林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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白と黒

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ヴォルテール『哲学物語 白と黒』(森下辰夫訳、大翠書院、一九四八年四月二〇日、装幀=日比野良夫)、下鴨で求めた一冊。大翠書院は京都の出版社だというが、初めて目にする名前だった(関西の出版はもう少し集めてみたいなと思っているジャンル)。住所は京都市中京区油小路通三条上ル。一九四六年から四九年までの出版物が確認出来る、典型的なアプレ出版社。キリスト教、フランス文学、児童文学、語学などのジャンルの本だから、まずは手堅い。

森下辰夫はウィキによれば以下のような人物。

《大阪府に生まれる。1928年京都帝国大学文学部仏文科卒業。外資系会社オデオン、天理外国語学校、関西日仏協会勤務、1938年満州建国大学教授。1941年霊能力を得たと信じる。敗戦後公職追放。1949年京都工芸繊維大学教授。1967年京都産業大学教授。没後勲三等遺贈。英文で書き未発表だった『心霊問題と人間』が没後邦訳された。》

主要な著作はいずれも大翠書院から刊行されている。

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『白と黒』の冒頭を読み始めて、おや? と思う。

《シリウスと呼ばれる星の周囲を廻転している一遊星に素晴らしく頭の冴えた青年が住んでいた。先般此の仁が、我々の小さい地球という蟻塚に旅行した際、私は彼を識る光栄に浴した。その名をミクロメガスと云う。すべて大きいものには、いともふさわしい名前である。背の高さは八里、と云うのは、一歩五尺として二万四千歩にあたる。》

《見るもの聞くもの、すべて小煩わしい、ちつぽけな事のみの王宮から追放されたとて、彼は殆んど何等の痛痒をも感じかなつた。坊さんにあてつけて至極愉快な小唄を一つ作つたが、坊さんは一向気にも懸けないようだつた。斯くて、彼は遊星から遊星へと旅行に発足した。》

これはもう『星の王子さま』の枠組みではないか! サン=テグジュペリがヴォルテールに触発されて『星の王子さま』を書いたと考えるのはなかなか楽しい。



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by sumus2013 | 2016-08-12 20:43 | 古書日録 | Comments(0)
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