林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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錦渓集初篇再版

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中桐絢海編著『錦渓集寒霞渓記勝初編』(発行所=紅雲亭、発行者=木村弥助)の初版を昨年の百万遍で入手した。

中桐星岳『錦渓集 寒霞渓記勝初篇』(紅雲亭、一八八九年)

中桐絢海については以前かなり詳しくその著書を読み解いたので、記憶されている方もおられるかもしれない。讃岐の医師でいわゆる文化人と言っていいだろう。

中桐絢海『観楓紀行』

その後ヤフオクに『錦渓集』の再版本が出ていると某氏よりお教えいただき、さっそく入札すると競合する者もなく無事スタート価格で入手できた。綴じ糸が少しゆるんでいる他は良い状態である。上がその表紙。以下は扉、挿絵、奥付。

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そして初版の『錦渓集』。状態は悪いが、なんとか本文は無事である。再版では木版摺りの部分以外は活字を組み直してあるようだ。初版が明治二十二年十一月二日で再版が明治二十七年七月二十日ということは五年近くの隔たりがあるわけだから、活版直刷りなら当然組み直しということなる。

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内容は小豆島の紅葉で有名な寒霞渓について言及された漢詩や漢文を集めたアンソロジー。明治二年に東京朝野新聞の成島柳北がこの地を訪れて絶賛したところから一躍内外にその名勝ぶりが知られるようになり、次々と有名人が訪ねてくるようになった、というようなことらしい。

巻頭の揮毫「錦渓集」は梧楼と署名されている。おそらく三浦梧楼であろう。萩出身の軍人で、明治十九年より二十五年まで学習院院長だった。つづいて成斎書の「秀気一所盤磚」、成斎は歴史学者の重野安繹か。寒霞渓を描いた挿絵「神懸真景」は東讃奚山仲陳年という署名があるが、この人物については不明。さらに王治本の揮毫「模水範山」、王は明治十年に来日し漢詩を通じて多くの日本人と交わった。そして序文(述)は六石片山達、高松藩儒であった片山恬斎の子で藩校講道館の教授をつとめた。維新後は判事などを経て帰郷、私塾を開いた。序を書くのは弟子の三野知周。次いで中桐星岳の「小引」が来て、ようやく本文が始まる。そこには成島柳北、韓中秋、小野寺鳳谷、岡本黄石、山田梅村……藤澤南岳、江馬天江、長三州ら三十数人の詩文が収められている。跋は藤澤南岳(寒霞渓の名付け親)。中桐星岳の非常な情熱を感じさせる編輯ぶりである。

第二集も出ているようだが、さて入手できるだろうか。


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by sumus2013 | 2017-01-24 21:07 | うどん県あれこれ | Comments(0)
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