林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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古本屋ツアー・イン・京阪神

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小山力也『古本屋ツアー・イン・京阪神』(本の雑誌社、二〇一六年一〇月二〇日、造本=真田幸治)。これは、すごい。岡崎氏の『気まぐれ古本さんぽ』もすごいのだが、タイトル通りの気まぐれな案内というところで紹介の文章で読ませるスタイルだ。本書は古本屋ツアー・イン・ジャパンでおなじみのように紹介文も軽妙、そこに加えて網羅性と即時性がある。すなわちどの店の情報も今すぐに使えるまさにリアルタイムの案内なのだ。

小生はもうほとんど古本屋めぐりということから足を洗ったのではあるが、京都の古本屋はときどきのぞいている。そうするとどうしてもやはり行きつけの店にしか足が向かない傾向があり(要するに年を取ったということなのだろうが)地元京都の店舗情報にもすっかり疎くなっており、知らない店が多くてビックリしてしまった。また、既知の店についてでも、日本一場数を踏んでいる(?)だけのことはある、その評価の的確さには納得させられた。たとえば平安神宮そばの「古書 HERRING」についての

《ギシギシミシミシ色々な所を鳴らしながら、手元も良く見えない薄暗い中で本を探し求める姿は、まるで自分自身が形而上の怪物に変貌したような錯覚を起こさせる。それほど様々な方向から、人と世界の秘密を探求するような棚造りは、冥く、魅力的である。値段はしっかりのスキ無しタイプ。読売新聞社『かぼちゃと風船画伯/吉田和生』を購入する。表に出て靴を履くと、日光がことさら目に沁みる。思わず元の暗闇に引き返したくなる、強烈さである。》

などという描写はみごと。ヘリングさん、もう少しスキを作っておかなきゃ……元コレクターの店というのは、自分がスキを狙う人間だっただけに、抜かれたくないという気持ちが出てしまいがち。開店してからある程度時間がたったので表の均一に多少スキを作ろうと試みているようであるが、いまだし、今後を期待しているところ。

六甲の口笛文庫も引いておこう。

《非常に良いお店である。店内はわりと本の山なのだが、基本的には整頓は行き届いており、だからこそ理知的にそれほど労力を使わずに、本を掘り出すことを楽しむことが出来る。そしてこのお店の根っこが古書で固まっている感じが、たまらないのである。値段は嬉しい安め。それほど人通りのない坂の途中なのだが、お客さんが次々と飛び込み、ちゃんと本を買って行く。地元に愛されているのが、短い間でもひしひしと伝わってくるのだ。……あぁ、ずっとずっと古書を漁っていたい。底の底まで。面白い本にたどり着くまで。》

まったく同感である。

もちろん大阪の案内も充実しているし近県も歩いている。労作である。善行堂との千林ツアーも面白く読んだ。制作日記もおもしろく、巻末の地図も分りやすい。掲載写真にも工夫があり、カバーの折返し、および奥付頁に「KOYAMA」というレッテルも配されている(誰かの本にもあったなあ、笑)。まれにみる古書店案内!

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by sumus2013 | 2016-10-24 21:29 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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