(きりやま かさね、1949年7月26日 - 1992年3月22日)は、東京都杉並区出身の小説家である。本名は、古屋 和男(ふるや かずお)。1983年に『パルチザン伝説』でデビューする。死去するまでの8年半の短い活動期間の中で様々な問題作を発表した。
新左翼の学生運動、連合赤軍、全学共闘会議等を主題にした小説で大学紛争に参加した若者達の青春や無残な敗北を描き、幻想に終わった革命の意義を一貫して問い続けた。》(ウィキ)

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こちらは絵でも写真でもなく楽譜(本文にブラームスの「クラリネット五重奏曲ロ短調」が登場するので、その旋律?)。しかも本文を黒ベタに文字白抜き(扉は黒い上質紙に黒のインクで刷ってある)。これは思い切ったなあ…と思う。雑誌ならともかく単行本でこれほど真黒な作例はそうはないだろう。成功しているのか、そうでないのか、どちらとも言えそうだ。

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by sumus2013 | 2017-04-01 20:39 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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