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林哲夫の文画な日々2
by sumus2013


KAMIKAZE

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トポールの『デッサン・パニック』(エディション・アラキリ、一九六五年)より雑誌『アラキリ』の表紙を集めた頁。同誌については以前手短かに紹介したことがある。

『アラキリ(ハラキリ)』

ハラキリはこのようにフランス語になっているが、今回のテロ報道で「カミカゼ」もすっかりフランス語になっていることを改めて認識した。じつは以前に『KAMIKAZE』という雑誌も紹介したことがある。ただ、こんなふうに普通名詞になっているとは思っていなかった(不勉強で)。

雑誌『KAMIKAZE』一〜三号

今回のテロに関してネットのニュースを見ていると「kamikaze」は自爆テロ攻撃、あるいは自爆テロ犯を指す単語として使われている。例えばほんの一例。「パリ攻撃:ヴォルテール大通り、そのカミカゼは"静かにカフェに座っていた"」(francetvinfo.fr)


かいつまんでこの記事の内容を紹介しておく。十一区ヴォルテール大通りとモントルイユ通りの角にあるコントワール・ヴォルテールでは一人のカミカゼが命を落としただけだった。十三日の夜、コントワール・ヴォルテールの大画面テレビの前にはスタッド・ド・フランスで行われているサッカーのフランスvsドイツ戦を見ようと大勢の客が集まっていた。21時40分から50分の間、爆発音が近所から聞こえて来た。『レクスプレス』紙によればそのとき《テロリストは静かにカフェに座っていた》。ウエイトレスのカトリーヌが注文をとった、その直後、その男は爆発した。彼女は腹と胸を怪我をしたが、命に別状は無いという。カップルの客は顔にひどい負傷をしたと『ル・ポワン』は報じる。《みんないっせいに走って逃げ出した》とその辺りから逃れてきたある商人は言った。《ガス爆発だと思ったよ》

この地域には古本屋がけっこうあって、数年前にはうろうろしていた。先日紹介したアリーグル市場もそう遠くない。また今回攻撃されたカンボジア・レストランには一度入ろうとしたが、ちょうど昼時で満員で入れなかった。そんな人気店だった。



by sumus2013 | 2015-11-16 20:27 | 古書日録 | Comments(0)
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