林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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茗渓堂

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書皮のかかったままの文庫本を二冊頂戴した。どちらも福武文庫の澁澤龍彦。この書皮は御茶ノ水の茗渓堂である。山の本屋として知られていたが、二〇一一年に閉店した。

「山の本屋」茗溪堂 御茶ノ水店が休業

ありがとう・さようなら茗渓堂

沢野ひとしのデザインで統一されていたようだ。オリジナル栞二種類。

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『エピクロスの肋骨』、装丁=菊地信義、カバー画=木村繁之。パッと目に付いたところを引用してみる。「錬金術的コント」より。

《……一月のことであった。雪がまるで白い蜜蜂の群のように、舞いおり、舞いあがり、歩いて行く私のまわりで、沈黙のロンド・カプリチオーソを踊っていた。私はわきの下に、古風な鞣革で装釘された、二冊の古本をしっかり抱えていた。ホールベルクの『ニルス・クリムの地底旅行』と、パラケルヅスの錬金術的著作『オペラ・オムニア』である。
 私は銀座の通りをつと折れて、行きつけのバアの扉を押し、奥まったボックスに腰をおろすと、本が濡れていないかどうかよく確かめて、テーブルの上に大事に置いた。オーバーの袖に、きれいな雪の結晶が二つ三つ、消えやらず残っているのを、ぼんやり見つめていると、トパーズ色のベルモットの反映に、長い銀の匙を光らせながら、バアテンがマルチーニをつくって、私の前のテーブルに持って来てくれた。》

《「聴かせるのはお安い御用だけれどね、あんた」とバアテンはテーブルの上の古本を珍しそうに見ながら、「その黄色くなった本は何です? またサディズムの本ですか?」
「あ、これかい。これは人間と星の運命の相関関係のことが書いてある本だよ」
「へえ、それじゃ僕の悩みとまんざら関係がなくもないね……僕は万有引力を呪っているのさ。僕は月の引力に復讐されたようなものでね……」》

……結末は内緒、だが、あまりといえばあまりな……。

レシートが挟み込まれていた。一九九一年六月一四日が第一刷の発行日だから刊行されて一月余り後に購入したものだと分る。もう一冊(450円の方)も同じく澁澤龍彦の『うつろ舟』(福武文庫、一九九〇年一〇月一六日)である。消費税3パーセントか。

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by sumus2013 | 2016-12-19 19:55 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 東京の、某氏です。 at 2016-12-19 22:02 x
なつかしや茗渓堂。もう40年くらい前に、近くの予備校に通っていました。意外に狭い印象の店内、それでもまず立ち寄ってから、神保町へ、明治大学の旧校舎の前を通って坂を降りていったのでした。
Commented by sumus2013 at 2016-12-20 08:27
そういえば近くに駿台予備校がありましたよね。学生時代にニコライ堂をスケッチするために、予備校のビルの上階へ昇ったことを思い出しました。
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