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日本の表装京都文化博物館で「日本の表装」展を見てきた。いろいろ凝った表装のサンプルが並んでいたのは非常に面白かった。ただ表具が勝って絵が引き立たないという例も多かったような気がする(表装がこの展覧会の主役だから当然かもしれないが、表装ばかり目立つというのもねえ)。 日本の表装 ―掛軸の歴史と装い― これは伝牧谿の「布袋図」(南宋時代、十三世紀)。このキンランドンス(かどうか詳しくは知らないが印金かも)の眩しさはどうもいただけない。絵は、牧谿作かどうかはさておき、微妙な墨のタッチにヒューモアも漂う佳作だと思う。布袋の絵は無数にある。しかしこれほどのものは稀だろう。牧谿でないとしてもかなりの描き手には違いない。表装の意匠は善阿弥とのこと。牧谿が神格化されていた表れかもしれない。 「京都府新鋭選抜展2017」もざっと見たが、これもなかなか良かったんじゃないかなと思う。京都らしさと、そこから抜け出ようとする意欲が同時に感じられた。
by sumus2013
| 2017-02-01 20:58
| 雲遅空想美術館
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