林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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おばあさんのアルバム

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富士正晴作・うらたじゅん画『富士正晴資料整理報告書第22集 おばあさんのアルバム』(富士正晴記念館、二〇一七年二月二八日)が届いた。昨年は『初期絵画とペン画』でお世話になった。今年はうらたじゅんさんの絵に富士正晴の放送台本である。朝日放送の朗読番組「掌小説」ために書かれた。

昭和二十九年、東京で鶴見俊輔から聞いた話をもとにした小品だ。鶴見が昭和二十一年に信州で通訳を務めた白系ロシア人、とくにそのおばあさんが『ライフ』誌を切り抜いて失われた家族たちのアルバムを造り上げたという話に焦点が当てられている。彼女はロシアの公爵の娘であり、やがてポーランドの伯爵の夫人となったが、革命ですべてを失い日本へたどり着いたのだという……。贋のアルバムが本当のアルバムに老女のなかですりかわっていく。それは長篇小説にでもまとめられそうなテーマなのが、切抜きという点で興味をもったのは、書き出し、富士が自分の書斎を描写しているくだり。

《わたしはこの夏、ある哲学者にあった。そしてつぎのような話をきいたのだった。
 なんのこともなく聞きながしたその話が、田舎のさびしいわが家へ帰ってきてからの明け暮れ、どうかするとふと思いだされてならない。
 そのわが家の書斎の天井は、ひどくすきまが多く、塵のおちてくるのをふせぐために、アメリカの雑誌「ライフ」をバラバラにほどき、その紙をはりつけてある。「ライフ」は写真の多い雑誌だから、書斎の天井は、ウイスキーの広告写真や風景写真、またいわゆる「時の人」の写真、ニュース写真、そのようなものがいっぱいである。わたしは仕事につかれたとき、畳にころがって、その写真をぼんやりながめていることがあるのだ。》

富士記念館に再現されている書斎にはそんなコラージュはなかったように思うが……あったかな? それはそうとこのとき朝日放送には庄野潤三と阪田寛夫が勤めていたそうだ。阪田の同僚の鬼内仙次[きないせんじ]から求められて阪田が富士に依頼した作品だったという。


富士正晴記念館所蔵 初期絵画とペン画

『仮想VIKING50号記念祝賀講演会に於ける演説』



同人誌大好き!ーー「川崎彰彦、富士正晴」展
2017年3月30日〜7月26日
茨木市立中央図書館富士正晴記念館

《川崎彰彦、1949年、15歳、『ヴ・ナロード』創刊。2010年、『黄色い潜水艦』同人として没、享年76歳。
 富士正晴、1932年、18歳、『三人』創刊。1987年、『VIKING』同人として没、享年73歳。
 二人とも、十代で同人誌創刊、亡くなるまで同人誌活動を持続。二人にとって同人誌とは何だったのだろう。そんなことを思いながら今回の展示を構成してみました。》

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by sumus2013 | 2017-03-18 20:50 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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