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行吟古集納涼詩夏休みの採集品が届いた……わけではなく岩波書店のレッテルを頂戴した。深謝。寺田寅彦『万華鏡』(岩波書店、一九三九年九月三〇日六刷)に貼付されていたそうだ。 このブログではこれまでも古書店レッテルは色々紹介してきたが、もちろん新刊書店も昔はレッテルを使用していた。おそらく外国の新刊書店が使っているのを真似したのだろうと思う。この岩波書店のレッテルはドイツ語も併記されているように、例えば下記のようなドイツ書店の模倣かもしれない。 H.MAUER、書籍・美術商店 推測に過ぎないが、レッテルの使用は丸善あたりが最初か。そして紀伊國屋書店にもレッテルがあったし、戦前はたいていの大店は独自の書店標をもっていた。出版点数があまりに多くなると、こんなレッテル貼って売ってる場合じゃなくなったものと思う。これまで紹介した新刊書店のレッテルをリンクしておく。 東京堂書店のレッテル 南天堂書房のレッテル 海文堂書店 明日は下鴨納涼古本まつりの初日。最近はあまりガツガツ本を探し求めるということはなくなった。ぶらりぶらりと珍しいレッテルに出会わないかな、というくらいの軽い気分で歩いてみたい。 ふしてはしんとりんすゐのしやうをみ ゆきてはこしふなふりやうのしをぎんず 臥見新図臨水障 行吟古集納涼詩 題納涼之画 菅原道真(倭漢朗詠集より)
by sumus2013
| 2016-08-10 20:29
| 古書日録
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