林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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2016年度立命館明治大正文化研究会

立命館大学の衣笠キャンパス、末川記念会館にて行われた内田明氏の研究報告を拝聴した。「近代日本の活字サイズ――神話的・「伝統的」・歴史的」。梗概は以下のような感じ(一頁目のみです)。じつにエキサイティングな内容だった。活字の書体のみならずそのサイズをここまで厳密に追求されておられることにまず驚かされた。これは小生が門外漢だということもあるのだが、専門家でもそこまでやるかというくらいの掘り下げ方である。新五号や新七号活字などJIS規格で無視されているサイズの存在も初耳で、この報告を耳にしたのとしていないのとでは、これから明治大正あたりの文献を眺めるときの心構えが違って来る、というくらいの内容であった。

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配布されたプリントも有り難い。なかで一図だけ紹介する。明治〜大正にかけての『東京朝日新聞』における本文活字の変遷。明治四十一年に旧五号(10.5ポ)だったのが十年余りの間にだんだん小さくなって7.875ポイントになるというのが凄い。またポイント活字というのも第一次世界大戦にともなう用紙の高騰もあり、旧号活字よりも小さいポイント活字を採用しはじめたのではないか(同じ紙面により多くの情報を詰め込むため)という話だった。文字の大きさひとつ取ってもさまざまな事情が(たいていはコストか技術の問題だが)その裏にはひそんでいるものである。

f0307792_20083357.jpg





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by sumus2013 | 2016-12-22 11:36 | もよおしいろいろ | Comments(2)
Commented by 牛津 at 2016-12-24 14:47 x
これは興味深い!イギリスの印刷は紙面の大きさで
課税されていましたから、文字がびっしりと所狭しと
詰め込まれてていました。その税制のため、活字が
どのように変形していったかは、掘り下げて考えねば
ならない問題ですね。いい視点を提供されました。
感謝します。
Commented by sumus2013 at 2016-12-24 17:49
活字の大きさひとつにも歴史的背景があるんですねえ。教えられました。
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