林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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一粒の信仰

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ヴォーリズ『一粒の信仰』(吉田悦蔵訳、春秋社、一九三〇年一月三〇日)。均一で…と言いたいところだが、残念ながら某書店の棚に挿してあった。棚にあったのに値段が付いていなかった。レジで店主に尋ねた。前にも同じようなことがあって、そのときもその店主は案外な値段を告げてくれたのでラッキーと思った、という記憶を呼び起こしながら、
「これ、いくらですか」
「どこにありました?」
「美術の棚にありましたよ」
「そうか、じゃあ値段の付け忘れだな……」
 店主は本と首とを同時にひねりながら三十秒ほどして「○円でどうです?」
「あ、いただきます」
 いつも通っている例の店ではないが、これからはここも少しパトロールを強化しよう。

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最近のヴオーリズ先生


ラゲ神父の『仏和会話小辞典』が到来してからというものキリスト教関係の本が自然と集まってくる。これはもちろん建築家として知られるウィルアム・メレル・ヴォーリズが執筆した自伝である。かなり前になるが、ヴォーリズに興味をもって近場の建物を見て回ったり(心斎橋や京都の大丸、大阪の大同生命ビルとか)、この自伝の後版を読んだりしたことがあったのだ。

一粒社ヴォーリズ建築事務所

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吉田悦蔵の献呈署名入。久しぶり、とはいえ、今は読む気はしないなあとページを何気なくめくっていると、こんな写真が目に留まった。「学生青年会館」。明治四十年にヴォーリズが最初に設計した建物だそうだ。そのものは現存はしないが、再建されている。

旧近江八幡YMCA会館


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面白いのはキャプションである。

《世界の中心近江八幡のそのまた中心に當る處に明治四十年建て上げた学生青年会館。この家が原因でヴオーリズ先生は首になりました處。》

「建て上げた」という表現に驚く。検索してみるとこれはキリスト教ではよく使われる表現らしい。教会を建て上げた…などと使うようだ。聖書ではエペソ書第四章第十二節に《キリストの体を建て》(米国聖書協会、一九一四年版)《for the edifying the body of Christ》(OXFORD UNIVERSITY PRESS, ?)とあるところ「キリストのからだを建て上げる」と訳するようである。またヘブル語聖書の創世記第十六章第二節には《彼女によって、私は建て上げられる》とあるのだが、ただしこれも英語版では《I may obtain children by her》という表現になっている。この創世記についての解釈は下記を参照。


大正三年版に「建て上げた」という言葉が使われていないのは注意に価するかもしれない。ヴルガタ訳ではこうなっている。

in aedificationem corporis Christi

aedificationem aedificātiō(建物)の対格・単数。

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by sumus2013 | 2016-08-30 20:47 | 古書日録 | Comments(0)
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