林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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百年のわたくし

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昨夕は徳正寺で「百年のわたくし」と題された朗読会に参加した。出演は、ぱくきょんみ、扉野良人、山崎佳代子、季村敏夫、藤原安紀子、荒木みどり+吉田省念、そして『きりん』の詩を扉野良人と宮田あずみが読み、「太陽のこども」と題して扉野と山崎佳代子の対談があった。(上の写真のリーフレットはメリーゴーランド京都で販売されている)

ベオグラードに住んでおられる山崎さんとは、偶然にも二月ほど前にあるところで一緒にお酒を飲んでいた。とは言っても飲んでしゃべっただけ、というか主に山崎さんがセルビアについて滔々と語るのに耳を傾けていただけなのだが、そのときはお名前も存じ上げなかった。たまたまテーブルをはさんで目の前に座った女性だった。しかしながら、セルビアで戦禍を経験したということを別にしても只者ではない雰囲気を発しておらられた。昨夕のお話ではひさびさに半年という長期間、日本に滞在して新鮮な日々を過ごしておられるとか。先日のバウルの日本女性といい「わたしは女性しか信じない」と誰かが宣言していたが、まさに小生もそう思う。

『ベオグラード日誌』 山崎佳代子


会場の本堂は五十人ほどの熱心な来場者で満たされていた。見知った顔も何人か。当たり前ながら朗読は印刷された文字を読むのとはまったく違った印象だった。さすがに場数を踏んだ方々ばかりでいずれも聞き惚れた。若住職だけ、よくつっかえていた、もっと練習しときなはれ。

それはいいとして、会場では出演者に関わる新刊書の他に、古書の販売も行われていてここにいい本があった。どっさり抱えた方も。こちらはこれだけ『机』第八巻第九号(一九五七年九月一日発行)。表紙デザインは北園克衛。「机」の文字は伊藤憲治。

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特集はパイプ。あまり興味ないなと思いつつページを繰っていると「洋書短信」に「リットレのフランス語辞典」の紹介が出ていた。エミール・リットレ(1801-1881)のフランス語辞典の改版がポーヴェール社とエディシオンス・デュ・カップ社の二社同時に行われているという紹介である。初版はアシェット社から一八六三〜七二年にかけて四巻本として刊行されたもの。


《ポーヴェール社版は全七巻で予約価一万九千フラン。既刊三巻、今年十二月中に全巻完結する。次のように広告している。「リットレが三十年の生涯を捧げたこのフランス語辞典の改版を企てたものは今までにない。また恐らく今後これと匹敵する辞書を作ろうと思ってもできないだろう。》

《われわれは小説のようにリットレを読む。リットレはフランス語の小説だ。しかしこの十年来リットレは本屋になくなった。古本だと二万五千フラン位投じなければならない。しかも再版の声をきかなかった。百トンの鉛、百五十トンの紙、布二十キロメートル、七千五百万の活字がいるのだ。われわれは断行した。単なる再版でなく旧版よりいいものを作ろうと思った。》

《六ケ月間に一万五千人の予約者が出来た。成功は模倣を招く。類似品が出たがわれわれとは関係がない。完全に原典と符合するリットレはわれわれの新版だけだ。リットレとは名のみの修正され一変された贋物の再版リットレに注意されたい。》

ポヴェールがリットレを完結したのは一九五九年なのでここに言う《今年十二月中に全巻完結する》は実現しなかった。また《エディシオンス・デュ・カップ》とあるのはエディション・デュ・カプ(Éditions du Cap)でこれはフランス・ブッククラブ(Club français du livre)の別会社。一九五六年から五八年にかけてリットレの四巻本を刊行している。

この後、ガリマール/アシェット社からも再刊され、他にも何種類かのヴァージョンが出ている。今世紀になってからもル・フィガロ社が出している。読める辞書というだけあって人気は衰えないようだ。ただし現在ではインターネットで簡単に参照できる。むろんbnf(フランス国立図書館)では元版の画像公開もなされている。

Dictionnaire de la langue française, par É. Littré

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by sumus2013 | 2016-10-16 21:51 | もよおしいろいろ | Comments(0)
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