林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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おたふくの豆まき

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久しぶりで覗いた尚学堂書店で求めた豆まきの色紙。状態は良くないが、絵は手慣れた筆致だ。「昭和庚午(かのえうま)春」というのは昭和五年。署名は「環山写之」、印は「環山」。ざっと検索した限りでは村瀬環山か。明治十五年生、森寛斎に師事、円山派の絵師。京に住んでいた。

緋色の着物に松の模様の打ち掛け、めでためでたというところ。顔立ちからして「おたふく」であろう。お多福というのは「おかめ」の面のことだそうだ。狂言では「乙御前(おとごぜ)」「乙(おと)」と呼ぶ。「おと」は弟あるいは妹のこと、または末子。「おたふく」の「おた」は「おと」の訛とも。

なお尚学堂書店のご主人は今年の初めに亡くなられたそうだ。ご冥福をお祈りしたい。夫人とお嬢さんが営業を続けて行かれるという。ひと安心である。

交遊録

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by sumus2013 | 2016-02-03 20:52 | 雲遅空想美術館 | Comments(0)
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