林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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田端抄

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矢部登さんより『田端抄』(龜鳴屋、二〇一六年二月一日)を頂戴した。しかも龜鳴屋版である。これまで紹介してきた『田端抄』が一冊にまとまった。上品な質感と色合いにうっとりする。

龜鳴屋

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しおりも洒落ている。服部滋さんの文が収められる。

《保昌正夫を師とあおぐ矢部登もまた「知られざる人」の境涯に立つ素白の眷属のひとりであるといえば、かれはあの柔和な顔に少年のような含羞を浮かべるにちがいない。》(田端雑感ーー矢部登「田端抄其肆」を読む)

本文の後に小幡英典写真による「矢部登さんと『田端抄』を歩く」が四十頁ほど展開されているのも龜鳴屋さんらしい配慮だろう。モノクロームの写真をゆっくりと頁を繰りながら眺めていると矢部さんの辿る足取りまで見えるようである。

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この写真のキャプション《「散歩のみちすがら、ときおり、高台通りにある古本屋のまえをとおる。二十代のころ、たそがれどきになると、妙にさみしくなって、高台の古本屋へゆくことがあった」。そのなつかしい町の古本屋も、数年前に店じまいをした。》

古本屋と言えば巻末の「覚書」に田村治芳さんが登場している。二〇一二年六月「田端抄其弐」からの引用。

《せんだって、ようやく書庫の奥にその本をみつけた。『植草甚一自伝』『植草甚一日記』の二冊で、大正時代、植草少年が人形町の縁日で食べたぶどう餅から、駒込の菓子舗中里のぶどう餅について書いている。「ぼくの東京案内」もあって、頁を繰ると、「神保町の進省堂だったか、『ナタで割っちゃおう』と主人がいった。「ナタで割るって?」と訊きかえすと『半額ですよ』といい、古本屋の合言葉かどうか知らないが、こっちでは喜んだ」というところで、七痴庵田村治芳さんを思いだす。三年ほどまえ、書肆なたや〔筆者の private press〕という屋号をおもしろがられて、古本屋の隠語、ナタで割るについて、ナタの絵入の手紙をいただいたことがあったから。
 古書なたや、そんな古本屋がいいねえ。植草甚一は、ぶらり書店、三歩屋だったっけ。》

そんな古本屋がいい。





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by sumus2013 | 2016-02-05 20:07 | おすすめ本棚 | Comments(0)
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