林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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第40回記念秋の古本まつり

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あいにくの雨模様ながら、百万遍へ向かう。やっぱり口切りは臨川書店である(こちらの大バーゲンは11月1日まで)。九時半着でこの様子。開店前から並んでいたMさんによれば、僧体の扉野氏がいい本をガサッと買ってすぐに帰ったとか(本日はお勤めがあるようす)。U大先輩や中島先生の姿も。小生はカウンター横、和本などの入っている箱を掘りに掘る。珍しい冊子を発見。虫食いがあるも資料としては貴重ではないだろうかなどと迷うことしばし。百円なんだからさっさと買いなさいという心の声にようやく踏ん切りをつけて、この一冊だけをカウンターに出して清算してもらう。袋に入れてくれた店員さんが「スムースの林さんですよね、デイリースムース毎日みてます!」と。は、は、ありがとうございます。百円ですいません。

知恩寺に着いてみると、まだブルーシートは開いていない。K先生に久しぶりにお会いする。京都の大学に勤めておられたのが今年引退されたそうだ。まだ定年には少し早いと思ったので「水明洞がなくなったからですか?」と返すと「いや、そうじゃないですけど、運命をともにしました(笑)」。今は非常勤で来られているそうだが、でも、さびしいので定期券を買って毎日京都に通うつもりだとか。そうこなくちゃ。先生、ブルーシートの前から動こうとしない。どうして? 「じつはここに寺山修司があるんです」とブルーシートの上から平台を指差す。前日(?)すでに偵察しておられたようだ。「ぼくが買いますから」。はい、はい、どうぞ。どうやら多田道太郎さんの旧蔵書がごっそりと放出されているらしい。今年の目玉。

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雨は降っていないが、客の出足はやや悪いようだ。こちらはまず和本の山を目指す。すでに熱心に取り付いている異国の人が。いつもなら中華圏のお客さんなのだが本日は白人の方でした。三番手くらいで見始めると、すぐに中桐星岳『錦渓集 寒霞渓記勝初篇』(紅雲亭、一八八九年)が見つかった。これだけでもやってきた甲斐があった。

中桐絢海『観楓紀行』

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面白いように珍本が見つかる。当たり年だった。外人さんも粘っていたが、しばらくしていなくなり、今度は前にもここで顔を合わせた業者らしい男性が面前に立ちはだかる。店主と挨拶している。「今年はないんかと思てた」「急にまとまって出たので」というような言葉が交わされた(ウブなままなのか、どうりで)。この人がまた底の底まで全て見ていくのはいいのだが、見終わった本をポイポイと乱雑に放り出す。これにイラッとする。小生はきちんと積み上げないと気分が悪い方だ。横からきれいに並べ直していく。チラッと不審な視線が飛んできた。

昭和初期の漢詩集があった。活字本だった。作者も知らない人。どうしようか迷って傍に降ろすと、まだかなり若い(二十代でしょう)男性がさっと拾い上げた。もう一点、帙に入った二冊本の漢詩集、これも迷ってもどしたら、また同じ彼がさっと拾った。こういうのは何かしらイヤですね。といってもこちらが決断できなかったのだから仕方ないけど、目の前でさらわれると「アッ」と内心の声が出る。その若い人はかなりどっさり買っていた。感心した。

珍しく九冊ほども選んで(三冊五百円)レジに並ぼうとすると先客にMさんが。両手で胸いっぱいに抱えている。「Mさんがそんなに買うほどいい本ありましたか!」とビックリしたら「多田道太郎さん宛の献呈署名本がたくさん出てたんで」との答え。山田稔さんの本もあった。

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あとはぶらぶら会場をめぐる。何人かの知人と立ち話。そのあと正午に善行堂らと六人で進々堂へ。黒田辰秋の長テーブルが空いていた(大人数だといつも庭の席なので珍しい)。アパート水漏れ事件の顛末を聞きながら昼食。ひどい話だが、これでエッセイ一本書けるでしょう。

食後、他の人は会場に戻るというので別れて、元田中の山崎書店の別店舗「月末土日堂」へ向かう。月末の土日だけ12時〜18時オープン。普段は倉庫になっているようだが、月イチで開店しているそうだ。東大路に面した旧店舗のあった場所のちょうど向い側、東大路の一本西側の通り、マンションの一階。左京区田中西大久保町50-3メゾンド・ヴィルタカノ。電話は075-762-0249(山崎書店)。

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ここでもなかなかの二冊を発見。そのうちの一冊、表紙だけ紹介しておく。状態は良くないので安くしてもらった。

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『Dada. Zürich, New York, Paris, Berlin, Köln, Hanover』(Stedelijk Museum Cat. 199, 1958-1959)。ダダ百年なので(?)うれしい。

帰途、思文閣ぎゃらりの「戸田勝久展 いつかどこかで」へ。いつもながらの爽やかな戸田ブルーに古本の垢を洗い流されるようだった。ちょうどこれから句会があるという俳人ご夫妻が来場しておられて、戸田さんに紹介されて少しお話。善行堂をご存知だった。そこで百万遍で求めた蔦雨散人『浮巣集』(天保六年序)という幕末の合同句集を見てもらう。現代俳句の人たちは江戸期の版本をご存知ないようなので面白がっていただけた。百池という名前を見つけて「百池って、あの百池?」。

 結構な二百十日や遠きぬた  八十八翁 百池

気づかなかったが、たしかにこれは寺村百池だろう。京都の糸物問屋の主人で与謝蕪村に俳句を円山応挙に画を習っていたという人物。蕪村の百池宛書簡が多く残されている。天保六年の年末に歿しているから間違いない。他にも有名な人が参加していれば面白いのだが。ギャラリーを後にすると小雨がパラパラ。空模様はいまいちながら収穫には満足の一日だった。

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by sumus2013 | 2016-10-29 17:48 | 古書日録 | Comments(2)
Commented at 2017-01-17 12:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sumus2013 at 2017-01-17 16:20
いつも情報をありがとうございます!
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