林哲夫の文画な日々2
by sumus2013
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骨と骨

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金沢文圃閣の古書目録『年ふりた……』19号が留守中に届いていた。これまでも何度か紹介しているが、いつも興味深い内容。今回は稗田菫平という詩人の旧蔵書がちょっとしたものだ。稗田氏が発行者から直接もらっている雑誌や詩集類は簡単に手に入らないものが多そうで、研究している人たちにとっては垂涎ではないか。こちらはタイトルと短い説明を読み取ってどんな雑誌なんだろうなあと想像するだけ。それでも面白い。京都関係もいろいろ出ている。『RAVINE』不揃い三十三冊とか『コルボウ詩話会テキスト』三冊合本とか『詩人通信』揃い三冊とか『骨』不揃い四冊とか。君本昌久編集の『蜘蛛』二冊と『ONLY ONE』三冊もある。

その目録をある方に見せながら「『骨』なんか欲しいなあ…」とぼやいてみたところ(注文すればいいだけの話なのですが)、後日『骨』33号(骨発行所、一九六九年八月二五日、表紙・カット=佐野猛夫)と『骨』48号(骨発行所、一九七五年四月二〇日、表紙・扉=佐野猛夫)の二冊が届けられた! なんとも有難いことです。

33号、八尋不二がこのように書いている。

《「骨」の仲間では一番の親切者山前実治が、前から頼んでおいたバック・ナンバーを揃えて製本してくれた。創刊号から十一号までは現在の型と違って大判なので二冊になった。
 いま、真新しい二冊の合本を机の上に置いて眺めていると、いろいろな感慨が湧いて来る。
 創刊の日付を見ると、昭和二十八年十一月十五日とある。実をいうと、創刊号から、五号までは、製本されない奴が僕の手許にある。あの頃、依田義賢が
「こんなもん、出してますのや」
と言って呉れたものである。然し、申訳ないことだが、当時の僕は馬車馬のように、シナリオ書きに夢中で、つまり傍き目もふらずという状態だったので、それらは書庫の隅で、埃をかぶっていた次第である。》

あとがきにも八尋の文がある。

《映画俳優の市川雷蔵が死んだ。まだ三十七才だった。彼は生涯のライバルとなった勝新太郎と共に僕の「花の白虎隊」でデヴューした。彼が七十七本目の映画に主演する時、その作品目録を見たら、何とその内の二十何本かが僕のシナリオだった。三本に一本は僕が書いていた訳である。
 八月二十三日、東京では華々しく、京都ではしめやかに彼の葬儀が行われた。》

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48号では天野忠『天野忠詩集』(永井出版企画、一九七四年)の出版記念会(一九七四年十一月二十三日、京都労働者總合開館四階第一会議室)の模様が大鋸時生によって報告されている。そのときの記念撮影の写真も掲載。報告を読んでいるとこの席で注目の論争が起こったことが分った。

《つづくのがあなたのこの詩集の装幀者である若き宮園洋君。けど、この装幀が、はんなりしてる、してないで、あれから後の"きぬ芳"の二次会で、もめにもめましたな。その装幀を華やかとみるか、でかっと構えて堂々しいと見るか、それぞれに受けとり方の違いをもたらした宮園君ご本人は、にやにやしてござるばかりやったようです。》

「はんなり」はここでも物議をかもしていたか……

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by sumus2013 | 2015-11-17 20:52 | 古書日録 | Comments(2)
Commented by KYO at 2015-11-18 00:44 x
その目録で「暦象」34集~69集(稗田菫平旧蔵の創刊號~33集までは何故か1年以上も前に石神井さんから入手)、「パアゴラ」創刊号(第弐号~第十四号までの合冊は数年前に入手)を入手したのでした。
Commented by sumus2013 at 2015-11-18 10:12
それは素晴らしい符合ですね! KYO様の熱心がなせる技ですか。脱帽いたします。
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