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村のたんぽぽ堀内幸枝『詩集 村のたんぽぽ』(三茶書房、一九九一年九月一日、装幀=山高登)の恵投に与った。なんと政田岑生の旧蔵であるという。深謝です。詩人堀内幸枝については下記ブログを参照されたい。 永遠の少女 詩人堀内幸枝さん 西山正義 遠い雨 雨こそは 降ってはならぬ時に よく降るものである そのあと急に日の照る三角畑 畑は実にあざやかだった 雨が上がって 不意に目覚めた畑では 葱ぼうずもホーレン草も 急に青く匂って 雨の上がった畑では小松菜を摘む屈[かが]んだ母の 後姿が新鮮だった 雨こそは 降ってはならぬ時に よく降るものである 桑の葉に落ちる滴[しずく]が丸く 藁屋根の藁の先から落ちる滴が細く 私はこんなに幸せいっぱいでいいのだろうかと 何かに問いたかった [下略] 《同じ山梨の東郷[ひがしごおり]の出身で、三軒茶屋に、三茶書房をお持ちになり、古書の売買を通して、詩人・三好達治とも、ご縁の深かった岩森亀一さんが、かつての『村のアルバム』への好意から、この詩集を編んで下さった。》(あとがき) とのこと。国会図書館で三茶書房を検索してみたら以下のような刊行物があった。 東京スケッチ散歩 酒井不二雄 著 三茶書房 1968 河童道 更科源蔵/著,川上澄生/版刻 三茶書房 1972 和紙年表 池田秀男 著 三茶書房 1974 昔日の客 関口良雄 著 三茶書房 1978 関口良雄さんを憶う 尾崎一雄, 岡本功司 編 [三茶書房] 1978 芥川竜之介資料目録 : 自筆草稿類 三茶書房 1981 銀杏子句集 関口良雄/著 三茶書房 1981 台所から見た文壇 : 歌文集 木山みさを 著 三茶書房 1982 木山捷平父の手紙 木山捷平/著,木山静太/著,木山みさを/編集 三茶書房 1985 木山捷平全詩集 木山みさを 編 三茶書房 1987 暮天に遠く : 歌集 池田縫子/著 三茶書房 1991 詩集村のたんぽぽ 堀内幸枝 著 三茶書房 1991 三茶書房の書皮
by sumus2013
| 2016-07-04 20:40
| 古書日録
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