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風信第一号『風信』第一号(風信の会、一九八八年七月一日、表紙絵=ハインリッヒ・フォーゲラー)および第三号(一九九一年九月一五日)を某氏より頂戴した。深謝です。発行人は山田俊幸。第一号の巻末に 《風の運ぶ便りを出しはじめて、二十年もたってしまった。その間、雑誌、単行本を含めて、ささやかな歩みではあるが、時代を共有している友人たちへ風を送り続けようと思ってきた。しかし、今また、『風信』を続刊することになったのは、私が動きはじめたのではない。仲間の中に新たな風が動きはじめたのである。》(山田) とあり、また 《神保町に通い始めてまだ数年。いつのまにか「風信の会」の一員になってしまっていた。毎週末古書会館の周辺に集り情報交換に明け暮れていたが、このさい雑誌を出そうということになった。産声をあげたときからこの道を歩み出したに違いない、天性の仕掛人山田さんの呼びかけには抗いがたいものがある。》(城眞一) とも。そして 《この号は『風信』の通巻としては第十一号にあたる。風信の会で八冊、風信社で二期一冊、三期一冊という刊行次第である。今度はまた風信の会となって、第一冊目の刊行となる。》(無記名) と補足されている。目次頁は以下の通り。 岩切信一郎氏の井上凡骨やフォーゲラーについての論考はいつもながら参考になる。三号の内容は明日紹介するが、そこには以前紹介した『古本河岸から』への言及もあった。 古本河岸から 『風信』第二号はメリヨン特集、一九八九年六月に刊行。定価一〇〇〇円。その目次が三号のカバーに第一号の目次とともに記載されていた。これは手許にないのが残念……魅力的な内容である。 風景のなかの聖痕[ステイグマ](対談=柄澤齊・気谷誠) ※シャルル・メリヨン詩抄(栗山正光訳) ※シャルル・メリヨンの肖像(フィリップ・ビュルティ、河野和子訳) ※セーヌに墜ちたイカロスーー「両替橋」覚書(気谷誠) ※主要参考文献解題 ※シャルル・メリヨン年譜 ※パピエ・ヴェルダートル(大家利夫) ※メイヨンであった頃(岩切信一郎)
by sumus2013
| 2016-01-20 20:59
| 古書日録
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