林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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小詩篇

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日本文学のシュルレアリスムを取り上げたとたんに鶴岡善久詩集『小詩篇』(書肆季節社=名古屋市名東区神里二の七三、一九七五年三月二〇日)が届いた。『薔薇祭』『手のなかの眼』につづいて三冊目、入手。これも政田岑生の本。名古屋時代である。限定三〇〇部、松永伍一宛署名入り。

鶴岡善久詩集『手のなかの眼』

鶴岡善久『日本シュルレアリスム画家論』

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 小詩篇


  *

 姫そぎそめし
 首くくりの
 くびすを返す
 嫁菜の胤かもしれぬ
 淵狂いする
 肉[しし]盛りの
 孕む春の山
 手斧ひきよせ
 毒茸狩りの
 むくむくと
 靴針のびる
 昼顔群れて
 さんざめきの
 尿[しと]張りの朧月のむつみ
 白牡丹落花しきりに
 雄蕊のけぞり
 舌一枚の生きぞこない
 雁かくし坂の
 花蕊枯れはてて
 骨透けきわまる
 ナジャの忌ごもり


ナジャとあるのだからシュルレアリスム詩と言ってもいいのだろうが、なんとなくそう言い切るのを躊躇させる感じがある。古典のスタイルに倚りかかっているためか、エロスの比喩がやや直接的なためか。なお、収録された詩のすべてに「小詩篇」というタイトルが付けられている。

三方折返しのジャケット、その紙質と色目、大きめの活字をべったり並べた本文組、ノンブルの位置や書体、奥付……いずれにも政田のこだわりが伝わってくる。湯川書房の本を思い出させる。

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by sumus2013 | 2016-03-16 20:34 | 古書日録 | Comments(0)
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