林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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頓智

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『頓智』創刊号(一九九五年一〇月一日)から七号(一九九六年四月一日)までをまとめて頂戴した。その時期の『ちくま』もバラでいただいたので懐かしく眺めていた。『頓智』も『ちくま』もその当時は毎月読んでいたのだが、『頓智』はどうもテイストが合わないような感じになって四号くらいで買うのを止め、その後古本で何冊か買い足したものの、結局は手放してしまった(『ちくま』は購読を続けた)。

十号で廃刊。赤字が六千万円になったところで早めに見切りをつけたそうだ。今、改めて眺めても、印象は当時とさほど変らない。ごった煮である。まず創刊号以下の表紙が? 篠山紀信のブツ撮り。贅沢というか無駄では。本文のレイアウトもごちゃごちゃしていて統一感がない。むろん、雑誌の雑を狙ったのだろう、それはよく分る。力みすぎて空振りか。執筆陣にもあまり新味はない。クラフトエヴィング商會のページだけがパリッとしており、どうして彼らに全てのアートディレクションを任せなかったのか不思議なくらい。「日本の古本屋」で調べても、二十年経っているのにそうは高くなっていない(とくに揃いは安い)。発行部数としては65,000が最多だったというから、値が上がるにはもう二、三十年かかるのかもしれない。

『頓智』の小型の内容見本(二つ折を展開)。

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以下『ちくま』に掲載された『頓智』の広告を並べてみる。

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95年7月号


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95年8月号


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95年9月号


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95年10月号


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95年11月号


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95年12月号


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96年3月号


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96年4月号


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96年5月号


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96年6月号



『ちくま』一九九六年七月号の「編集室から」には以下のように記されている。

《*今手許にある業界誌によると、昨年の雑誌創刊は二〇〇誌を越え、休刊は一五〇誌に近い数字になり、今年は各々もっと増えるだろうと伝えています。その創・休刊の流れの激しさにびっくりしますが、当社の雑誌もその流れの中に呑み込まれました。昨年9月創刊した「頓智」が、残念ながらこの6月刊行の10号をもって休刊となりました。

《雑誌を持ちたいという長年の課題を追求してきた末、経営安定に寄与できる可能性をもつ雑誌として「頓智」を出発させました。当初は実売でかつての「展望」をこえる期待以上の部数6万5千部を売り上げたのですが、2号以降、これもまた私どもの予想をはるかにこえる勢いで急落し、存続させるために必要な最低目標をも大きく割り込み、それを短い期間で盛り返す見通しは残念ながら持てませんでした。》

《雑誌の中身についても、さまざまな方から応援をいただく一方、厳しい批判をいただきましたが、発刊直前の盛り上がりと発刊後の減少は、新雑誌の一つのパターンであるにせよ、今回の急落の原因のひとつは、筑摩書房の雑誌として期待し創刊号を手にされた多くの方々にとって、雑誌のコンセプトが十分満足できるものでなかったことを示していると、率直に認めざるをえません。》

執筆者は当時の『ちくま』編集長である柏原成光。筑摩の読者はもっと「文学」を期待していたのかもしれない……よく分らないけれど。



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by sumus2013 | 2016-06-23 21:15 | 古書日録 | Comments(0)
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