林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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清明節

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鈴木潤『絵本といっしょにまっすぐまっすぐ』(アノニマ・スタジオ、二〇一六年六月五日)読了。このところ紹介してきたのは少部数の入手困難な本ばかりだったが、本書は新刊書店で求められる。潤さんは言うまでもなくメリーゴーランド京都の店長。個展ではいつもお世話になっている、というか個展しませんかと誘ってくれたのも彼女である。むろん「トビラノさん」の奥さんでもある。だからよく知っているつもりだったのだが、この本を読んで驚いた。何にも知らなかった。まず、潤さん、じつに上手な文章を書く。メリーゴーランド京都店のオープン、結婚、長男誕生、その子育てがなんともスローな感じでキビキビと描かれている。潤さんの子供時代をからめながら京都の日々が語られて、いつのまにか親戚のおじさん感覚におちいってしまった。元々メリゴのブログに掲載されたもの(2008〜2013)を加筆修正したとのことで、今まで読んでいなかった自分を反省した。ほんとに面白いのです。

メリーゴーランド京都店より・・・本を読む日々


***


『陶庵夢憶』より「揚州の清明節」。清明は二十四節気の第五。四月五日頃になる。墓参りをするので掃墓節とも呼ばれ、日本でいえばお盆に相当する。

揚州では清明節になると、城内の男女は一人残らず出払って、どこの家でも墓詣りに行く。家によっては墓が数ヵ所あるにしても、その日のうちに必ず展墓をすますことになっている。だから軽車駿馬に乗り、画舫に笛太鼓を載せて、再三折り返し、往復するのを辞さぬ。門番などのような下層階級の家でも、酒肴や紙銭を携え、墓所まで行って、祭りが終ると、地上に蓆を敷いて、お供えのお下がりを飲み食いする。

 鈔関、何門、古渡橋、天寧寺、平山堂の一帯から、美しく化粧した人たちが野面を飾り、きらびやかな服装が川辺を色どる。それについて物売りが路傍に骨董古物や小児の玩具などを並べている。
 
 博徒は小さな腰掛を持ってきて、空き地に腰掛け、左右に女の肌着、上衣、半袖、薄絹の裙[スカート]、汗〓[巾+兌、ハンカチ]、銅の香炉、錫の銚子、磁器の杯、漆塗りの手箱、さては豚の肩肉、鮮魚、秋梨、福州蜜柑といったものを並べて、仲間を呼び寄せ、銭を地に投げている。》

《そんなのが何十人何百人からおって、人々は環をなして見物している。》

《長い堤の草の茂ったところでは馬を走らせ鷹を放つ。あちこちの丘では闘鶏や蹴鞠をやり、涼しい林の木蔭では阮咸[月琴]や箏を弾じ、遊び人の相撲、子供の紙鳶[たこ]あげ、老僧の因果物語、盲人の講談などが行われていて、多勢の人々が立ったり、しゃがんだりしてそれを見物している。》

《日が暮れて靄が立つと、車馬が雑踏し、お役人の家の奥方や令嬢は、車の幕をことごとく開き、腰元たちは疲れきって帰りを急ぎ、山の草花を斜めに挿[かざ]しながら、ぞくぞくと先を争って城門に入るのである。》

《あとからあとから長々と三十里近くも伸びており、いわば画家の描いた絵巻物の観がある。南宋の張択端[ちょうたくたん]は『清明上河の図』を描いて抃京[べんけい]の景物を追慕し、「西方の美人」の思いがあった。わたしとしても眼を見張って、夢想せずにおられようか。》

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by sumus2013 | 2016-08-22 20:17 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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