林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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出版編輯事典 上

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清光館編輯部編『出版編輯事典 上巻』(清光館書房、一九三四年一月二五日)。出版人は瀧井清。清光館書房としてはほとんど出版物は見当たらないが、清光社という名前で江島其磧『通俗諸分床軍談』(一九三二年)などいくつか見つかる。序文を中山久四郎、坂本栄吉、高橋秀三が書いている。中山は文学博士の肩書きだが、調べると東京文理科大の教授で東洋史学者。坂本栄吉の肩書きはなく末尾に《改良日本字会に於いて》とだけ。教育関係の人物のようだ。高橋秀三は《東京装幀社/片山製本工場主》。高橋の序の全文。

《過般清光館編輯部の西田氏が「出版編輯事典」中の製本術の原稿を持参せられ専門的に眼を通してくれとのお話がありましたので拝見致しました處系統的に非常によく書かれてあり能く欧米先進国の専門書をよく渉猟せられてあるのに感服致しました。主にジョン・プレガー著の製本術に依られた様に拝見しましたので所謂出版製本に関する範囲に於て削除し或は補足し更に又小生の製本技術方面の専門的立場から殊に我邦のみに慣習的に特異的に行はれてゐる技術を考慮して加筆致しました。従来のものは殆ど欧米の製本術その儘の紹介であり事実上我邦の製本術とは可なりの懸隔があるので特に「日本の製本術」として大略を説明した心算であります、この点小生に於て汎ゆる責任を負ふべきであり、我邦出版製本術に関する一般は本書で略々尽されてゐると信じます。》

高橋はこの後『実用製本技術読本』(製本社出版部、一九三六年)を著すことになるが、あるいは本書の執筆と関係があるのかもしれない(ないかもしれない)。

たしかにこの上巻だけを見てもまとまりのあるかなり詳しい叙述になっており、印刷および製本術を概観するにはもってこいの内容だと思う。ただ、これが実用の参考になるとは考えにくい。編集者が知っておくべき基礎知識といったようなところであろう。

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号数でなくポイント活字の表が載っている。

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印刷見本のページ。ほとんどは外国の図版を流用しているのではないかと思えるものである。

参考までに目次の大見出しだけを拾っておく。

上巻・出版印刷篇

総説 印刷術発達の沿革
第一章 活版印刷
 第一節 活字と罫線
 第二節 組版
 第三節 鉛版及紙型
 第四節 活版印刷法
 第五節 活版印刷機
第二章 平版及オフセット印刷
 第一節 石版製版印刷
 第二節 再転写製版
 第三節 プロセス平版
 第四節 平版印刷法
 第五節 彫刻凹版の製版印刷
第三章 写真応用製版印刷
 第一節 亜鉛凸版
 第二節 網版
 第三節 三色版
 第四節 写真版及三色版の印刷法
 第五節 グラビヤ製版印刷
 第六節 コロタイプ製版印刷
 第七節 特殊印刷
第四章 製本術
 第一節 製本工程
 第二節 小口装飾
 第三節 製本材料及材料良否の見分け方
 

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by sumus2013 | 2016-02-16 20:47 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by 牛津 at 2016-02-17 02:53 x
印刷と製本技術の過渡期をあらわしているようで、
興味深いです。ご紹介を感謝します。
Commented by sumus2013 at 2016-02-17 08:44
本の内容よりもこういう本が発行されるということに意味があるように思います。
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