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気まぐれ古本さんぽ 2006→2014岡崎武志『気まぐれ古本さんぽ 2006→2014』(工作舎、二〇一五年一〇月三〇日、エディトリアルデザイン=宮城安総+佐藤ちひろ、カバー装画・レタリング=石丸澄子)。前著『気まぐれ古書店紀行』(工作舎、二〇〇六年)が出てから九年とは早いものだ。ブログ版daily-sumusで紹介していると思っていたのだが、ブログを始めたのも二〇〇六年、ぎりぎりで紹介できていなかった。それほどの時間が流れていることに正直驚く。 一九九八年一月号から『彷書月刊』誌上で連載が始まり『日本古書通信』に移ってから今日まで通算十七年。十八年目に入ったというのだから凄い。ライフワークというにふさわしいだろう。全国の古書店の盛衰がつぶさに記録されているのは言うまでもないが、ここまで継続できるというのは著者の人徳であり、また文章の力ではないか。誰にでも真似のできることではなく、加えて、その影響力も見過ごせない。 《私の本を読んで、脱サラして古本屋を始めたという。うれしいような申しわけないような話だ。》(二〇〇八年八月「長崎で裏「花会」に参加」) これに類する記述は少なくない。罪作り、いや、夢作り、これからもずっと続けて欲しいものである。 ワイルドバンチの名前が見えたので引用しておこう。 《今回の最終目的地「ワイルドバンチ」は、私が小学校低学年のころ、うろうろしていた場所にあった。挨拶して中へ入ると、ちょうど中尾務さんがいた。読書人雑誌『CABIN』編集長だ。中尾さんは以前からここの店主・庄内斉さん(五八歳)に、私と山本[善行]を会わせたいとおっしゃっていた。というのも、庄内さんも京阪沿線在住者で、若いころ、千林・今市商店街の古本屋巡りをした人なのだ。たぶん、山本も私も、山口書店や楠木書店で庄内さんと袖すりあっていたにちがいない。 サム・ペキンパーの映画タイトルを借用したという「ワイルドバンチ」は、元ライブハウスとあって、フローリングの床、バーカウンターと居心地よさそうな空間を作っている。自分の蔵書二万冊から始めたという本棚には、映画、ジャズ、内外の文芸書など、趣味を同じくする者としては頬がゆるむ書目がひしめきあっていた。今度から、大阪古本散歩の締めはこの店と決めた。》(二〇〇六年一〇月「いま大阪で一番ホットな古本町/大阪・天神橋筋商店街」) 中尾さんのワイルドバンチ終焉記を引用したのは今年の九月であった。 悼む 中尾務「庄内さん」
by sumus2013
| 2015-11-08 21:05
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