林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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僕は小さな黄金の手を探す

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アサヒビール大山崎山荘美術館へ。かなり久しぶり。阪急大山崎駅(最寄はJR山崎駅)から歩いて十分、門からさらに山荘入口までも十分近くかかったか。上り坂で汗ばむくらい。風は冷たいが雲ひとつない晴天である。

「ロベール・クートラス 僕は小さな黄金の手を探す」展を見る。クートラスの渋いマチエールはこのイギリス風の別荘に似合っているとも言えるし、絵画作品の展示室としてはとても最善とは言い難い空間でかなり損をしているとも言える。さっぱりした白い壁だけの別棟第二展示室が絵そのものを見るには最適だったが、そこはそこでスペースとしてはかなり手狭である。

近年、日本では作品集などが何冊も刊行されているので(遺作管理人が日本人ということもあっておそらくフランス本国よりも日本での方がよく知られているのではないだろうか)おおよその作品は見知っていたのだが、実作に接するのは初めて。思ったよりずっと良かった。フランスでは素朴派画家として寓されているような感じも見受けられるものの、クートラスの本質はポップアートであろう。

ユトリロ風と言われるようだがユトリロとはほど遠い(いい意味で)「クロワ=ルース通り」という初期作品(一九五七)が山荘の第一展示室に掛かっていた。これがひどく照明の悪い場所で、いい絵なのにちょっとかわいそうだった。ちょうど雑誌か何かの取材記者がノートをもって学芸員の女性の話を聞いていた。
「これはクートラスが生涯身近に置いていた作品でして、引っ越しのたびに裏面にその住所を書き込んであります」
なるほど……たしかに思入れの深そうな作品だった。

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上はエントランスから山荘を眺めたところ。山荘を建てた加賀正太郎がみずから設計し、二十年かけて完成させたという。なるほど細かいところまで工夫の見える建物であり、庭である。庭の歩道の作り方には感心した。加賀夫妻の歿後は荒れるに任されてマンション建設の話まであったとか。しかし地元民が保存運動に奔走しアサヒビールの初代社長山本為三郎(加賀はニッカウヰスキーの創業に参画しており後にニッカの持株を山本に譲ったという因縁があった)が資金援助をして美術館として再生させた。

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安藤忠雄設計の地下展示室(モネ、ユトリロ、ビュッフェが展示されていた)へつづく通路から山荘を眺める。山荘の内部は撮影禁止なのでせめてもと。

ちょっとした小旅行気分が満喫できていい一日だった。一月末日から展示替えだそうだが(後期展示)、もう一度見に来るかどうかはそのときの気分しだいだなあ……。春先の庭園も悪くないとは思うのだが。



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by sumus2013 | 2017-01-07 20:59 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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