林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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小山清全集内容見本

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街の草で嬉しかったのがこちら。筑摩書房の内容見本『小山清全集』(一九六九年三月二〇日=筑摩書房の内容見本には内容見本の発行年月日が印刷されている場合が多い)。

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A4二つ折り。執筆は阿川弘之、庄野潤三、亀井勝一郎。

阿川は《小山さんの作品はどの一つを取つてみても、人の心をほのぼのとあたためてくれるようなものばかりである。》《小山さんの書きのこしたものは、たとへて言へば心のやさしい娘が貧しい恋人のために、雪の晩せつせと編んでゐる毛糸のスエーター、そんな味はひがするのである。》と書いている。一番しょうもない推薦文である。

亀井は小山に江戸気質があることを指摘し《たとへばどんなうらぶれた庶民を描いても、その人物にはどこかに「心意気」があるし気ぐらゐが高いのだ。つつましいが一種のレジスタンスがある。》としているが、これはややましな観察だろう。庄野潤三はもうすこしうがった評価を示している。

《彼は、片隅にいて健気にその日その日を生きている人たちへの共感を語り、自らもつつましく、ささやかな浄福を求めて生きようとした作家であった。しかも、この人の中には、そう云っただけでは足りない、複雑なものがある。
 今度、その作品を読み返してみて、何でもないように書かれた文章の一語一語に、思いがけない重さがあるのに気づいた。丁寧に、しっかりと読むことを求めているのである。》

庄野の言うように小山清はそんな単純な人間ではない。太宰や井伏に可愛がられたのにも理由がある。だからこそ可能な限り単純な作品、甘い作品を描こうとした、そんな風に思えて仕方がないのだ。


ツリーハウスの小山清

小山清『小さな町』(筑摩書房、一九五四年)

『二人の友』(審美社、一九七九年)


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もう一点、筑摩書房の内容見本『萩原朔太郎全集』(一九八六年九月)。こちらは古書ダンデライオンより。生誕百年記念決定版全集。一九七五年にやはり筑摩から全集が出ておりそちらは『書影の森――筑摩書房の装幀 1940-2014』にも収録した。八六年版と小山清全集は洩らしている。今さら歎いても仕方ないとは思うもののとくに小山清は入れたかった。

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by sumus2013 | 2015-12-25 21:31 | 古書日録 | Comments(0)
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