林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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ゆきゆきて

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久々に「ゆきゆきて、神軍」(原一男監督、一九八七年)をた。やっぱり凄い。マイケル・ムーアが「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」と語ったとウィキに出ているが、たしかにそのくらいのインパクトがある。ドキュメンタリーというカテゴリーを外しても日本映画ベストテンには入ると思う。

上は冒頭シーン。この建物は主人公の奥崎謙三が経営している自動車修理工場。神戸市兵庫区荒田町にあった。実は神戸に住んでいた頃、この前をよく通っていた。大倉山の図書館へ上がって行く途中にある。初めは右翼団体か何かの基地かと思ったが、ロードス書房の大安さんにこの話をすると「あそこが有名な奥崎の工場ですやん。うちの車はあそこでみてもろてる」と(まだこの映画は観ていなかった、あるいは大安さんに教えられたのかも)。大安さんは奥崎のような人間が好きだった。

この看板で分るように奥崎のエキセントリックなキャラクターがまず強烈。エキセントリックと書いたが、じつはおかしいのは奥崎ではない……ということが映画が進むに連れてはっきりしてくる。挙動のあやしい奥崎が戦友を訪ね歩き、彼らに対して下手にあるいは上手に詰め寄る。相手はどこの町や村にでもいる当たり前の風采の男たちなのだが、奥崎がショックを与えることによって彼らの奥に隠されたものが徐々に暴かれてくる。ドキュメンタリーとは思えないような展開にはハラハラさせられ通しである。

「映画ノート」を調べてみると一九八八年の七月にこの映画を初めて観ている。その後もう一度観たような気もするがそれは記録していない。粗筋を記して《ドキュメンタリーのおもしろさが最高度に発揮されている》とコメントしてある。

「映画ノート」も久しぶりに開いた。たまたまと思うが「ゆきゆきて、神軍」の前後に赤丸(面白いと思ったときに付ける)映画が集中している。わが事ながら三十歳代の前半、けっこう熱心に映画を観ていたのだと改めて感じた。こんな作品。

「ファンタスティック・プラネット」(ルネ・ラルー、1973)
「アメリカの友人」(ヴェンダース、1977)
「小間使いの日記」(ブニュエル、1964)
「ブルジョワジィの秘かな愉しみ」(ブニュエル、1972)
「禁断の惑星」(ウィルコックス、1956)
「僕の村は戦場だった」(タルコフスキー、1962)
「死刑執行人もまた死す」(フリッツ・ラング、1943)
「何がジェーンに起こったか?」(アルドリッチ、1962)

とくに「ファンタスティック・プラネット」と「僕の村は戦場だった」は今もって印象深い。


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by sumus2013 | 2016-03-31 21:29 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 牛津 at 2016-03-31 22:44 x
『ぼくの村は戦場だった』は忘れがたい映画でした。ATG系列でしたので、
阪急三宮駅にあった専門劇場で見ました。今も大切にパンフレットを保存
しています。同じころ、『わんぱく戦争』というのがあり、これまた記憶に
とどまりました。椅子のビロード具合から帰路に食べた大雄のトンカツまで
映画の一部でした。
 荒田町のあの看板も奇異でしたが、インパクトがあり、首相の殺害を大書
してあるのに、かなりの間、放置され誰からも文句が出ませんでした。日本の
言論の自由は守られているのだと変に感心しました。
Commented by sumus2013 at 2016-04-01 09:16
あの看板は戦争の棘みたいなものだったのかもしれませんね……
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